ポンポン山・竃ヶ谷 春の花々の競演

 ポンポン山の花の宝庫、竃ヶ谷に花咲く春がやってきました。
 純白のイチリンソウ(一輪草)が斜面を覆っていました。裏側から太陽を透かしてみると、恥じらいの薄紫が淡いグラデュエーションを描いていました。

 トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)は初見参でした。
 直径わずか5mmほどの小さな花です。どこに咲いているのかと、辺りを注意深く観察しながら歩きました。
 「ここに咲いてますよ」と、谷で出会った花に詳しそうなおばさまに教えていただきました。

 山吹色をしたヤマブキソウとニリンソウ(二輪草)が咲き競っていました。


 トウゴクサバノオはうっすらとした黄色をしています。

 京都府のレッドデータブックでは「準絶滅危惧種」に指定されています。

 右の花後がT字状になっています。それを鯖の尾に見立ててのネーミングだそうです。

 ヤマシャクことヤマシャクヤク(山芍薬)が白い蕾を膨らませていました。

 あと数日で開くのでしょう。

 フタバアオイ(双葉葵)が一面を覆っています。

 大きな葉の下をのぞき込むとかわいい鈴のような格好の蕾をつけています。

 もうすぐ下側の花弁が反り返って開花するのでしょう。

 ヤマブキソウが咲き乱れています。毎シーズンのように見に来てますが、今年は最高の咲き誇りです。

 まるでジュータンです。

 蕾もたくさんあります。

 ニリンソウとのコラボです。


 

 向こうにはイチリンソウとムラサキケマン(紫華鬘)が交ります。

 ニリンソウは高さを競っています。

 イチリンソウの雄しべが噴水のように飛び出しています。

 イチリンソウが2輪で並んでいます。

 ヒトリシズカ(一人静)が舞っています。

 フタリシズカ(二人静)は、もうすぐ開きます。

 トンボが葉の上で休憩していました。

 ブナの子葉のようです。種から発芽した二枚葉です。

 「これは珍しい」とカメラを構える男性に教えてもらいました。

 タネツケバナですかね。

 小さなミヤコハコベですが、よく目につきます。

 ヤマルリソウも咲いていました。

 ヤマネコノメソウは種(?)をつけています。

 ヤマシロネコノメソウの花後です。

 【2024/04/20 10:30】
 ポンポン山の北東山麓にある大原野森林公園森の案内所の駐車場(無料)に車をとめさせていただいてスタートしました。

 出灰川の対岸に梯子がかかっています。ここが竃ヶ谷の入り口です。
 このところあまり雨が降っていないので、水量は多くはありません。大事をとってウォーキングポールを取り出して、慎重に渡りました。その後も渡渉は続きます。

 夏になるとオオキツネノカミソリ(大狐剃刀)が咲いてオレンジ色に染まるポイントです。まだ緑色です。

 クリンソウが大きな葉を広げています。でも花はまだ先のようです。

 【13:05】
 竃ヶ谷でゆっくりと花を撮影して森の案内所に戻ってきました。
 心地よい風に吹かれて昼飯にしました。

 途中のスーパーで買ってきた弁当です。コンビニ弁当よりはちょっと張り込んだ豪華版です。

 箸をもらってくるのを忘れました。ザックを探すとプラスチックのフォークが入っていたので、それでいただきました。ああ、満足のお味でした。