神戸酒心館でチェンバロを聴く

 神戸酒心館ホールでチェンバロリサイタルを聴きました。きのう1日のことです。
 灘の「福寿」の酒蔵が会場です。演奏の休憩にはきき酒としゃれてます。わたしは「辛口」をいただきました。きりりとしてさっぱりとした味わいです。

 チェンバロから2メートルほどしか離れていないところで聴きました。繊細な響きが目の前です。これほどまでに表情豊かな楽器とは知りませんでした。写っているのは調律師です。
 演奏した北谷直樹さんは、長い間チューリッヒを中心に活躍しています。そこそこの年配とみうけましたが、日本初見参でした。17世紀の作品からバッハ、アンコールの坂本龍一まで、息もつかせない演奏でした。

 あの大震災でも壊れなかった福寿の酒蔵「豊明蔵」です。木のぬくもりに満ちてます。
 福寿といえば、大阪・梅田に職場があったころに通った駅前第1ビル地階の酒場「福寿」を思い出します。珍しい凍結酒のあては、決まってだし巻きでした。

 神戸酒心館
 神戸市東灘区御影塚町1-8-17
 078-841-1121

[map lat=”34.70983276740632″ lng=”135.24835109710693″ width=”384px” height=”280px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]34.709833,135.248351[/map]

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

京都コンサートホールで「モツレク」を聴く

 京都コンサートホールでモーツァルト「レクイエム」を聴きました。京都シティーフィル合唱団の定期演奏会です。大編成の合唱団です。あまりの迫力に、モーツァルトの線の細さがどっかにいったようでしたが、やはり聴き入るモツレクでした。
 休憩には「白ワイン」(500円)です。音楽会は、これ1杯でずいぶんとすばらしいものになります。
 窓の向こうは京都府立植物園です。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

大津・瀬田川河畔 「立木音楽堂」でコーヒーブレーク

 コーヒーを飲みに、ちょっとクルマを走らせました。それにしては遠いですが、以前から気になっていたスポットです。
 びわ湖の水は瀬田川一カ所だけから南郷洗堰を通って流れ出ます。それが宇治川、淀川となって京阪神の水道水を供給しています。その南郷と宇治・天ヶ瀬ダムのほぼ中間、立木観音の近くに「立木音楽堂」はあります。小さなクラシック音楽ホールであり、カフェです。

 やってきたときは、窓の外は雪でした。「アメリカンコーヒー」を飲んでいるうちに、青空が広がりました。

 映画館のスクリーンのような一面の窓ガラスに、下を流れる瀬田川が広がります。席も、窓を向いてもうけられています。他に客はいない静かな空間に、心地よいヴァイオリンのCDが響きます。

 入り口の前の池には、分厚い氷が張ってます。

 外部から見ると、遮るものがない川岸に立っていることがわかります。

 駐車場のマークもこっています。

 立木音楽堂
 〒520-0868 大津市 石山外畑町110-2
 077-546-4000

[map lat=”34.91468686277003″ lng=”135.89828252792358″ width=”384px” height=”280px” zoom=”14″ type=”G_NORMAL_MAP”]34.914687,135.898283[/map]

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

ザ・シンフォニーホールのクローク札は「333」

 こちらも仕事始めの4日のわたしの恒例です。
 大阪・福島のザ・シンフォニーホールで毎年、この日に開かれる「三枝成彰・大友直人の企画・構成による JAPAN VIRTUOSO SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT 名手たちによる交響楽団」の演奏会です。ずいぶん昔に三枝さんを取材して以来、このコンサートのファンです。
 三枝さんがプレトークでいみじくも話した「恥ずかしくなるようなプログラム」は、「未完成」「運命」「新世界」でした。といってもバカにしてはいけません。なにしろ、日本の交響楽団の名手ばかりが集まってます。第1ヴァイオリン12人は、NHK交響楽団の篠崎史紀さんら9人までがいろんな交響楽団のコンサートマスター(元も含みます)で占められています。他のパートも首席奏者のオンパレードです。管が弦が圧倒迫力で響き渡り、繊細なメロディーを奏でました。ドヴォルザークの「新世界」は、やはりすばらしい曲です。
 アンコールは「大阪メロディー」で、赤い灯、青い灯~の「道頓堀行進曲」で始まりましたが、最後はおきまりの「六甲おろし」が高らかに鳴り響き、拍手の渦がわき起こる楽しいコンサートでした。
 
