夕暮れのサン・モリッツ、湖の散歩道

【8月24日=サン・モリッツ】

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 夕暮れのサン・モリッツ湖です。Seepromenade/湖の散歩道は、湖に沿って一周約4キロの遊歩道になっています。
 わたしは、イン川が流れ込むあたりまでバスに乗りました。3分の1ほどは省略しました。

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 ジョギングを楽しむ人が、とにかく多いです。

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 サン・モリッツの中心地、Dorf /ドルフを見あげます。

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 独り静かにフライフィッシュを楽しんでました。

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 レイティッシュ鉄道のサン・モリッツ駅に戻ってきました。突然、地下道があり、そこからホームに通じています。

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オードリーもやってきたハンゼルマンでスイーツを

【8月25日=サン・モリッツ】

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 オードリーといっても春日じゃありません。
 オードリー・ヘプバーンもサン・モリッツ滞在中にはやってきたというHanselmann/ハンゼルマンでひと休みしました。
 同行者が頼んだのはヘプバーンが好んだチョコレートケーキではなく、Apfelstrudel/アップルシュトゥルーデルです。甘いリンゴの味を和らげるために、たっぷりのホイップクルームがついてますが、それでも甘かったそうです。
 わたしは、いつもながらビールでした。

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 店に入ると、左側はチョコレート売り場、右側がスイーツやパンの売り場になっています。カフェはその奥にあります。
 カフェでスイーツを食べる場合は、売り場で買って、「すぐに食べる」と注文するようになってます。

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 こちらは飾り窓のある側面です。

Dort/ドルト地区という、サン・モリッツの中心街にあります。

Cafe Hanselmann
Via Maistra 8, St. Moritz CH-7500, Switzerland

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ピッツ・ネイルからベルニナ・アルプスを眺める

【8月24日=ピッツ・ネイル】

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 St.Moritz/サン・モリッツを代表する展望台Piz Nair/ピッツ・ネイルに上がりました。
 山頂近くで眼下を見下ろす野生のヤギ、シュタインボックです。

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 ケーブルカーから乗り継いで、ロープウエーで登っていくと、シュタインボックがお出迎えです。

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 この日の遅めの昼食は、麓のCO-OPで買ってきたパンとジュースでした。

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 午前中に登ったコルヴァッチ展望台からピッツ・ベルニナの方向ですが、雲がかかっています。

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 サン・モリッツの町に下ります。

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雲上のティータイム

【LIVE】

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 ベルニナ・アルプスの主峰、ピッツ・ベルニナが眼前に迫ります。堂々とした山です。ピッツ・ロゼックから流れるロゼック氷河も間近です。真っ青に晴れた空に、ピッツ・コルヴァッチの鋭い稜線が空を裂きます。ピッケルにアイゼンの登山者がナイフリッジを登っていくのを、ずっと見てました。やがて、登山者の黒い点が、青い空に吸い込まれました。時間がたつのを忘れていました。
 コルヴァッチ展望台(3303メートル)に登りました。もちろん、ロープウエーを乗り継いで行きました。日差しが強い展望レストランでお茶をしました。カフェ・メランジュ(コーヒー)です。砂糖をたっぷりいれて飲みました。甘い液体が、体を温めてくれました。

 やっと、ネットがつながりました。これは昨日、24日の記録です。

コルヴァッチ展望台からなおも眺める

【8月24日=コルヴァッチ展望台】

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 Corvatsch/コルヴァッチ展望台の日だまりで、ゆっくりとお茶をいただきました。
 目の前のナイフリッジを、登山家が登っていきます。Piz Murtel/ピッツ・ムルテルの頂上にも人影が見えます。スーツケースに入っている双眼鏡を持ってくるんだったと後悔しました。

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 西を向くとこんな光景です。

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 Lej Segl/セリュ湖の向こうの町はMaloja/マローヤです。その先がマローヤ峠、そしてエンガディンの谷に続きます。

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 中央やや左にそびえているのがPiz Julier/ピッツ・ユリア(3380m)です。その山麓を走っていうるのがユリア峠を越えてChur/クールに向かう道です。「ユリア」とは、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)にちなむもので、古代ローマ街道が通っていました。

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 サン。モリッツの中心街もよく見えます。

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 コルヴァッチ展望台へは、サン・モリッツからバストロープウエーを乗り継いでやってきました。

