紙管スピーカーに使用するスピーカーユニットは、これと決めていました。
タイムドメインラボ製の「プロトタイプ」です。1個3000円と手ごろな価格のうえ、紙管スピーカー向けに開発されたような製品だからです。
ネットで情報を仕入れ、通販ボタンをクリックする寸前までいきました。タイムドメインラボが高槻市内にあることがわかり、休日の午後、車を走らせました。住宅街にある、元手芸品店の店舗をそのまま使ったような店でしたが、社長らが親切丁寧に応対してくれました。すっかり気に入り、その場でスピーカーユニット2本を買ってしまいました。
紙管スピーカーは、タイムドメイン(京都・精華町)社長である由井啓之氏の「タイムドメイン理論」に基づいて作られているスピーカー「Yoshii9」を模倣しています。ホンモノは、アルミニウム・パイプでできており、アンプ付きで30万円以上します。そんなに高価なものは手が出ませんが、ネット上では塩化ビニールのパイプで作ったコピーの情報があふれています。そこそこいい音で鳴っているようです。
いくつもあるノウハウの1つが、スピーカーとバッフルの間に緩衝剤をはさんで、振動を遮断することです。
「ゲル」と呼ばれる緩衝剤は、大阪・梅田の東急ハンズに並んでました。「ゲル・OK・パッキン」(1080円)です。ヌルヌルとする円形チューブを、バッフル板の溝に沿わせ、その上にスピーカーをかぶせるのです。
タイムドメインラボ社では、初めて見る「Yoshii9」を試聴させてもらいました。聞きなれた音源ということで、車に積んでいたCDをかけてもらいました。ベルリンフィルの首席フルート奏者、エマニュエル・パユが奏でるバッハでした。目の前で吹いているような、自然な音が広がりました。
株式会社タイムドメイン
京都府相楽郡精華町光台1-7 けいはんなプラザ ラボ棟7F
株式会社タイムドメインラボ
高槻市栄町1-25-11