 クロークにコートを預けて受け取った番号札は「333」でした。ことしは何かよいことがありますように。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

京都・河原町教会でパイプオルガンを聴く

aaRIMG0278

 京都・カトリック河原町教会で「クリスマス チャリティーコンサート」(10日夜)を聴きました。パイプオルガンでJ.S.バッハの「パストラーレ へ長調」などが演奏されました。ひとつとして同じ音がない、変化を繰り返すパイプの調べにひきこまれました。

aaRIMG0286

 コンサートの後、2階に置かれているパイプオルガンを間近に見ることができました。

aaRIMG0270

 カトリックですが、祭壇はシンプルです。
 ソプラノの独唱もありました。高い天井がよく響きます。

aaRIMG0272

 オルガンの調べは後方の頭上から降り注いできます。

aaRIMG0301

 オルガンのコンソールです。鍵盤は手元に2段、足下にもあります。左右には、ストップと呼ぶパイプへの送風を調節するバルブがついています。これらを複雑に組み合わせて演奏しているのです。

aaRIMG0294

 低音部のパイプです。きれいな造形美です。
 このオルガンは、ドイツ・ボッシュ社製ということです。

aaRIMG0308

 オルガン奏者の桑山彩子さんが、丁寧に説明してくれました。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

宝塚・ベガホールで「ベガメサイア」を聴く

aRIMG0194

 宝塚市の宝塚ベガホールでヘンデルのメサイアを聴きました。日本では「第九」とともに年末恒例の、有名なハレルヤ・コーラスがある曲です。全曲で3時間近くあります。
 今年はヘンデル没後250年。ベガホールが誕生した年から始まった「ベガメサイア」は30回ということです。
 指揮は畑儀文、伴奏はテレマン室内管弦楽団、合唱は「ベガメサイアを唱う会」というアマチュア合唱団です。独唱は、カウンターテナーの青木洋也だけが朗々と飛び抜けていて、圧倒的迫力と音楽性にあふれていました。

 写真は、ベガホール前にあったヨハン・シュトラウス像です。ウィーン市から贈られたレプリカですが、銀色に輝いていました。

aIMG_2466

 こちらはウィーンの市民公園の有名なシュトラウス像です(2004/08/18撮影)。金色に輝いています。
 調べたら宝塚市とウィーン第9区が国際姉妹都市でした。ウィーンも23区に分かれていて、9区はフォルクスオパー、ヴォティーフ教会やウィーン大学がある北西部です。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

びわ湖ホールでア・カペラを聴く

aIMG_2489_1

 大津・びわ湖ホールで、ドイツ・ザクセン州からやってきた声楽アンサンブルを聴きました。バッハからメンデルスゾーンまで。ホールにしみ込むように響く、すばらしい声でした。
 開演前に、ザクセン州に関するレクチャーがあり、ライプツィヒ、ドレスデンの都市の成り立ちや芸術とのつながりなどが、わかりやすく説明されました。次は行ってみたいところです。

bbiwako

 開演まで時間があっので、びわ湖が目の前に広がるロビーでお茶にしました。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

旅のフィナーレ、ルツェルン音楽祭

【8月28日=ルツェルン】

aIMG_1781

 旅の最後はルツェルン音楽祭でした。今回の旅のきっかけでもありました。このコンサートを中心に、スケジュールを決めました。
 これまでの旅の経験から、到着直後は時差ボケで夜は早くから眠たくなることがわかってました。ウィーン・フォルクスオパーなんて、熟睡に近い状態でした。
 最後にしたのはよかったのですが、それまでにベルニナ急行から始まってソーリオ、マッターホルンと感激の連続の毎日を送ってました。ここまでくると、ややお疲れモードでした。
 開演前のホールです。ルツェルン駅のすぐ横にあるKultur und Kongresszentrum Luzern(KKL)という複合文化施設の中にあります。想像していたよりはこぢんまりとしていました。

aIMG_1804

 プログラム
 シベリウス カレリア組曲op.11
 ラベル ピアノ協奏曲
 プロコフィエフ オペラ「3つのオレンジへの恋」から
 エルガー エニグマ変奏曲

 演奏はシャルル・デュトワ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー、ピアノはマルタ・アルゲリッチでした。

