大津・瀬田川河畔 「立木音楽堂」でコーヒーブレーク

 コーヒーを飲みに、ちょっとクルマを走らせました。それにしては遠いですが、以前から気になっていたスポットです。
 びわ湖の水は瀬田川一カ所だけから南郷洗堰を通って流れ出ます。それが宇治川、淀川となって京阪神の水道水を供給しています。その南郷と宇治・天ヶ瀬ダムのほぼ中間、立木観音の近くに「立木音楽堂」はあります。小さなクラシック音楽ホールであり、カフェです。

 やってきたときは、窓の外は雪でした。「アメリカンコーヒー」を飲んでいるうちに、青空が広がりました。

 映画館のスクリーンのような一面の窓ガラスに、下を流れる瀬田川が広がります。席も、窓を向いてもうけられています。他に客はいない静かな空間に、心地よいヴァイオリンのCDが響きます。

 入り口の前の池には、分厚い氷が張ってます。

 外部から見ると、遮るものがない川岸に立っていることがわかります。

 駐車場のマークもこっています。

 立木音楽堂
 〒520-0868 大津市 石山外畑町110-2
 077-546-4000

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ザ・シンフォニーホールのクローク札は「333」

 こちらも仕事始めの4日のわたしの恒例です。
 大阪・福島のザ・シンフォニーホールで毎年、この日に開かれる「三枝成彰・大友直人の企画・構成による JAPAN VIRTUOSO SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT 名手たちによる交響楽団」の演奏会です。ずいぶん昔に三枝さんを取材して以来、このコンサートのファンです。
 三枝さんがプレトークでいみじくも話した「恥ずかしくなるようなプログラム」は、「未完成」「運命」「新世界」でした。といってもバカにしてはいけません。なにしろ、日本の交響楽団の名手ばかりが集まってます。第1ヴァイオリン12人は、NHK交響楽団の篠崎史紀さんら9人までがいろんな交響楽団のコンサートマスター(元も含みます)で占められています。他のパートも首席奏者のオンパレードです。管が弦が圧倒迫力で響き渡り、繊細なメロディーを奏でました。ドヴォルザークの「新世界」は、やはりすばらしい曲です。
 アンコールは「大阪メロディー」で、赤い灯、青い灯~の「道頓堀行進曲」で始まりましたが、最後はおきまりの「六甲おろし」が高らかに鳴り響き、拍手の渦がわき起こる楽しいコンサートでした。
 
 クロークにコートを預けて受け取った番号札は「333」でした。ことしは何かよいことがありますように。

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京都・河原町教会でパイプオルガンを聴く

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 京都・カトリック河原町教会で「クリスマス チャリティーコンサート」(10日夜)を聴きました。パイプオルガンでJ.S.バッハの「パストラーレ へ長調」などが演奏されました。ひとつとして同じ音がない、変化を繰り返すパイプの調べにひきこまれました。

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 コンサートの後、2階に置かれているパイプオルガンを間近に見ることができました。

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 カトリックですが、祭壇はシンプルです。
 ソプラノの独唱もありました。高い天井がよく響きます。

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 オルガンの調べは後方の頭上から降り注いできます。

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 オルガンのコンソールです。鍵盤は手元に2段、足下にもあります。左右には、ストップと呼ぶパイプへの送風を調節するバルブがついています。これらを複雑に組み合わせて演奏しているのです。

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 低音部のパイプです。きれいな造形美です。
 このオルガンは、ドイツ・ボッシュ社製ということです。

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 オルガン奏者の桑山彩子さんが、丁寧に説明してくれました。

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宝塚・ベガホールで「ベガメサイア」を聴く

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 宝塚市の宝塚ベガホールでヘンデルのメサイアを聴きました。日本では「第九」とともに年末恒例の、有名なハレルヤ・コーラスがある曲です。全曲で3時間近くあります。
 今年はヘンデル没後250年。ベガホールが誕生した年から始まった「ベガメサイア」は30回ということです。
 指揮は畑儀文、伴奏はテレマン室内管弦楽団、合唱は「ベガメサイアを唱う会」というアマチュア合唱団です。独唱は、カウンターテナーの青木洋也だけが朗々と飛び抜けていて、圧倒的迫力と音楽性にあふれていました。

 写真は、ベガホール前にあったヨハン・シュトラウス像です。ウィーン市から贈られたレプリカですが、銀色に輝いていました。

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 こちらはウィーンの市民公園の有名なシュトラウス像です(2004/08/18撮影)。金色に輝いています。
 調べたら宝塚市とウィーン第9区が国際姉妹都市でした。ウィーンも23区に分かれていて、9区はフォルクスオパー、ヴォティーフ教会やウィーン大学がある北西部です。

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びわ湖ホールでア・カペラを聴く

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 大津・びわ湖ホールで、ドイツ・ザクセン州からやってきた声楽アンサンブルを聴きました。バッハからメンデルスゾーンまで。ホールにしみ込むように響く、すばらしい声でした。
 開演前に、ザクセン州に関するレクチャーがあり、ライプツィヒ、ドレスデンの都市の成り立ちや芸術とのつながりなどが、わかりやすく説明されました。次は行ってみたいところです。

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 開演まで時間があっので、びわ湖が目の前に広がるロビーでお茶にしました。

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旅のフィナーレ、ルツェルン音楽祭

【8月28日=ルツェルン】

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 旅の最後はルツェルン音楽祭でした。今回の旅のきっかけでもありました。このコンサートを中心に、スケジュールを決めました。
 これまでの旅の経験から、到着直後は時差ボケで夜は早くから眠たくなることがわかってました。ウィーン・フォルクスオパーなんて、熟睡に近い状態でした。
 最後にしたのはよかったのですが、それまでにベルニナ急行から始まってソーリオ、マッターホルンと感激の連続の毎日を送ってました。ここまでくると、ややお疲れモードでした。
 開演前のホールです。ルツェルン駅のすぐ横にあるKultur und Kongresszentrum Luzern(KKL)という複合文化施設の中にあります。想像していたよりはこぢんまりとしていました。

