日本百名山、荒島岳の前衛峰にあたる小荒島岳です。それでも1186mもあります。
向こうに深田久弥が幼いころから愛した荒島岳がドーンとそびえていました。でも高さで500mは急坂を登る先でした。現在のわたしの体力からすると、この辺りで留めておくのが賢明かと判断。仲間に迷惑をかけることなく、わたしだけはここでピストンとしました。
仲間3人は頂上を踏破しました。若干の心残りはありましたが、久しぶりの1000m峰と咲き乱れる高原の花々に大満足でした。
ニリンソウ(二輪草)が見事でした。山道の両脇に、これほどに咲き乱れているのは初めてでした。
ヤマブキでしょうか。咲き乱れていました。
小荒島岳からも雪を残した白山が、堂々とそびえていました。
【2024/05/05 06:31】
越前大野で1泊した宿を早朝に出発。荒島岳の登山口にやってきました。
駐車場の混雑を懸念していましたが、この日は余裕がありました。
荒島岳には3方から登山路が通じています。もっともポピュラーで傾斜が緩やかそうな平出コースを選択しました。
ヤマブキが鮮やかでした。
真っ白いミツバウツギ(三つ葉空木)が清楚に咲いてます。
マムシグサです。あの毒々しい真っ赤な種をつけていないと、かわいいです。
登りが始まりました。
「二又」と説明がありました。同じ杉の間を歩いているのでしょうか。
キケマン(黄華鬘)が垂れ下がります。
ニリンソウは、朝が早くて気温が上がっていないので、開いていない蕾を多かったです。
道の真ん中までニリンソウの白い花々です、
スミレはパッチリと目を見開いています。
こちらは、まだ眠たげなスミレです。
チゴユリは、下を見むいています。
ハルトラノオ(春虎尾)でしょうか。
仲間には先に行ってもらい、ひとりゆっくりと歩きました。
【09:13】
小荒島岳から荒島岳を眺めました。
荒島岳に登頂しても、同じルートの往復でした。それ幸いと、わたしだけはここをゴールと決めていました。
「コアラしまだけ」と書かれたワロックが、道標の下に置かれていました。
白山は目の前でした。はるか先には、乗鞍から穂高かと思われる高峰が連なっていました。
頂上は、帽子が飛ばされそうな、実際に飛ばされた強風が吹き抜けていました。早々に退散しました。
来たルートを下山すると、ギフチョウが羽を休めていました。近くにカタクリの花が咲いていたのでしょうか。
頼りなげに穂を延ばしています。
エンゴグサがお行儀よく並んでいます。
下り道のニリンソウは、どれもパッチリと目を見開いていました。ゆっくりと愛でながら下山しました。
ツルキンバイでしょうか、黄色が鮮やかです。
ウワズミザクラ(?)が蕾を膨らませいました。
シャガも咲いていました。
【11:43】
荒島岳に登らなかったので、仲間より2時間半ほど早く登山口に降りてきました。
谷の湧水を引き込んだ足水で、ほてった足をゆっくりと冷しました。冷たくて長時間は無理でしたが、よい気分でした。
そのころに、仲間の3人は荒島岳のピークを踏んでいました。
仲間が下山してくるのを待ってモンベル越前大野店も立派な「道の駅 越前おおの荒島の郷」に立ち寄りました。おいしいソフトクリームを味わいました。
ちょっと離れてましたが、九頭竜川沿いにさかのぼり、「九頭竜温泉 平成の湯」に到着です。肌にまとわる湯で2日間の疲れをいやしました。
帰り道は、ゴールデンウイークの帰省上りピークと重なり、あちこちで渋滞していました。
途中、北陸道の南条SAで「ミニかつ丼おろし」で腹を満たして帰宅しました。