京都・西山 花の寺(勝持寺)の紅葉

「花の寺」として知られる勝持寺です。西山連峰の小塩山の麓にあります。
 西行桜も素晴らしいですが、秋の紅葉もまた素敵です。
 今年は、紅葉を愛でる間もなく、季節は一気に冬が到来しそうです。その前に、真っ赤に色づいた樹々をレンズで追いました。
 ジンバルを使って動画も撮影しました。著作権フリーのピアノ音楽もつけて、あれこれ遊んでいます。

 小塩山大原院勝持寺は、白鳳8(679)年に天武天皇の勅によって創建された古刹です。塔頭四十九院が建立されまたが、「先の戦」の兵火に遭い、仁王門を除いてすべてが焼失しました。この戦って、15世紀半ばの応仁の乱のことです。

 勝持寺
 075-331-0601
 京都市西京区大原野南春日町1194

 坂を下っていくと大原野神社があります。

熊野九十九王子を往く その10 印南~切目

 「熊野九十九王子を往く」の10回目・第3日は、印南から歩き始めました。ところが、前2日のロング・ウォークがたたって左足は痛み続けました。もうこれ以上はダメと観念して、5キロにも達していないJR切目でストップしました。
 切目王子社にはフジバカマが咲き、アサギマダラがやって来ていました。飛来は京都あたりより半月は遅い感じでした。
 紀伊田辺を抜けて、中辺路(なかへじ)のスタート地点である滝尻王子までは。あと3回分が残りました。

 「カン、カン」と遮断機の音がして、ホテルの窓の下を走る紀州鉄道の一番電車が走ってきました。

 JR御坊駅のベンチで、コンビニで買ったサンドイッチをかじって朝食にしました。
 歩行開始時間を計算して、あらかじめ鎮痛剤も飲みました。

 【2023/10/18 08:29】
 印南がこの日のスタートでした。そろそろ鎮痛剤が効いてきてもよい時間なのに、まるで効果はありませんでした。

 ユニークなデザインのカエル橋にあいさつしてゆっくりと歩き始めました。

 印南の港まで出てきました。

 町を出ると、古道は国道から離れて急な登りとなりました。港をふり返りました。

 集落の間を進みます。上りはまだしも、下りとなると足にビンビンと響いて飛び上がりそうに痛いです。

 この日、最初の斑鳩王子社です。

 青い海を右手に進みます。

 コンビニがあったので、休憩しました。まだそれほどに歩いてません。
 ミカンのゼリーを買って、海を見ながらいただきました。

 海岸沿いを切目王子までやってきました。

 教えられて王子わきの急坂を登ると、公園がありました。

 フジバカマに近づくと、アサギマダラが飛び上がりました。

 足の痛さも忘れて、しばしアサギマダラにカメラを向け続けました。

 【10:23】
 切目に着きました。
 これから先は、ちょっとした峠道になります。長く続く下り道を考えると、歩き続ける気が失せました。
 ゴールは、あまりに簡単にやって来ました。たった4.4kmしか進んでいませんでした。
 熊野古道は逃げて行きません。早い機会にリベンジしたいものです。

わたしの熊野詣 都から高野、熊野本宮大社へ

熊野九十九王子を往く その9 紀伊内原~印南

 「熊野九十九王子を往く」のその9は、御坊に泊って2日目です。紀伊内原から印南まで24.1キロも歩きました。
 安珍・清姫の道成寺に参り、太平洋岸を南下しました。おいしい昼飯も食べました。
 前日来のロング・ウォークの疲労からか左足がチクチクと痛くなりました。持っていて鎮痛剤を飲むと、びっくりするくらい痛みは解消。調子に乗ってしまいました。
 計画では切目までと考えてました。さすがにJRでひとつ手前の印南をゴールとしました。

 道成寺の立派な本堂です。安珍・清姫の悲恋物語の舞台です。

 塩屋王子は、祈願すれば美人の子が授かるといわれる「美人王子」です。

 ゴールとした印南町はカエルをシンボルとしています。JR印南駅のすぐ近くにユニークなデザインのかえる橋がかかっています。

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熊野九十九王子を往く その8 湯浅~紀伊内原

 「熊野九十九王子を往く」の8回目を歩きました。
 紀州路をここまで南下してくると、もはや大阪北東部のわが家からの日帰りは、時間的にも、JRの運賃でも難しくなってきます。
 御坊の駅前ビジネスホテルに2泊しました。
 1日目は湯浅をスタートして山道の鹿ヶ瀬峠を越え、古道の石畳を下りました。ゴールとした紀伊内原まで17.7キロと、サンティアゴ巡礼のポルトガルの道以来のロング・ウォークとなりました。

