東海道・宇津ノ谷の宿の「蕎麦処きしがみ」

 東海道五十三次を歩いています。この土日で、静岡県の安部川から丸子-岡部-藤枝-島田-金谷-日坂-掛川と7つの宿を歩きました。距離にした40キロ超です。
 宇津ノ谷(うつのや)は、丸子(まりこ)から宇津ノ谷峠に向かう山ふところの間宿(あいのしゅく)です。

きしがみ7

きしがみ4

 「手打ち 十割そば」の看板にひかれました。「蕎麦処 きしがみ」は有名店だったようで、次々と客がやってきます。

きしがみ5 きしがみ6

 お薦めは幻の山菜、行者にんにくのてんぷらだそうです。そのてんぷらがついた「行者にんにくの天せいろ」(1260円)を頼みました。

きしがみ2

 まずはそばの揚げ物がでて、そばが茹で上がるのを待ちます。

きしがみ3

 行者にんにくのてんぷらです。ニンニクの葉なんでしょうか。プーンと匂いはします。

きしがみ1

 そばは、セイロと言うから蒸したてが出るのかと思ってましたが、冷たいざるでした。それでも、細い、シャキッとした麺を楽しみました。

釜たけうどんの「ちく玉天ぶっかけ」

釜たけ1

 大阪・難波の南海通を歩いていくと、SWINGよしもとビルの前がすごい人だかりです。「よしもと開運健康幸福百貨店」のオープンでした。機会があれば紹介しますが、きょは、そのまま「なんばグランド花月」の裏にある「讃岐手打ち 釜たけうどん」に直行しました。
 人気メニューの「ちく玉天ぶっかけ」(680円)です。ちくわと半熟玉子が揚げたてでのっているから「ちく玉天」です。太い、腰のあるうどんに、冷たくて濃い出汁がからみます。レモンをギュッとしぼっていただきます。向こうにあるのは天かす(関東風にいうと揚げたま)で、かけ放題です。納得の味です。

釜たけ2

 天ぷらは単品でも追加できます。もちろん、讃岐うどんの定番、生醤油うどんもあります。いなりとかバラずしといったご飯モノが充実していれば、いうことなしです。

釜たけ3

釜たけ4

 場所がら、やってきた吉本の芸人のサインがズラリと飾られてました。
 大阪市中央区難波千日前4-20

京都 明治・大正期のビルヂング

京都・建築1
 京都・四条大橋の西詰にある「東華菜館」です。にぎやかなスパニッシュ・スタイルの外観をもつ中華料理店です。できたときは、ビアレストランだったらしいです。
 設計=ヴォーリズ建築事務所、用途=レストラン、構造=RC造5階建て、竣工=1926年(大正15年)
京都・建築2
 説明の種本はこちらです。「建築MAP京都mini」(TOTO出版、950円)には、日本建築史を彩る京都の建築378件が地図上にプロット、解説されてます。
 この本を手に、1万歩を目標に歩きました。

続きを読む 京都 明治・大正期のビルヂング

京都・西院の西安食坊

西安食坊1
 京都・西院の「西安(シーアン)食坊」です。中国・西安出身のオーナーが故郷の料理に腕をふるいます。海鮮と野菜がおいしそうです。でも、きょうはお腹が減っていたので実質的に「自家製チャーシュー入りチャーハン」(600円)を食べました。
西安食坊2
 「薄皮スープ入り小籠包」(470円)は、熱々を酢醤油でいただきます。うまい!!
西安食坊3
 西大路四条(市バス)、西院(さいいん=阪急京都線)、西院(さい=京福西院線)。みんな同じ場所です。ここからちょっと北に行ったところにあります。

常照皇寺 京都・周山は、まだ桜

常照皇寺の花1

 京都・周山までドライブしました。京都・北部の山間で、気温も低いせいか、まだ桜が満開です。

常照皇寺の花2

 境内の「九重桜」です。ちょっと葉桜になってます。

 常照皇寺の花3

常照皇寺の花4

常照皇寺の花5

 シャクナゲも大きなピンクの花を開けてます。

常照皇寺の花6

 実は、一番きれいだったのはコレです。
 モミジが赤く枯れた古い葉の中から、新芽を吹いています。

京都・周山の和牛 登喜和

登喜和1

 京都府北桑田郡京北町周山。そんな地名だったところが、京都市右京区周山に変わっています。古い民家そのままだった商店街の肉屋さんも、建て替えられて、しゃれた食堂が併設されてました。

