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ライプツィヒに着いて、食事に出ました。ちょっと疲れていたので、「知っている店」にしました。ゲーテも森鴎外も通った1525年創業の名物ワイン酒場兼レストラン「アウアーバッハス・ケラー」。わたしも10数年前に来たことがありました。
地下にある大食堂にはいり、何を食べようかと迷っていると、隣の席に座った「大阪のおばちゃん」のような親切な夫人が英語で声をかけてきました。「これ、おいしいわよ。これにしなさい」と自分の皿を指さします。せっかくですので「はい、はい。それにします」と頼んでみました。
頼んだのはコレのはずでした。テーブルに載っていた「お勧め料理」です。
独和辞書を引っ張り出して一語づつひいてみました。
なになに。「Wildschuwein」って、「いのしし」だそうです。でも、そんなの貴重品でしょう。牛肉が柔らかく煮こんであるのかと思って食べてました。くせのない味でした。どなたかご存じの方、教えてください。
それに刻みキノコ、赤かんらん、ジャガイモ団子にコロッケ添えとあります。甘藍(かんらん)とはキャベツのことのようで、これまた知らない単語でした。
サラダはこのボリュームです。焼き鳥ならぬ焼きエビが串に刺さって突っ立ってます。
スープは、ジャガイモにたまねぎがたっぷりはいって、チーズに覆われていました。「ザクセン風オニオンスープ」だったはずです。
ビールだけは、どこで飲んでも予想通りのが出てきます。
地下の広い空間がケラーになってます。
こことは別に、有名人のサインなんかが残る部屋もあったはずです。
ライプツィヒで学んだ森鴎外も訪れています。その様子が壁の絵になってました。右の絵の中央に座っている茶色の服を着ているのが鴎外です。
実は、このことはいま、ココで知ったばかりです。「日本人が描かれているね」と偶然、撮影してましたが、そんなことなら正面から写すのでした。
店の前では、ゲーテの「ファウストとメフィストフェレス」の像が迎えてくれます。
メードラー・パサージュと呼ばれるアーケードを突き当たると、ドームがあります。ミラノのガッレリアを思い出します。
AUERBACHS KELLER(アウアーバッハス・ケラー)