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コルヴァッチ展望台から望むベルニナ山塊

【8月24日=コルヴァッチ展望台】

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 Corvatsch/コルヴァッチ展望台(3295m)に登りました。
 スイスの東南端。ベルニナ山塊が目の前に迫ります。マッターホルンほど華麗ではなく、アイガーほど雄大ではありませんが、どこか優しさを感じさせる山々です。

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 中央にドーンと鎮座しているのが主峰のPiz Bernina/ピッツ・ベルニナ(4049m)です。左に落ちる雪稜は、アルピニストたちから「天のはしご」と呼ばれているそうです。

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 一番左の三角形はPiz Tschierva/ピッツ・チエルヴァ(3546m)、その右はPiz Morteratsch/ピッツ・モルテラッチ(3751m)です。ここから流れ落ちるモルテラッチ氷河は、ベルニナ急行の車窓から見ました。

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 その奥に白く輝くのがPiz Palu/ピッツ・パリュー(3905m)です。

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 Piz Roseg/ピッツ・ロゼック(3937m)はきれいな三角錐をしています。ピークは後ろ側です。

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 はるか彼方に双耳峰のLa Sella/ラ・セラ(3564m、3584m)が耳を立っています。

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 右手にPiz Muutel/ピッツ・ムルテル(3433m)、その右がpiz Corvatsch/ピッツ・コルヴァッチ(3451m)です。

 3000mをこえる山々がゆったりと連なっています。

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朝の道 シルバプラナからスールレイ

【8月24日=シルバプラーナ】

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 コルヴァッチ展望台の麓、Surlei/スールレイ行きのバスがやってくるまで時間がありました。手前のSilvaplana Posta/シルバプラーナ郵便局を通るバスに飛び乗りました。
 シルバプラーナ郵便局から朝靄の道を歩きます。

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 左手のLei da Chanpfer/チャンプフェール湖です。

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 水鳥のつがいが仲良く泳ぎます。

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 右手はLei da Silvaplauna/シルバプラーナ湖です。

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 向こうに見えるのはSils Maria/シルス・マリアでしょう。

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 コルバッチ展望台に上がるロープウエーから、歩いてきたあたりを振り返りました。

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サン・モリッツのホテル、「ラ・マーニャ」で食べた朝食

【8月24、25、26日=サン・モリッツ】

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 St.Moritz/サン・モリッツで3泊したHotel La Margna/ラ・マーニャです。1900年代初頭に建てられた由緒ある建物をリニューアルして、きれいに使っています。湖に面した出窓のある部屋は、広くて落ち着いており、これまでに泊まったホテルの中でも最高クラスでした。

 25日の朝食です。「コンチネンタル・スタイル」ですが、温かいスクランブルエッグとベーコンがあります。ゆで卵を作ることもできました。

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 24日も、ほぼ同じものを食べています。丸いパンは、表皮は硬いですが、食べているうちにしこしこといい味がしてきます。

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 こちらは26日です。チーズは固まりが並んでいるのを、自分でカットしてきます。

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 果物も豊富でした。
 日本人は、食後のデザートに食べています。外国人は、最初に果物をとり、ヨーグルトをかけて食べ始めるスタイルが多いようでした。

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 天井が高い、ゆったりとした食堂です。
 最初の朝に、15人ほどの外国人団体が向こうのテーブルにいた以外は、数組の個人客だけでした。

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 出窓がついている中央の部屋に泊まりました。

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 湖からみたホテルです。手前はサン・モリッツ駅です。

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 ホテルでは、2泊以上すると「Engadin/St.Moritz Bergbahnen Inclusive」というパスを貸してくれます。これがたいした優れもので、近辺の交通機関が全部、無料になります。
 はるかイタリア国境に近いSoglio/ソーリオまでのポストバスも、Corvatch/コルヴァッチ展望台へのロープウエー、ゴンドラなども乗り放題でした。サン・モリッツの滞在費が、以外とかからなかったのは、このパスに負うところが大きいです。
 右は、ホテルからインターネットに無線アクセスするために購入したSwisscomのアクセスカードです。簡単につながりましたが、3時間で15スイスフランしました。