 後白河法皇も通った熊野古道です。当時の石畳が500㍍余にわたって続きました。現存する石畳道の最長です。

 昼飯は、阪和道・広川IC近くのコンビニで仕入れてきました。ルートを通じてコンビニはこの1軒だけでした。飲料水の自販機もありませんでした。

 最後は痛くなってきた左足を引きずってJR紀伊内原にゴールしました。ひと駅先の御坊で泊まりました。

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和歌山・御坊 「フィッシュテラス はし長」のおすすめ定食

 きれいな入り江の海岸線の向こうに看板が見えました。
 「熊野九十九王子を往く」の9回目は、紀伊内原から道成寺に参り、海岸線を印南まで24キロほど歩きました。
 そのルート上で楽しみにしていた昼飯です。ちょっと張り込んで勧められるままに「おすすめ定食」(2400円)です。
 イサキの姿造りをメーンにさざえ、そしていかなど3種盛りです。

 シコシコとかみしめると、磯の香りが広がります。

 食べきれるかなと心配になるほどの造りです。でもみんな、おいしく平らげました。

 半袖Tシャツ1枚で歩くほどの暑さでした。喉がかわきました。歩きの途中に大丈夫かなという不安を、飲みたいが上回りました、

 窓の下は、青い海です。

 すぐ横に広いいけすがあります。ここの魚をすくいあげて調理してくれたのです。

 車でやってきたのなら、土産にしたい魚がいっぱいです。

 フィッシュテラス はし長
 0738-29-2468
 御坊市名田町野島2368

 今夜も御坊泊です。ホテルの窓の下を、日本一短いローカル私鉄、紀州鉄道が走っています。
 「カン、カン」と遮断機の音がするたびに、窓に駆け寄ってカメラを構えてしまいます。

和歌山・御坊 マルキ精肉御坊店の独り焼き肉

 「熊野九十九王子を往く」の8回目を歩きました。湯浅から紀伊内原まで18キロほど歩いて、今夜は御坊の駅前ホテル泊です。
 夕食に出かけました。ホテルで教えられた焼鳥店は、予約で満席。ちょっと探して「マルキ精肉御坊店」にしました。独り焼き肉です。
 焼き肉っていつ以来でしょうか。ま、鬼のいぬ間に洗濯(選択?)です。
 ボー、ボーと上がる炎と煙。網の上に強力なブロアーがついていてこそで、こんな真似は家ではできません。

 口いっぱいに脂がほとばしります。

 頼んだのは熟成切落しカルビ、やわらかハラミ、テッチャンと焼野菜盛合せです。

 とりあえず生中です。

 ビール2杯とジムビームハイボールとで3600円ほどでした。

 駅前ホテルから歩くと15分ほどかかります。自転車を借りてきました。

 マルキ精肉御坊店
 0738-32-2230
 和歌山県御坊市湯川町財部812

 熊野街道歩きのレポートは、帰宅後にアップします。
 谷村新司さんの訃報に接し、がく然としています。同じ74歳です。

 

熊野九十九王子を往く その7 紀伊宮原~湯浅


 
 「熊野九十九王子を往く」というタイトルで、大阪・天満橋から始まる熊野街道(古道)を歩き始めたのは9年も前のことです。6回目に紀伊宮原まで達したものの、「これ以上の日帰りは無理」と中断してしまってました。
 やはり達成したい熊野詣です。
 中途半端な距離で残っている紀伊宮原から湯浅までの7キロほどを歩きました。日差しはそれほどではありませんが、まだまだ汗びっしょりとなる暑い日でした。
 JR紀伊宮原駅は、9年前と同じでした。駅の横のアイスクリームの自動販売機まで、そのままでした。

 ミカン畑の急坂を登り、糸我峠を越えました。

 湯浅は醸造の町です。伝統的建築物群保存地区には、古い町家や土蔵が残されていました。

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歩いて城南宮 満開の「しだれ梅と落ち椿」

 しだれ梅が満開でした。椿(ツバキ)が、花を開いたままポツリとこぼれています。
 大阪・水無瀬から京都の南にある城南宮まで歩いて14キロほど。春の陽気を感じながら歩きました。
 平安遷都の際に都の守護と国の安泰を願って創建されてました。それから1200年、「方除(ほうよけ)の大社」と仰がれています。

