ビルに納まった「N28」@烏丸万寿寺・北阪ビル

N28-1

 「N電(狭軌1型)」の最終ナンバー「28」をつけた車両は、ビルの中にすっぽりと納まって保存されています。多分、旧京都市電の車両のなかで、一番穏やかな「老後」を送っているのがコレでしょう。(撮影は7月12日)

N28-2

 河原町万寿寺通の北西角にあるビル「北阪ビル」です。昭和60年のビルの竣工にあわせて、スペースが確保されたようです。

N28-3

 ビルに入って撮影させてもらいました。

N28-4

 「京電」の社章なのでしょう。

N28-5

 「北野」行きの行き先表示幕も残っています。

N28-6

 運転席はシンプルです。

N28-7

 2軸の車輪まわりがよくわかります。

ここにも残っていた「N5」@加悦SL広場

加悦1

 今春の「青春18きっぷ」で「加悦SL広場」(京都府与謝郡与謝野町字滝941-2)に行きました。そこに旧京都市電の「N電(狭軌1型)」はいました。
 車体には「5」と表記されています。説明板にも「日本最古の路面電車-No.5号車」とあります。
 ところが、同じ「5」は、「通勤電車から見える『N5』@明治製菓大阪工場」として紹介したばかりです。わたしが参考にしている「京都市電の廃線跡を探る」のうちの「保存車両現況」では、1から順に追って保存場所が紹介されています。それによると「5」は明治製菓、「23」が加悦SL広場となっています。
 2台の「N5」はナゾのままです。

加悦2

 この車両は、北野線で最後まで走っていましたが、1961年7月31日の同線廃止とともに廃車となりました。その後、宝塚ファミリーランドで展示・保存されていました。2003年にそこも閉鎖され、加悦SL広場にやってきました。
 現在は修復作業中ということで、シートをかぶっています。

加悦3

 説明板も宝塚からもってきたようです。

加悦4

 加悦SL広場の正面には、旧加悦鉄道加悦駅が復元されています。この右側の駐車場の脇にN電はとまっています。

大宮

 「N1」が保存されている大宮交通公園には、加悦鉄道のSLも展示されていました。京都市電とのなにかの縁なのでしょう。

「小さな改札口」のある田舎駅をつくる vol.1 建設計画

改札口1

 「小さな改札口」のある田舎駅の建設工事に本格的に着手しました。
 このスペースに駅舎とプラットホームを作ります。

改札口2

 建設計画は以前からありました。プラ板(プラスティック板)を切って、駅舎の試作を試みました。でも、屋根材の入手途中でストップしてました。

改札口3

 百均で入手した展示ケースです(200円か300円しました)。この中に駅舎とプラットホームを組み込みます。保有車両がホコリをかぶらないようにしたいからです。

改札口4

 JR六甲道近くの「六甲模型」に行きました。価格も手ごろだったので衝動買いしたのは、「小さな改札口」というキットです。分厚いボール紙が精巧にカットされてます。プラスティックの部品もついてます。

改札口5

 完成イメージをつかむために、さっそく仮組みしてみました。
 次は塗装です。

通勤電車から見える「N5」@明治製菓大阪工場

N5-1

 JR京都線で通勤するようになりました。高槻駅で快速に乗り換えると、すぐに明治製菓大阪工場(高槻市朝日町1-10)が見えてきます。そこに「N5」は保存されています。電車から見えるのは、ほんの一瞬です。
 わざわざカメラをもって出かけました。きょうは各停に乗り、次の摂津富田駅で下車して、暑い中を歩きました。線路添いに道はありません。このあたりと目星をつけた地点は工場南側の線路際です。
 望遠で撮影しましたが、金網がじゃまになって、ぼやけた画像になってます。

N5-2

 「5」と車体に書かれているのがよくわかります。塗装も新しく、きれいに保存されているようです。

N5-3

 この工場は、小学校のときに社会見学でやってきたことがあります。次に行ったのが大阪・中之島の朝日新聞社でした。

N5-4

 フェンスに沿って西側に移動しました。

N5-5

 工場の正門は国道171号沿いにあえります。見学を申し出ようかとも思いましたが、許されるかどうかは不明です。それに、ものすごく暑い日差しに、そこまで歩く元気も失せて、退散しました。

少年は「720」の横でボールを蹴る@塚本児童公園

720-1

 「京都市電の残影」を追った1日(6月28日)でした。自転車で輪行しようかととも考えましたが、天気予報は「午後から雨」(その通りになりました)。市バスの「1日乗車券」をフルに使っての市電追跡となりました。
 塚本児童公園(京都市左京区一乗寺塚本町)は、北大路と白川通の交差点の近くにあります。北大路バスターミナルからどうやって行こうかとバス路線図をみると、近くを通って銀閣寺方面に向かう「204」というのが走ってました。市電の「4」系統の亜流のような路線です。

720-2

 公園の隅に置かれてますが、ボールが窓ガラスを破らないように、ネットで覆われています。

720-3

 かつては、市電はあちこちの児童公園に保存されてました。ほとんどが解体撤去されてしまい、「720」は、数少ない生き残りです。

720-4

1日乗車券

 ラーメンの「天下一品」の本店は目の前です。でも、きょうは違う店にしようと銀閣寺までバスに乗り、「ますたに」に行きました。 
 この日、使用した500円の1日乗車券です。市バスの市内均一料金は220円です。6回も乗りましたので、十分に元をとりました。