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 プログラム
 シベリウス カレリア組曲op.11
 ラベル ピアノ協奏曲
 プロコフィエフ オペラ「3つのオレンジへの恋」から
 エルガー エニグマ変奏曲

 演奏はシャルル・デュトワ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー、ピアノはマルタ・アルゲリッチでした。

 写真は、ラベルが終わり花を抱くアルゲリッチと腕を広げるデュトワです。

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 開演前のロビーからの光景です。向こうにホーフ教会の尖塔がきれいです。

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 終演後のKKLです。ホテルまでは歩いて5分ほどでした。

Luzern

 左は記念の絵はがき。右はプログラムと、プログラムが変わったことを知らせるリーフレットです。

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マルタ・アルゲリッチに魅せられる

【LIVE】

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 旅の最終地は、ルツェルンでした。もちろん、お目当てはルツェルン音楽祭でした。選んだコンサートは、アバードの指揮ではなく、マルタ・アルゲリッチのピアノ、シャルル・デュトワ指揮、ロイヤルフィルハーモニーです。
 2年前にも訪れる計画を立てながら、ネットではチケットが入手できずに終わった音楽祭です。今回は業者に頼みましたが、2階バルコン席しか確保できませんでした。それでも、旅の締めくくりは、すばらしい夜となりました。

 ネクタイ姿で早めに会場に行きました。ルツェルン駅の横にある近代的なホールです。想像していたよりこぶりでした。
 プログラムを購入すると、一枚のリーフレットがはさみ込まれています。演奏曲の変更です。予定されていたプロコフィエフのピアノ協奏曲1番がなくなってます。「アルゲリッチ休演か!」と一瞬青くなりました。よくわからないドイツ語をなぞると、ラベルは演奏するらしいことでひと安心。舞台に登場してきたのは、白髪交じりの長髪に太い眉、真っ赤な唇のアルゲリッチその人でした。

 ラベルのピアノ協奏曲は、無駄のない「巨匠」の風格の演奏でした。もっとバリバリ弾くのかと思いましたが、ちょっと予想外でした。席が後部だったせいもあるのでしょうか。アンコールで、ショパンも聴かせてくれました。ロイヤルフィルは、まろやかに熟成された、とけ込むようなハーモニーを響かせました。

 8泊10日の旅はあっという間に終わり、チューリッヒからアムステルダムを経由して、無事、水無瀬の自宅に戻りました。これから、ゆっくりと旅の思い出を書き連ねようと思います。 

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「ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団の奏者を迎えて」

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 アムステルダム・ロイヤルコンセルトヘボウといえば、今やベルリンやウィーンに勝るとも劣らない人気オーケストラです。その団員(といっても3人)による弦楽合奏の”ディナーショー”です。京都御所わきのザ・パレスサイドホテルが会場でした。

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 弓が天上にぶつかるかというくらいのデッドな部屋で、外は雨。でも最悪のコンディションを吹き飛ばす、圧倒的な勢いのすばらしい音色が響き渡りました。

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 食事も、簡単ですがコースでした。飲み物も付いてます。

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 客の飛び入り出演(?)もまじえて、モーツァルトの五重奏曲です。

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 すっかり盛り上がった熱気に、冷たいデザートがおいしいです。

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 最後は30人ほどの大合奏となりました。モーツァルトの「ディベルティメントD dur」です。サイトウキネン・オーケストラの”絆”にもなっている美しい曲です。
 楽しい演奏会が終わったときは、午後10時をとっくにすぎてました。まだ弾きたそうでした。

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復活祭に「マタイ受難曲」を聴く

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 きょうはキリスト教国では復活祭です。十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目によみがえったことを記念する日だそうです。
 その日にJ.S.Bachの「マタイ受難曲」を聴きました。
 鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏です。会場は、阪急・西宮北口にできた兵庫県立芸術文化センター大ホールでした。

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 さすがに日本有数のバッハ演奏団体です。
 「バルバラ!!」。刑を許すのはどちらかという問いに、民衆が答えます。その迫力。そしてコラールの柔らかな響き。4声のダブルコーラスで、各パートはたったの3人。合計24人が、迫ってきました。
 プラハで聞いた「ヨハネ受難曲」もこんなだったかなと思い出しました。
 アルトでは青木洋也さんが歌ってました。先日、BBQの演奏会でそのカウンターテナーに感心したばかりです。

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 天井桟敷(5階)まであります。

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 西宮北口のあたりはすっかり変わっていました。
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Bless B Quintet を東梅田教会で聴く

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 「Bless B Quintet」というカウンターテナーを中心にした5声のハーモニーを聴きました。English Madrigal(イギリスの古い歌)がアカペラで続きます。
 「カウンターテナーが入った時にのみ味わうことができる芳醇で艶のあるハーモニーを心ゆくまでご堪能ください」(CDのライナーノートより)
 このことば通り、天に昇る響きの先頭に立ってさわやかなカウンターテナーが舞い上がっていく歌声でした。

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 CDまで買ってしまいました。

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 おまけにサインです。
 手前がカウンターテナーの青木洋也さんです。先日、聴いたJ.S.Bachの「ヨハネ受難曲」でもアルトを歌っていて、そのすばらしい歌声を知りました。
 

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 会場の日本基督教団東梅田教会です。広くて立派な礼拝室です。小さいですがパイプオルガンもありました。天井が高くて、カマボコ状になっているので、きれいに響きます。