 白梅がすっきりとしています。

 梅とくれば鶯(ウグイス)でしょう。といいたいところですが、こちらは目の周りが白いからメジロです。

 わたしの300mm望遠では、画像をトリミングしてこれが精一杯です。

 梅の暖簾です。

 城南宮の梅は、これまでにも何度か見ています。天気もよくて今年が最高です。
 おかげで人出も最高です。こんな混雑は初めてでした。

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歩いて京都十六社 その3完 市比賣神社~御香宮

 歩いて「京都十六社朱印めぐり」は、3回目。前回の続きで市比賣神社から御香宮まで5社を参りました。巡拝成就の印と干支の卯の置物をいただきました。
 一筆書きに京都市内をほぼ一周して歩いた総距離は50キロほどに達しました。健康祈願を神頼みだけでなく、自ら実践することができました。

 市比賣(いちひめ)神社は、女神さまだけお祀りしているところから女性の守り神とされます。この日も祈祷を受ける女性参拝者が多く見受けられました。

 市比賣神社
 女性の守り神 市場の守り神
 京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル 

 豊国(とよくに)神社は、天下統一を成し遂げた太閤秀吉を祀っています。伏見城遺構と伝わる国宝唐門は金ピカで、立派なたたずまいです。

 豊国神社
 開運招福 良縁成就
 京都市東山区大和大路通正面茶屋町530

 新熊野(いまぐまの)神社は、熊野詣を繰り返した後白河法皇が紀州国熊野の神を勧請して創建されました。京都三熊野のひとつです。

 新熊野神社
 健康長寿 病魔退散 お腹の神
 京都市東山区今熊野椥ノ森町42

 藤森(ふじのもり)神社は、今日では勝運と馬の神様として知られ、馬主や騎手などの競馬関係者や馬券的中を願う競馬ファンの参拝者でにぎわいます。

 藤森神社
 男人守護の神 勝運と馬の社
 京都市伏見区深草鳥居崎町609

 御香宮は、境内に香のよい水が湧き出て、この水を飲むと病がたちまち癒ったという奇瑞から清和天皇より「御香宮」の名を賜っています。

 御香宮
 安産 病気平癒
 京都市伏見区御香宮門前町174

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歩いて京都十六社 その2 わら天神宮~粟田神社

 歩いて「京都十六社朱印めぐり」の2回目です。阪急・西院から北上してわら天神宮から時計回りに7社で朱印をいただきました。今回も総距離は20㌔近くに達し、3万歩を超えました。
 子授けうさぎがいる東天王岡崎神社は、卯(うさぎ)年とあって参拝者でいっぱい。人気のうさぎみくじのうさぎが、ズラリと並んでいました。

 わら天神宮(敷地神社)から参りました。
 安産の神さまとして知られます。わたしも初孫が生まれる前に、帯をいただきにやってきたことがあります。

 わら天神宮
 安産 厄除 子授け
 京都市北区衣笠天神森町

 「玉の輿(たまのこし)神社」とも呼ばれる今宮神社は古い神社です。

 今宮神社
 健康長寿 良縁開運
 京都市北区紫野今宮町21

 御霊神社はいただいたパンフレットではこれで「かみごりょうじんじゃ」とルビが振られています。上御霊神社のことです。
 「応仁の乱」が始まった地といわれ、境内には碑があります。

 御霊神社
 こころしづめ 厄除 学業成就
 京都市上京区上御霊前通烏丸東イル上御霊町495

 京都熊野神社は、紀伊国熊野から熊野大神を勧請したのに始まります。京都三熊野のひとつです。
 シンボルは3本脚の八咫烏(やたがらす)で、最近ではサッカーの神さまです。

 京都熊野神社
 縁結び 安産 病気平癒 災い除け
 京都市左京区聖護院山王町43

 東天王岡崎神社は、桓武天皇が平安京遷都にあたり王城守護のあて京の四方に建てた社のひとつで、都の東(卯の方位)にあるから東天王です。
 うさぎとの縁が深く、ことしは大にぎわいです。 

 東天王岡崎神社
 子授け 安産 縁結び 厄除け
 京都市左京区岡崎東天王町51

 熊野若王子(にゃくおうじ)神社も三熊野のひとつで、哲学の道の南端の山際にあります。
 熊野詣の修験者は、ここで身よ浄めて出発したといわれます。わたしも熊野向けて歩いたときに参ったことがります。

 熊野若王子神社
 学業成就 商売繁盛
 京都市左京区若王子町2

 粟田神社は京の七口の粟田口にあり、古くから旅立ちの守護神として参られてきました。

 粟田神社
 旅立ち守護 厄除
 京都市東山区粟田口鍛冶町1

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