幼稚園になった「301」@紫明幼稚園

電車1

 京都市電の北大路車庫(現在は市バスの北大路ターミナル)のすぐ近く。北大路通から路地をちょっと入ったところに紫明(しめい)幼稚園(京都市北区小山東大野町83)はあります。
 ここの園庭に300型がいます。保存というより、再利用というのがぴったりです。現役の教室として使われています。

電車2

 あまり広くはない園庭ですが、裏の路地側からもコンクリート塀で見えません。土曜日の午前中で園児はいなかったので、「市電の写真を撮らせてほしい」とお願いしました。「住所、氏名をお書きくださるなら」と、優しく招き入れられました。

電車3

 「301」のナンバーがくっきりと残っています。塗装もしっかりしており、ていねいに使われているのがわかります。

電車5

 教室の隅のドアを開けると、市電の車体につながります。すっかり園舎の一部に組み込まれてます。

電車4

 内部はシートが取り去られ、平らな床になってます。
 「一番年少組の教室に使ってます。人気があります。卒園した子供からも、懐かしいという声をよく聞きます」。女性の先生がにこやかに話してくれました。

電車6

                            撮影・08/06/28

北野線のちんちん電車「N1」@大宮交通公園

チンチン電車1

 懐かしい「ちんちん電車」です。最後まで京都市内を走っていた北野線に乗ったことがあります。廃線跡を歩いたこともあります。
 大宮交通公園(京都市北区大宮西脇台町)に1800型とともに保存されている「N1」は、その北野線を走っていたかわいい車両です。Nは、狭軌(narrow)の略で、軌道幅が1068ミリしかありません。
 京都電気鉄道(京電)は1895(明治28)年、塩小路東洞院-伏見京橋間にわが国最初の一般道路を走る路面電車を走らせました。出発のときなどの合図に、鐘が「ちんちん」と鳴ったことから、「ちんちん電車」と呼ばれました。1912(明治45)年になって、京都市営電車(市電)が走り始め、京電は吸収されます。それでも、狭軌の北野線などはそのままで、四条通の一部区間では、最後まで3本レールで運行されていました。

チンチン電車2

 色あせた側面に、京都市交通局のロゴが残っています。

チンチン電車3

 架線がありませんが、ポールは残っています。
 終着の京都駅や北野に着くと、車掌が窓から身を乗り出してロープをたぐり寄せてポールをおろしていたのを覚えています。

チンチン電車4

 狭い車内です。現代の若者が傍若無人に足を伸ばすようなスペースはありません。

チンチン電車6

 「No6」と改番されています。

チンチン7

 図書館で借りてきた京都市電にかんする書籍です。これを見ているうちに、本物と再開したくなりました。

懐かしい「5」系統の「1860」@大宮交通公園

市電1

 京都市電の「5」系統は、京都駅から河原町を上がり、四条河原町を通って洛北高校前まで北上、ここで左折して北大路車庫に向けて走ってました。わたしが一番よく利用した思い出の路線です。
 大宮交通公園(京都市北区大宮西脇台町)は知りませんでした。行ってみると、懐かしい市電「1860」が保存されてました。

市電2

市電3

市電4

 料金は「90円」が最後だったのでしょう。わたしの記憶に残っている最初は、小学校時代の「往復25円」です。片道なら「13円」。その端数の処理がおもしろかったのです。

市電5

 現在は児童文庫になってます。

市電6

市電6

 交通公園には、ゴーカートがあって、子どもたちに人気です。
                        撮影・2008/06/28
 「京都市電の残影」というカテゴリーを作りました。しばらくは、市電の保存車両を追っていきます。

教会のあるパイクをつくる vol.8 コッペルBタンクの復活

パイク1

 脱線転覆事故(机の上から転落)を起こして以来、車庫入りしていたコッペルBタンクです。はずれた煙突を接着し、塗装し直しました。アクセントを付けるために、一部を赤色にしました。

パイク2

 実は新たに入手した接写レンズの初めての撮影です。1:1の比率での撮影が可能です。あまり接近するとアラが目立ちます。

パイク3

パイク4

 教会の尖塔もなんとかサマになっていると自己満足です。

パイク5

DD51に会いに行く@JR貨物吹田機関区

吹田1

 JRで通うようになって、毎朝、気になってました。岸辺を過ぎると見えてくるJR貨物の吹田機関区です。いつもDD51なんかが停まってます。
 定期があるので気楽です。岸辺で降りたのは初めてです。ちょっと歩いたら、機関区の脇に出ました。「立入禁止」ですが、駐車場まではいって撮影しました。目の前のDD51が、入れ替えのためか出発していきました。
 作業員が目の前を通りました。注意されるのかと思ったら、「何、撮ってるの?」。もちろん、目の前の機関車です。

吹田2

 EF65が作業員を乗せて出発します。その向こうには、塗色が違うDD51が停まっています。

吹田3

 ELの勢揃いです。