紅葉間近の大峯奥駈道「八経ヶ岳」

 大峯山の修験の道、奥駈道(おくがけみち)にある八経ヶ岳(1,915 m)に登りました。近畿の最高峰で、日本百名山にも選ばれています。役行者が法華経八巻を埋納したと伝わることからこの名があります。学生時代に登って以来、ほぼ半世紀ぶりでした。

 【2018/10/15 07:11】
 南阪奈道の葛城ICを降りたところにある「道の駅かつらぎ」に3台の車で集合しました。
 見覚えがあると思ったら、「さんずい」で話題になったところでした。

 【09:09】
 2台の車に分乗して麓にある行者還トンネル西口の弥山登山口までやって来ました。途中の川合を過ぎたあたりからは、これでも国道かと疑うほどの曲がりくねった細い道でした。
 このトンネルができたおかげで、奥駈道への登山路を通って八経ヶ岳への日帰り登山も可能となりました。

 入山届を提出しました。いつもの6人と初参加のもう1人でした。

 奥駈道は「紀伊山地の霊場と参詣道」のひとつとして熊野古道とともにユネスコの世界遺産に登録されています。

 木製のシンプルなトラス橋が架けられていました。

 赤い実が露に濡れていました。
 朝方まで小雨が降っていました。

 【10:27】
 稜線の奥駈出合まで登ってきました。
 行者還トンネルから尾根筋を一直線に登るような急登でした。 

 木の空洞に道標が守られていました。

 しばらくは気持ちの良い縦走路でした。

 雨こそ降ってはきませんでしたが、ガスは晴れませんでした。

 赤く色づいた葉が秋の訪れを告げていました。

 【10:53】
 天神の森までやってきました。
 それにしても「大峯縦走線歩道」なんて無粋さに驚きました。だれが名づけたのでしょうか。奥駈道という由緒ある呼び名があるのに。

 キノコがいっぱいです。たぶん毒があるでしょう。

 こちらもヘンな縞柄です。

 苔が柔らかいジュータンのようでした。

 【11:23】
 聖宝の宿です。
 修験の山らしく、あちこちに錫杖が立っていました。

 大峯山の修験道の祖、聖宝理源大師の像がありました。羽は腐ったのか、とれてました。

 弥山への厳しい登りです。木道はラクチンな部類。結構な悪路が続きました。

 階段も出てきました。

 やっと向こうに弥山小屋の三角屋根が見えてきました。

 【12:24】
 弥山小屋のテーブルで昼飯にしました。

 わたしの昼飯は、自宅近くのコンビニで買ってきた助六寿司と即席みそ汁でした。温かいみそ汁がおいしいシーズンです。

 K夫人が、いつものようにおいしいデザートを用意してくださいました。手作りのチョコレートでした。

 レーズンやナッツが詰まっていました。あまりの出来栄えに「店で商売できるね」との声もあがりました。


 
 おいしいリンゴも登場しました。Uさん、ありがとうございます。

 弥山の頂上まで行きました。

 頂上にある弥山神社では日差しも降り注いで、気持ちの良く記念撮影しました。

 向こうに、これから登る八経ヶ岳が見えていました。

 【13:20】
 ゆっくりと休憩して、八経ヶ岳を目指しました。
 かつて、奥駈道を釈迦岳まで進み、前鬼に下ったことがありました。だれと一緒だったかも定かではない思い出です。

 カサコソと落ち葉が気持ち良いです。

 静かな日本庭園を歩いているかのような道でした。

 【13:49】
 八経ヶ岳の頂上です。三角点が埋もれかけていました。

 振り返ると弥山小屋が臨めました。
 生憎の曇り空で、紀伊山地を一望する眺めはありませんでした。

 名残おしい道を戻りました。

 【15:14】
 予想外に時間がたっていたので、帰りは聖宝の宿も素通りしました。 

 【16:04】
 奥駈出合まで戻ってきました。この後、急坂を慎重に下りました。

 【16:56】
 無事に登山口に下山しました。予想外にハードな道で、コースタイム通りとはいえ時間もかかりました。それでも八経ヶ岳にほぼ半世紀ぶりに登れて大満足な登山でした。

 帰り道は途中の道の駅で休憩し、南阪奈、阪和、近畿、名神と高速道を乗り継いで自宅に帰り着いたのは午後8時過ぎでした。