兵庫・芸文で「復活! プレトニョフ」を聴く

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 阪急・西宮北口の兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで「ミハイル・プレトニョフ ピアノ・リサイタル」を聴きました。
 前半のシューベルトのソナタ2曲が終わって、「白ワイン」(800円)です。ホールがちょっと暑かったので、よく冷えたワインがたまりません。つまみの「プレッツェル」(200円)と合わせて1枚はちょっと高かった気もしますが、立ち飲み!とはいえ、こんな場所ですからね。

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 ステージでは、カワイ楽器の「SHIGERU-KAWAI」が出番を待ってます。
 1978年のチャイコフスキー国際コンクール優勝者のロシアのピアニスト、プレトニョフは、2006年に突然、活動を休止しました。それがSHIGERU-KAWAIと出会い、「メイド・イン・ジャパンが起こした奇跡」となって昨年から演奏活動を再開しました。今回は、復帰後初の来日リサイタルでした。
 その音は-。スタンウェイーとはまるで響きが違いました。音のバランスがちょっと高音側にシフトした感じで、右手のポロンという音色が耳に残ります。ベーゼンドルファーに近いのでしょう。力に任せてバリバリと弾くスタンウェイーではなく、これがプレトニョウフが求めた音だったのですね。

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 後半のプログラムは、バッハの「イギリス組曲」と、スクリャービンの「24の前奏曲」でした。一つ一つの音が完璧にコントロールされて磨き抜かれた、きれいなきれいなスクリャービンでした。

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