京の三十三食 二十二番 錦 富錦亭のトンカツ定食

 「昭和の洋食店のトンカツ」。そんなイメージがぴったりとくる錦市場に近い「富錦亭」で「トンカツ定食」(980円)をいただきました。
 昔、錦通りの新京極あたりに「ムラセ」という食堂がありました。わらじのように大きな「わらじカツ」がそこの名物でした。同族がこの店で生き残っていました。
 デカいトンカツです。甘いソースがかかっていました。
 老夫婦(?)がやっています。頼んでから豚肉に衣をまぶしていたようで、ちょっと待たされました。その代わりに揚げたてでした。

 ひと切れとって、その分厚さにも驚かされました。1センチはあるでしょう。サクッとした衣と、ジューシーな肉が口いっぱいです。

 つけあわせのスパゲティーも、ドサリとついています。

 黙っていると炊き込みご飯です。

 7種盛りのフルーツです。ちょっと薄いのもありますが、それぞれの味はします。

 トンでもビーフでもチキンでも。どれでも980円です。

 相席前提の長いテーブルが2脚の細長い店です。
 前に客が座ったらどうしようかと、ちょっと不安になりました。でも11時半ごろに入ると一番乗り。最後まで他の客はありませんでした。

 富錦亭(ふうきん亭)
 075-241-2378
 京都市中京区富小路通錦下ル601

 錦市場を抜けて帰りました。