毎日パスタでもいいですが、たまには真っ白な温かなご飯も食べたくなります。「檀流クッキング」(檀一雄、中公文庫)をペラペラと繰って、好物の「キンピラゴボウ」に目が止まりました。
昼前のキッチンでさっそく挑戦したのがこちら。タカノツメがききすぎて、ちょっとピリ辛いです。でもお行儀が悪いですが、ご飯の上に盛って、最高です。
日本的な質素な食べ物の中で、何が一番なつかしいものかといったら、それはキンピラゴボウとヒジキだろう。
少なくとは、わたしはそうだ。
なにはなくとも、ワカメと豆腐のみそ汁があり、キンピラゴボウとヒジキがあり、アジの干物でもあったら、もう朝はそれで充分に満足のようなものだ。
檀はそんな風に書いてます。
わたしは昼飯に再現しました。ばっちりアジの干物がありました。みそ汁の具は、なすびと豆腐です。ヒジキはなかったので、昆布と山椒の炊きあげです。
ゴボウは笹がきにした方が好きですが、今回は壇の「ゴボウを細くせん切りにして・・・」という記述にならいました。
まず冷凍庫の豚肉の一かけを解凍し、細切れにします。
ゴボウをせん切りにして、水にさらします。
ニンジンもせん切り。タカノツメも小さくします。
一気に調理するので、あらかじめ調味料を出しておきます。向こうから砂糖、清酒、塩、薄口醤油です。檀は酢も入れてますが、忘れてました。
サラダオイルを入れたフライパンを熱し、肉を炒め、ゴボウなどを放り込み、調味料を順にかければできあがりです。最後にゴマを振りました。