 Hotel La Margna  Via Serlas 5CH-7500 St. Moritz

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塩辛いスイス料理に降参する

【8月23日=サン・モリッツ】

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 サン・モリッツで3泊したホテル La Margna/ラ・マーニャ のレストラン Stuevetta/ステューヴェッタ です。「カジュアルな雰囲気のホテルレストラン」とわたしのもっているガイドブックにも紹介されていました。
 Luganighetta/ルガーニガ(26スイスフラン=約2300円)は、「スイス南部にあるティチーノ州のソーセージ。豚肉を粗挽きにし、香辛料(ニンニク、ナツメグ、シナモン、コリアンダー、塩、胡椒、赤ワイン)を効かせ、腸詰にし、2、3日熟成させる」といこととです(ソーセージ大研究)。付け合わせは大麦でしょうか。小さく刻んだポテト揚げもついてます。
 これはおいしくいただきました。

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 Kraeuter Cremsuppe/野菜スープ(10スイスフラン=約900円)はとにかく塩辛かったです。飲めたモノではありません。

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 もう1品は Risotto Steinpilz/ヤマドリダケのリゾット(20スイスフラン=約1800円)です。これも辛かった。それに「小」を頼んだはずなのに、この量です。キノコはおいしく、全部いただきましたが、ご飯は芯のあるおじやのようで、かなりを残してしました。

 食事に関してだけは、不本意ながらイタリアに軍配を上げます。

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 メニューと勘定書です。上記にビール2つで計66スイスフランでした。

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 翌朝、写したレストランの外側です。道路から直接、入ってこれます。
 そういえば、わたしたちが食事していたときも、日本人のハイキングスタイルの元気のよいおばさん4人組が「予約してないんですが」とドヤドヤと入ってきました。しばらくすると、チーズフォンデュを前に「お疲れさま」とところかまわぬ乾杯の声が響いていました。

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アルプスの画家、セガンティーニに会いに行く

【8月23日=サン・モリッツ】

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 St.Moritz/サン・モリッツに着いた夕、さっそく向かいました。Giovanni Segantini/ジョバンニ・デガンティーニ(1858-1899)の作品を展示するセガンティーニ美術館です。今回の旅のひとつの目的でした。

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 「天下御免」のスイス・パス(ほとんどの美術館は無料になる)も無効。「個人美術館ですから!」というわけで、1人CHF(スイス・フラン)10=約900円を支払いました。

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 この絵は、ゆったりとさせられて一番好きな「湖を渡るアヴェ・マリア」(購入した絵はがきから)です。 

 3階の丸いドームに、運命の3部作、「生 Das Leben」「自然 Die Natur」「死 Der Tod」が掲げられていました。妻の他には誰もいないベンチに腰掛けて、セガンティーニと対面しました。
 Dunkel ist das Leben,ist der Tod (生も暗く、死もまた暗し)。マーラーの交響曲「大地の歌」の最後の消え入る一節が、駆けめぐりました。
 人生の厳しさが伝わります。

 セガンティーニはイタリア生まれですが、スイスの山村で一生を送りました。この暗さが、スイスなのでしょうか。資源に恵まれない荒れ地を、ひたすら牧草地にかえていった人々のエネルギーも伝わります。
 
 「帰り道で、農夫とその娘に会った。今日はと挨拶すると、いかにも迷惑そうな顔でそれに応ずる親娘の表情もまた日本の山村とよく似ていた。私はすれ違ったてからうしろをふりむいた。きっと、この親娘の表情もうしろをふり向くだろうと思ったからである。しかし親娘はわれわれには無関心で、ゆっくりゆっくり山道を登っていった。ふたりが曲がり角にさしかかると、担いでいた鎌がぴかっと光った。」(新田次郎 「アルプスの谷 アルプスの村」 新潮文庫)

 セガンティーニの人物も、みんなうつむいていました。例外といえば「アルプスの真昼」くらいでしょうか。ちょっと構図がちがう同名の「アルプスの真昼」は、倉敷の大原美術館に収蔵されています。

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 サン・モリッツの中心街からサン・モリッツ湖に沿ってあるきました。やがて「セガンティーニ小道」の道標です。

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 散策路を歩くと、日本のナナカマドと同じような木が真っ赤な実をつけてました。

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 セガンティーニ美術館は、はるかなシャーフベルクの山小屋を向いています。セガンティーニはそこで「自然」を描きながら息を引き取ったのです。

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