扇ノ山 秋をいっぱいに満喫

 兵庫の北西部、鳥取県境にある扇ノ山(おおぎのせん、1310m)に登りました。氷ノ山後山那岐山国定公園の北限にそびえ立つアスピーテ型の火山で、中国山地第一の豪雪地帯にあります。関西100名山や日本300名山に選ばれています。
 頂上には立派な避難小屋があり、6月に登った氷ノ山など周りの山々を眺めながら昼飯を食べ、記念撮影をしました。いつもの山好きのメンバー6人でした。
 麓の登山口にはススキの草原が広がり、中腹では紅葉真っ盛りと、秋を満喫して1日でした。
 オマケのつもりで立ち寄ったシワガラの滝は、予想を超えた急坂と渡渉の連続で、汗だくになりました。

 【2018/10/29 10:29】
 登山口近くの上山高原までやって来ました。ススキが一面に揺れていました。
 午前6時前に島本の自宅をマイカーで出発しました。途中、三田市内の駐車場に車を止め、そこからSさんの車に便乗させてもらってからでも3時間余り。「夢千代日記」でしか知らない湯村温泉などを横目にひたすら走ってきました。

 小ズッコ登山口に車を止めました。

 【10:48】
 扇ノ山までは3キロほど、標高差も250メートルほどの道程でした。

 歩き始めると、すぐに紅葉の世界が広がりました。

 小ズッコ避難小屋を通り過ぎます。ここのトイレは「たいへんなシロモノ」だったそうです。
 早朝には小雨もパラつきましたが、すっかり回復して青空が広がりました。

 紅葉の間を進みました。

 カサコソと落ち葉の絨毯は気持ちがよいです。

 風雪に耐え抜いたブナの幹です。 

 【11:29】
 登山路はいくつかあります。河合谷登山口からのコースと合流しました。あと1.9キロでした。

 ブナの原生林を進みました。

 緩やかな登り道を進んできましたが、やがて階段も登場しました。

 樹々の間から扇ノ山の頂上が見えてきました。

 大ズッコからいったん鞍部を下り、最後の登りになりました。

 【12:04】
 展望台から西北を見ると、すぐ近くに鳥取市街が見下ろせました。日本海もかすみましたが、鳥取砂丘は確認できませんでした。

 ナナカマドが赤い実をつけていました。

 【12:08】
 頂上の避難小屋が見えてきました。1時間20分ほどの気持ちの良い登りでした。

 氷ノ山をバックにして、のんびりと昼飯にしました。

 避難小屋の2階に上がると、鉢伏山がきれいに見えました。

 2等三角点がありました。

 【13:06】
 下山を開始して展望台まで戻ってきました。
 西の後方にそびえていたのは大山でしょう。

 ブナ林を下りました。

 見とれる赤でした。

 緑色の杉がコントラストを引き立ててました。

 大木に、大きな穴が開いていました。カメラを差し込んでみました。(Oさん撮影) 

 幹の間からの紅葉です。

 麓まで降りてきました。(Oさん撮影) 

 紅葉が一段と鮮やかでした。

 【14:11】
 小ズッコ登山口に戻ってきました。

 ここでもナナカマドが真っ赤でした。こちらは枯れ葉も残っていました。

 【14:51】
 車で下山途中で停車。軽い気持ちでシワガラの滝を見に行きました。

 谷に下りました。もうすぐかと思っていました。

 尾根を越えましたが、あと800メートルとここまでは油断してました。

 ススキの原が広がり、向こうの山腹のモザイク模様も見事でした。

 まさかの急坂が出現しました。鎖を伝って下りました。

 川原まで下りました。

 慎重に岩伝いを何度か渡渉しました。

 シワガラの滝の轟音が響く辺りまで近づいてきました。

 やっと滝つぼらしきあたりです。流れ落ちる飛沫が見えてきました。

 滝つぼ近くに立つわたしの姿です。(Sさん撮影)

 【15:27】
 滝つぼにたどり着きました。水量はさして多くはありませんでしたが、進めるのはここまででした。

 落差10メートルほどを白い水が流れ落ちていました。
 もう少し奥に入れば、上部まで見渡せました。でも、水に入る準備はしてませんでした。

 慎重に谷を戻りました。

 予想外の悪路でした。とてもハイキング気分でやって来るところではありませんでした。

 【16:04】
 秋の日は早く落ちます。駐車場まで戻ってくると、辺りは薄暗くなりかけていました。
 今回も時間がなくて楽しみにしていた温泉は断念。ひたすら車で走り、わが家には午後8時前に帰着しました。

 扇ノ山を小ズッコ登山口からピストンしました。

 帰りに立ち寄ったシワガラの滝の軌跡です。何度か渡渉した記録が残っています。

 S地点から扇ノ山を往復。E地点までは車で下り、滝を往復しました。