 写真は、ラベルが終わり花を抱くアルゲリッチと腕を広げるデュトワです。

aIMG_1779

 開演前のロビーからの光景です。向こうにホーフ教会の尖塔がきれいです。

aIMG_1801

aIMG_1808

 終演後のKKLです。ホテルまでは歩いて5分ほどでした。

Luzern

 左は記念の絵はがき。右はプログラムと、プログラムが変わったことを知らせるリーフレットです。

[map lat=”47.05091441165609″ lng=”8.311972618103027″ width=”384px” height=”280px” zoom=”14″ type=”G_NORMAL_MAP”]47.050914,8.311973[/map]

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

マルタ・アルゲリッチに魅せられる

【LIVE】

aIMG_1786

 旅の最終地は、ルツェルンでした。もちろん、お目当てはルツェルン音楽祭でした。選んだコンサートは、アバードの指揮ではなく、マルタ・アルゲリッチのピアノ、シャルル・デュトワ指揮、ロイヤルフィルハーモニーです。
 2年前にも訪れる計画を立てながら、ネットではチケットが入手できずに終わった音楽祭です。今回は業者に頼みましたが、2階バルコン席しか確保できませんでした。それでも、旅の締めくくりは、すばらしい夜となりました。

 ネクタイ姿で早めに会場に行きました。ルツェルン駅の横にある近代的なホールです。想像していたよりこぶりでした。
 プログラムを購入すると、一枚のリーフレットがはさみ込まれています。演奏曲の変更です。予定されていたプロコフィエフのピアノ協奏曲1番がなくなってます。「アルゲリッチ休演か!」と一瞬青くなりました。よくわからないドイツ語をなぞると、ラベルは演奏するらしいことでひと安心。舞台に登場してきたのは、白髪交じりの長髪に太い眉、真っ赤な唇のアルゲリッチその人でした。

 ラベルのピアノ協奏曲は、無駄のない「巨匠」の風格の演奏でした。もっとバリバリ弾くのかと思いましたが、ちょっと予想外でした。席が後部だったせいもあるのでしょうか。アンコールで、ショパンも聴かせてくれました。ロイヤルフィルは、まろやかに熟成された、とけ込むようなハーモニーを響かせました。

 8泊10日の旅はあっという間に終わり、チューリッヒからアムステルダムを経由して、無事、水無瀬の自宅に戻りました。これから、ゆっくりと旅の思い出を書き連ねようと思います。 

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

「ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団の奏者を迎えて」

aIMG_0071

 アムステルダム・ロイヤルコンセルトヘボウといえば、今やベルリンやウィーンに勝るとも劣らない人気オーケストラです。その団員(といっても3人)による弦楽合奏の”ディナーショー”です。京都御所わきのザ・パレスサイドホテルが会場でした。

aIMG_0069

 弓が天上にぶつかるかというくらいのデッドな部屋で、外は雨。でも最悪のコンディションを吹き飛ばす、圧倒的な勢いのすばらしい音色が響き渡りました。

aIMG_0076

 食事も、簡単ですがコースでした。飲み物も付いてます。

aIMG_0081

aIMG_0086

aIMG_0117

 客の飛び入り出演(?)もまじえて、モーツァルトの五重奏曲です。

aIMG_0111

 すっかり盛り上がった熱気に、冷たいデザートがおいしいです。

aIMG_0129

 最後は30人ほどの大合奏となりました。モーツァルトの「ディベルティメントD dur」です。サイトウキネン・オーケストラの”絆”にもなっている美しい曲です。
 楽しい演奏会が終わったときは、午後10時をとっくにすぎてました。まだ弾きたそうでした。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。