「数」ある欧州旅 『13』

 西洋では「13」は忌み数として敬遠されることがあるようです。
 スイスの鉄道には存在しました。アイガーの麓の村、グリンデルワルトにはベルナー・オーバーラント鉄道で向かいます。インターラーケン・オストを出発して最初の駅がヴィルダースヴィルです。左の窓からシーニゲ・プラッテ展望台に登るシーニゲ・プラッテ鉄道のかわいい電気機関車が見えました。「13 Matten」の製造年はなんと1914年。今も現役ならもう100歳を越えてます。

 「上野駅13番ホームのトイレ」はちょっと有名でした。
 チューリッヒ中央駅の13番ホームです。SBB CFF FFS(スイス国鉄)のオフィシャル・ウオッチが正確な時間を表示しています。太くて黒い時分針に、赤い団子の秒針という、モンデーンのデザインは視認性が高いです。みやげにした同じデザインの腕時計は壊れてしまいましたが、壁時計は健在です。

 マルクス経済学が主流だった大学の経済学部で学びました。この顔には見覚えがありました。
 ドイツ・ライプツィヒの街角で偶然、出会ったカール・マルクスです。いわば聖書だった「資本論第1巻」はここで出版されました。

 マドリードのバラハス空港です。ザックを太いラッピングフィルムでぐるぐる巻きにしてもらいました。これで安心の10ユーロでした。

 あと13キロ。スペイン・サンティアゴ巡礼も残りわずかでした。秋の気配が漂い始めた道を、愛おしみながら歩きました。