ブレガリアの谷を下る

【マローヤ=25日】

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 ロマンシュ語で「イン川の庭」を意味するエンガディン地方の上流、Oberengadin/オーバー・エンガディンの一番奥にMaloja/マローヤはあります。イン川はドナウの上流です。
 ローマ時代の街道は、マローヤの村のすぐ先にあるMaloja Pass/マローヤ峠を越えてVal Bregaglia/ブレガリア谷へと下っていきます。
 マローヤは、アルプスの画家、ジョヴァンニ・セガンティーニが晩年を過ごした場所です。
 Maloja Posta/マローヤ・ポスタでポストバスを降りて、20メートルほど歩いたところにセガンティーニのアトリエは残っていました。光が上の窓から差し込むように設計された木造、円形の建物です。

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 隣にはセガンティーニが過ごした家も残ってます。

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 「1894年、ジョバンニ・セガンティーニは妻と家族とともにSavogninからMaloja/マローヤに移り住んだ。彼は、1899年9月28日に亡くなるまで、ここに住んだ。この家は、現在もセガンティーニ一家が所有している」
 そんな風に書かれています。

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 残念ながら鍵がかかっています。開館は週一回、夕刻の2時間ほどです。

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 マローヤからブレガリアの谷を下ってソーリオを目指します。

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 つづら折りの道を一気に下ります。
 サン・モリッツでレンタカーを借りて、自分で運転する計画も立てていましたが、バスにして正解でした。こんな道、走れません。

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 Stampa/スタンパ村です。芸術家のジャコメティ一家の古里です。 
 バスは幹線道路をはずれて村々を回って走ります。せいぜい馬車しか走らなかった昔の路地は狭いです。大型バスは壁から10センチほどしか離れていないところを走ります。

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 Promontogno/プロモントーノに着きました。乗ってきたバスは、そのまま谷を下り、イタリアのChiavenna/キアヴェンナに向かいます。Soglio/ソーリオに行くには、小型(といっても大きいですが)バスに乗り換えます。接続はばっちりで、乗客が乗り換えると、すぐに出発します。
 ソーリオはもうすぐです。

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