お食事処「菊」の不思議な昼食

菊1

 会社ビルの西側の階段を上り下りすると、気になる風景がありました。広い空き地の向こうに、昼食時になると数人が待っていることもある店が見えます。
 行ってみましたが、「お食事処」という看板があるだけです。どんな料理が食べられるのか、見当もつきません。ちょうど先客があったので、続いてはいりました。テーブルが3つにカウンターですが、ネクタイ姿の同輩らでにぎわってます。
 メニューはありません。小さな黒板に「スパゲッティ・ロースハム付き、イカ煮込み、カレー、出し巻き」とあるだけです。素早く回りを見わたすと、ほとんどがスパゲッティを食べてます。それにしました。
 
 スパゲッティはナポリタン風のケチャップ味の濃いめのソースがかかっています。マヨネーズがかかったハムに野菜がつきます。これをおかずにご飯を食べます。しかも箸で。ミスマッチなちょっと不思議な取り合わせです。みそ汁には、じゃがいもがたっぷり入った、濃い味です。これに生卵がついてます。どうして食べるのかと観察すると、玉子かけご飯にしてました。これは好物です。
 おいしかった、さてお勘定。常連はカウンターに置かれた升にかってに硬貨なんかをいれてます。わからずに千円を出すと、500円玉が帰ってきました。ええ、たったの500円。代金にかかわらず満足でしたが、これでさらに得点アップでした。

菊2

 大阪・難波のOCAT南西角の対角にあります。この椅子に座って、待っている客が見えていたわけです。