続けて読んだフィクションとノンフィクションです。共通するのは「プラハの春」です。
そのものズバリのタイトルとなっている「プラハの春」(春江一也、集英社文庫)です。チェコスロバキア日本大使館員として民主化運動の高揚に遭遇した著者の体験を基にしています。フィクションですが、その時を生きた人たちのの息づかいが聞こえてきます。
ロシア語通訳で知られる米原万理さんは、先日、亡くなられました。そのためか、梅田の紀伊國屋書店に角川文庫が平積みされていました。知りませんでしたが、在プラハのソビエト学校で学んだかたなんですね。当時の友達3人のその後を追った、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作です。最高の文章です。
「チャフラススカ」は、文藝春秋の文庫本になって発売されたばかりです。プラハでモスクワで、キエフでと、取材が積み重ねられた構成です。当のチャフラススカからは、ファクスでで答えが返ってきただけですが、そのことがテーマそのものになっています。
もう一度、プラハへ行きたいという思いが募ります。
「プラハの春~続けて読んだ3冊」への1件のフィードバック
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プラハ、ほんとにもう一度行きたいと思っています。
ドヴォルザークホールで聴いたノイマン・チェコフィルの「わが祖国」もさることながら、聖ニコラス教会の大聖堂で聴いたモーツアルトの「戴冠ミサ」が忘れられません。わずか20人のプラハ放送合唱団と小編成のヴィルトージプラハというオケでしたが、雰囲気とともに迫る音楽と響きはとても日本では味わうことが出来ません。
「プラハの春」は行く前に読み、帰ってきてから、もう一度読み直し、今の自由と民主化の陰にあったドラマに感動をあらたにしたものでした。
旧市街地広場の天文時計塔の近くにチャスラフスカのボヘミアングラス店がありますね。