二十四節気の大暑(たいしょ)はまだ先ですが、暑い一日でした。東海自然歩道の大阪ー京都間の欠落部分となっていた小塩山-沓掛山間を埋める2回目は、老ノ坂峠から大暑山(おおしょやま)、小塩山と歩きました。
大暑山は、初めてのピークです。3等三角点はありますが展望はなく、ただ暑いだけでした。山名の由来は、知りません。
【2021/06/02 10:38】
阪急・桂から京阪京都バスに乗り、前回ゴールとした老ノ坂峠までやってきました。
国道9号の老ノ坂トンネルです。京都縦貫道ができてからは、ここを走ることはめったにありません。
トンネル入り口の手前からルートは始まります。「西山連峰トレッキングルート」と記された、比較的新しい案内が立っています。
旧山陰道に合流します。向こうの亀岡方面から京都まで歩いたことがあります。
「クマ出没注意」ののぼりを見て、ぶら下げている熊鈴が鳴るようにセットしました。
山陰道は「これより山城の国」です。ここから街道を外れて大暑山を目指します。
梅が実を膨ませています。
卯の花がいたるところで満開です。
尾根筋に出ましたが、結構な勾配です。
関電の鉄塔まで上がってきました。ひと汗かきました。
さらに階段まで現れました。
【11:16】
やっとピークといた感じですが、その先は予想通りの無粋な金網フェンスでした。NTTのアンテナ跡地です。
山の中腹に京都西山団地が造成されています。でも売れ残った(?)のか手前はソーラー発電団地になってます。
広い団地を縦貫して嵯峨美大のグラウンドの横から、再び山道になります。
【11:56】
緩やかな山道をたらたらと登っていくと、あっけなく大暑山に到着です。といっても眺望もなく、すぐに退散しました。
峰続きに小塩山を目指します。
このルートはさしてアップダウンはなく、オフロードバイクが走ったタイヤ痕がいっぱい残っています。
ちょっと広い山道とはいえ、突然、土にうずもれかけた廃車が現れました。
「玉蓮院」と書かれた立派な門が現れました。脇には「日章突撃隊修練道場」とも。人の気配は感じられません。
大原野から小塩山に通じる管理道路(一般車は通行不可)に出てきました。
西山自然保護ネットワークのボランティアで、カタクリ保護地の整備に行ったときは、この道を車で上がりました。
真っ赤な実が成っています。
毎春、カタクリ観察のために大原野から登ってくる道と合流しました。
カタクリ保護地の「炭の谷」はロックされて静かです。
小塩山の頂上にある淳和天皇陵です。こんなに山の上にある天皇陵は珍しいのでしょう。
【12:36】
小塩山の頂上を示すプレートは、天皇陵の裏側、陵より低いところにあります。
ベンチに最適な木が転がっていたので、ここで昼飯にしました。
カタクリの咲くシーズンだと、ハイカーでいっぱいです。きょうは最初から最後まで、誰とも出会いませんでした。
湯を沸かしてコーンスープをつくります。
阪急・水無瀬駅前の「Pao(パオ)」で買ってきました。
熱いスープですが、おいしいです。
尾根筋を通る陵墓道を下ります。金蔵寺との分岐まできましたが、そのまま下りました。
麓まで下ってきました。きょうは、きれいな花とは出会えなかったと、道端のアメリカフウロにレンズを向けました。
【13:49】
金蔵寺から下ってくる東海自然歩道と合流しました。
この後、数分で阪急・南春日町のバス停に到着、ゴールとしました。すぐにバスはやってきて、阪急・東向日から帰宅しました。
これで東海自然歩道に沿ったルートは箕面の明治の森から、京都・宇治の先まで一本につながりました。