遠敷は雪景色 「お水送り」はまだ遠く

遠敷1

 遠敷(おにゅう)は雪の中でした。若狭・小浜から車でちょっと走ったところにあります。山にはいると、急に雪が増えました。夏タイヤしかはいていませんので、心配になりましたが、なんとか到着しました。
 
 「鵜の瀬(うのせ)」です。
 3月2日にここから送られる御香水(おこうずい)は約10日で奈良・東大寺二月堂の若狭井に流れるそうです。春を告げる東大寺の「お水取り」に先がけて、神宮寺の「お水送り」が行われます。

遠敷2

 遠敷川(おにゅうがわ)に向いて鳥居がたっています。ここを降りると、河原です。

遠敷3

お水送り

 「お水送り」を説明したパンフレットです。大きくするにはココをクリックしてください。

遠敷4

 東大寺の初代別当(開祖)とされる良弁僧正の生誕地もここにあります。

遠敷5

 「鵜の瀬」の水は「日本百名水」に選ばれています。ペットボトルにいれて持ち帰りました。
 ペットボトルに張るシールの自動販売機がありました。「記念に」と300円を入れましたが、故障のようでした。

遠敷6

 「お水送り」を行う神宮寺の本堂(重文)です。雪の中です。

遠敷7

 「鯖街道」を歩いた折りに訪れた若狭姫神社です。
 この時にも、「鵜の瀬」に行ってみたいと思いましたが、徒歩では不可能でした。クルマならあっという間でした。

「遠敷は雪景色 「お水送り」はまだ遠く」への1件のフィードバック

  1. 神宮寺に行かれたんですね。神仏混淆のお寺で、社殿というか本堂の屋根は檜の皮葺きの社殿造りですね。その神事に「お水送り」があるというのは、意外に知られていませんね。奈良東大寺の「お水取り」を含めてその謂れはさておいて、奈良の「お水取り」の前に行われる時期は雪深い若狭の地ですから、真っ白な雪の中を白装束の人たちが松明をかざして、神宮寺の井戸から汲み上げたお香水をお水送りをする鵜の瀬まで運ぶ行列は、松明の赤々と燃える炎が真っ白な雪に映えて幻想的な情景をかもします。これは素晴らしい、まさしく感動の情景です。一方、東大寺二月堂では12日の深夜というより13日の未明の1時ごろでしょうか、あたりの明かりは全部禁じられた闇の中で若狭井から送られたお香水を汲み上げて本堂に運ぶ神事が行われます。深夜にもかかわらずすごい人数の見物の人たちが固唾をのんで見守ります。取材といえどもシャッターを許されませんからまったくの闇の中です。そして、汲み上げられずに余ったお水はさらに遠く地中を流れて那智の滝となって落ちるといわれます。小浜、奈良、那智がほぼ直線というのを昔の人はどうして知ったのでしょうか。何とも不思議な話です。今年のお水取りには田舎から出てくる人を案内することになっています。二月堂を駆ける大松明だけならいいのですが、深夜、凍える寒さなんです。因みに奈良では「お水取り」がすまないと春が来ない、といいます。

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