栄光の岩壁 マッターホルンの朝焼け

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 Alpengluehend/アルペングリューエン=日の出前や日没後に高山が紅色や黄金色に輝く現象。
 ツェルマットで2泊したHotel Parnass/ホテル・パルナスのベランダからの眺めたマッターホルンです。真っ赤に染まりました。あまりの清らかさに、ことばが出てきませんでした。ただ見つめるばかりでした。

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 午前6時27分
 空は白んできました。そろそろ日の出の時間です。それなのに、マッターホルンの頂上が赤くなる気配はありません。前日もきれいな朝焼けにはなりませんでした。

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 6時43分
 きょうもダメなのかと部屋で荷造りを始めました。しばらくして顔を上げると窓の向こうの山頂が、「あっ、赤くなってる」。あわててベランダに戻りました。

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 6時46分
 さらに下まで赤くなってきました。

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 6時51分
 赤い部分が広がります。

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 7時00分
 下部まで明るくなりました。

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 すっかり夜が明けました。
 「栄光の岩壁」は新田次郎の小説のタイトルです。日本人としてマッターホルンを初登頂した芳野満彦氏がモデルになっています。
 こんな岩壁を登ったのかと、ただただ畏敬の念を抱くだけです。

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 午前7時半です。ホテルの下の道では通学ラッシュが始まりました。ツェルマットにこれほどたくさんの子供が住んでいたのかと思うほど、次から次へと子供たちが学校に向かいます。

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 「栄光の岩壁 上・下」(新田次郎、新潮社)をもう一度、読みたくなりました。さっそく、帰宅途中の書店で買ってきました。

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