 「登喜和」は、国道162号沿いにあり、いつも横目に通り過ぎてきた店です。

登喜和3

 ビーフカツ定食(1050円)です。ステーキでなくても、その素性の良さはわかります。柔らかくて、おいしい肉です。

登喜和2

 壁には、上等な肉ならその日提供されるものの産地や個体番号が書かれています。

登喜和4

 「黒毛和種牝牛」にこだわった店で、すき焼きにすればすばらしい肉が並んでいます。

登喜和5

登喜和6

和歌山ラーメンの井出商店

井出商店1

 和歌山市で昼になりました。和歌山ラーメンの初体験は、やはりここ、井出商店にしました。横浜ラーメン博物館に出店して、ご当地ブームに火を付けた店です。
 チャーシューが多めの「特製中華そば」(600円)です。柔らかいチャーシューにシナチク、ネギ、それにナルトにあらず梅の花のような練り物が色をそえてます。細めのストレート麺が醤油味の豚骨スープにからまってます。どんぶりは小さめで、麺も多くはありませんが、こってりとした味わい深いスープを堪能しました。

井出商店2

 「早すし」が、テーブルに無造作に置かれています。勝手に食べて、後で食べた数を自己申告します。中身は鯖ずしですが、京都のように鯖の半身をのせるのではなく、薄い切り身がご飯になじんでます。柿の葉すしに近いですが、包まれているのはポリフィルムでした。業者の納入品のようです。

井出商店4 井出商店3

 メニューは多くはありません。ようするに中華だけです。

井出商店5

 全国的に有名なのに、店はバラック(失礼)のままといった風情です。店内は狭く、両側に壁に向かったカウンターテーブルに5人づつ、中央のテーブルに8人くらいでいっぱいです。これでは行列もできますが、回転が速いのが救いです。
 JR和歌山駅から南に10分ほどのところにあります。

香川・宇多津の塩がま屋

塩がま屋1

 香川・丸亀市に出張しました。最寄りのJR宇多津で下車して、まず昼食です。駅前に出ましたが、広いロータリーに広い道が走っているだけで、店なんてありません。遠くにマンションはそびえてますが、まだ塩田の雰囲気すら残っています。
 唯一、食べ物やらしい看板の方角に歩きました。「讃岐の味 塩がま屋」でした。店の前には、その昔、塩田の塩がまで使っていた道具も展示されてました。
 頼んだのは、B定食(840円)です。どんぶり、うどん各2品目から選べます。ねぎとろ丼と釜揚げを頼みました。小皿にはほうれん草のおひたしと、竹輪の天ぷら、昆布がついてきました。讃岐うどんに竹輪の天ぷらは合うんですよね。これだけで満足です。 

塩がま屋2

 釜揚げうどんは、もう少し腰があれば言うことない、でも「合格」の味でした。薬味は当然、ごま、ネギ、ショウガでした。

塩がま屋3

 メニューを見ながら考えました。「かけ 200円」はさすがに安い! 「月見 310円」かなるほど。「きつね 420円」って、どうして揚げがそんなに高いの。大阪では、月見ときつねってほぼ同額だったはずです。どんな「きつね」か食べてみたかったです。

塩がま屋4

 香川県綾歌郡宇多津町浜六番丁86

ローストビーフで華やかに

4月の料理1
 4月の「おもてなし料理の会」は、「ローストビーフで華やかに」でした。
4月の料理2
 メーンのローストビーフです。肉の回りに野菜で覆ってオーブンで焼くだけ。わりと簡単でした。
 付け合わせは、ポテトのブルーチーズ焼きとスタッフドトマトです。どちらも内部をくりぬいて、ポテトにはブルーチーズを混ぜたポテトを、トマトはエリンギと黒オリーブを詰めて、これもオーブンで焼いてます。
4月の料理3
 グレープフルーツと春だいこんのサラダです。
4月の料理4
 セパレートティーです。濃いめの紅茶の上にオレンジジュースを浮かせています。
 もうひと品、鮭のムースを作りましたが、撮影を忘れました。
4月の料理5
 料理教室に1年間通った修了証書です。これで4コース(4年)おわりました。来年も、また続けます。

京都・堺町通を御所まで歩く


                                                          2006/04/16

 京都の現在の中心部を南北に通る堺町通りを、四条通りから北に御所まで歩きました。鍾馗さんにも出会えました。
 四条堺町通の北西角の野村證券京都支店ビルに、「祇園祭 長刀鉾からくり時計」があります。毎日、9、11、1、3、5時に動き出します。ちょうど1時前だったので、待つことにしました。

