浄瑠璃寺の馬酔木(あせび)は、花を付けている枝もありました。
馬も食べると酔うから「馬酔木」だったはずです。草食獣は食べないそうです。鹿も食べないから、奈良には馬酔木が多いそうです。
近づいてみると、かわいい格好をしています。
山門への道の馬酔木は花を付けていました。
池畔の馬酔木はまだ蕾です。
薬師如来が祀られる三重塔(此岸)から九体阿弥陀如来が祀られる本堂(彼岸)を臨みます。
本堂からみた三重塔です。
万両(まんりょう)が赤い実をつけています。
千両は葉の上に、万両は葉の下に実をつけるそうです。
この灯籠の窓から三重塔を、また反対に本堂を見られたでしょうか。ここに、浄瑠璃寺の意味するところが込められている一つのようです。丁度阿弥陀如来と灯籠と三重塔が一直線になっていると思います。
花の寺を回っておられるようですね。河内長野だったと思いますが、確か25番ではなかったでしょうか、観心寺があります。ここはまだ行かれていないのでしょうか。とても素晴らしい、いわゆる「花の寺」に相応しい花いっぱいのお寺でもあり、歴史上でも、南北朝時代のゆかりのあるお寺です。私は五条からの帰りの山越えで、2度行ったことがあります。相当に高い峠越えの道ですが、下ったところにあり、たしか楠正成の碑があったと思います。首塚だったでしょうか。後村上天皇もこの寺に由緒があったと思います。つまり、南朝の拠点の寺の一つだったかもしれません。後村上天皇は後醍醐天皇の皇子ですね。南朝は後村上天皇の皇子の後亀山天皇で終わり、以後は北朝系の天皇となったと記憶しています。