京都・山端 「平八茶屋」の懐石

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 京都・山端(やまばな)の平八茶屋です。懐石をいただきました。
 秋らしい先付けです。栗はイガの部分も食べられます。魚のすり身に、揚げた細い素麺がかぶっています。柿の枝は昆布です。

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 ぐじ(甘鯛)の刺身です。若狭産です。

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 「鯖街道」に面して、平八茶屋はあります。この夏、「京は遠ても十八里 鯖街道を歩く」と題して歩いたときも、この前を通りました。
 昔、若狭・小浜に揚がった鯖やぐじが、一塩して京の都へ運ばれました。山端は、京の入口のちょっと手前、逆に京から出ると比叡山の「山の端」にあります。

平八ロゴ

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 風情のあるもんをくぐって入ります。高野川に面した奥の建物でいただきました。

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 懐石の続きです。
 
 この季節、松茸の土瓶蒸しは欠かせません。丹波産ではないでしょうが、もちろん北朝鮮産でもないはずですが、良い匂いです。

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 焼き物です。今が旬のカマスです。一塩したものが、やわらかく焼いてあります。 

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 カブラ蒸しです。あっさりとした味付けです。

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 揚げ物です。蓮根を練って、海老を加えて揚げてあります。

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 口直しですが、何が調理してあるのかわかりませんでした。

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 名物のとろろ汁と麦ご飯です。とろろ汁には、薄い味噌味でしっかり味がついてました。

平八11

 デザートです。
 
 それほどボリュームはありませんでしたが、すっかり満腹になりました。
 さらに続きます。

饅頭1

 「むぎとろ饅頭」です。最初にお茶請けとして供されました。食べずに持ち帰りました。直径3センチほどのかわいい饅頭です。あんもあっさりしてます。

饅頭2

 「むぎとろ饅頭と平八茶屋」という説明です。
 「五日赤山御命日…」と俗謡は始まります。
 謡われている赤山とは、赤山(せきざん)禅院のことです。修学院離宮の近くにあり、平八茶屋からすぐ近くです。
 赤山禅院は、天台宗・比叡山延暦寺の塔中で、平安時代に創建されました。ここの祭日の5日に参詣して掛取りに回るとよく集金ができるといわれ、俗に5日払いといわれる商習慣ができたそうす。関西では、交通渋滞を引き起こす「五十日(ごとび)」も、このあたりが発祥のようです。