 1時になると、祇園囃子がなり、火焔太鼓がデザインされた時計が上に移動します。現れたのは、長刀鉾です。

 長刀鉾の正面にはお稚児さんがいて、刀を振るってしめ縄を切る動作をします。祇園祭の巡行の様子を再現しています。
 

 180度、向きを変えました。車輪も回っていて、方向転換する様
がなかなかリアルです。
 

 Samurai Artistの異名をもつ彫刻家、流政之の「Okibariyasu」が、からくり時計をみています。舞妓さんをデザインしており、後ろから見ると帯に祇園甲部の紋章が付いています。

 創業安政2年(1855)という包丁屋です。わが家の包丁は、すべて、錦の「有次」ですが、コチラも老舗です。

 創業文化元年(1804)という、200年以上続く湯葉屋です。あちらもこちらも歴史が違います。

 創業は不明ですが、ちょっと歴史を感じさせる風呂屋です。
 「湯快寄席」というのをやっていて、6月26日には桂きん枝も高座にあがります。ちなみに木戸銭は弐仟圓也だそうです。

 錦市場のアーケードです。
 左手は富美屋の本店です。子どものころ、大丸まで買い物にやってきた続きにここでかき氷や蜜豆を食べるのが楽しみでした。

 北野の藤野豆腐店です。ここの豆乳ソフト(200円)は、いつも行列です。

 京の台所と呼ばれる錦市場です。狭い通りの両側に店が並び、人でいっぱいです。

 アンティーク・ショップの店先です。なつかしいブリキ細工が並びます。

 イノダコーヒーの本店です。何年か前に火事で焼失しましたが、町家風の店舗がきれいに再建されています。

 三条の角です。ここも由緒がありそうです。

 三条通はすっかり若者の町になりました。

 フォークシンガーの高田渡が「三条に行かなくっちゃ、三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね..」と歌った『コーヒーブルース』は、三条をすこし東に入ったこちらの三条店をモデルにしているのだとわたしは思ってます。

 「キンシ正宗」の金文字が酒樽とともに壁に埋め込まれています。その向こうにはトリコロールの旗。というわけで、今では流行のイタ飯屋に変身しています。

 京料理の紫野和久傳の堺町店です。ここは茶菓席ということで、いうなれば和風喫茶になっています。隣は高台寺和久傳の流れをくむ和久傳室町店というからちょっとややこしい。どちらでもいいから、一度味わってみたいものです。

 「1590年頃から大規模に薦められた、豊臣秀吉の京都大改造により開かれた通り。当時は人家が少なく、町と野原の境であったことから堺町通と呼ばれるようになりました」
 御池の角の案内板にそんな説明がありました。

 京の東西の通りを歌った「丸竹夷」は有名ですが、南北の「寺御幸」もあります。

 堺町御池上がるの鍾馗さんです。

 「舞踊衣装」の看板を掲げる店の格子です。ズラリと張られたポスターは、「都をどり」(祇園甲部)、「京おどり」(宮川町)、「北野おどり」(上七軒)、「鴨川おどり」(先斗町)と続きます。京都の五花街のうち、春に催される四つが勢ぞろいです。同じ衣装が回っているかと想像すると、ちょっと興ざめではありますが。

 堺町押小路下がる。

 堺町押小路東入る。

 堺町押小路東入る。

 堺町押小路上がる。

 堺町二条下がる。

 「キンシ正宗」発祥の地です。
 
 「天明元年(1781)、若狭出身の堀野家の初代、松屋久兵衛はこの地で造り酒屋を始めた」と説明にあります。

 堺町竹屋町下がる。
 居場所がヘンです。ちょっと横から引っ越してきたのでしょう。

 堺町御門が近づいてきます。

 堺町竹屋町上がる。

 「味噌松風」の松屋常盤です。ずいぶんきれいな店になってます。昔は、普通の町家だったような気もするが…。

 鍾馗さんは、こんな風に置かれています。

 堺町丸太町下がる。

 丸太町で堺町通は終わります。その角には「烏帽子」なんかを扱う店があります。目の前が京都御所です。

 京都御苑に入り、堺町御門越しに堺町通を振り返りました。

 寒い日が続くためか、まだ満開の枝垂れ桜もありました。