桜橋にあるわが新聞社のビル天井です。むき出しでパイプが何本の走っています。古いビルだから、まあこんなものでしょう。
ちょっとかわっているのは、太めのパイプです。「気送管」といいます。編集局と制作局の部屋などをつないでいて、長さ40センチほどの「筒」が空気圧で移動します。そのため、他の電気配管と比べると、カーブが緩やかになってまいます。筒の中に、原稿やゲラなどを入れて運ぶわけです。筒が通過すると、「カラッ、カラッツ」と音がしてすぐにわかりました。
今ではほとんど使われていません。この管の向こうにはわたしが長く働いた媒体の編集局がありました。この中を私が書いた原稿も走ったのです。まあ、アナログ時代の「遺物」なのでしょ。今では、原稿はデータとなってLAN回線の中を走ってます。