「秘境駅ランキング」というのがあります。全国の秘境駅を探訪している牛山隆信さんがそのHP「秘境駅へ行こう!」で紹介しています。秘境というだけあって、北海道や東北の駅が多いですが、2012版では18位に滋賀県の「もたて山駅」がランクインしています。大津市の坂本から延暦寺を結ぶ日本一長い坂本ケーブルの駅です。
京都育ちですから、比叡山に登るときは八瀬からケーブルカーに乗ってました。坂本ケーブルに乗った記憶はありません。さっそく出かけました。
大阪・梅田の紀伊国屋に平積みされていた文庫本「秘境駅へ行こう!」(牛山隆信著、小学館文庫)です。2001年に初版が発刊されており、この中のランキングにはもたて山駅は登場しません。
ケーブル坂本駅を出発したケーブルが、間もなくケーブル延暦寺駅に着こうか直前に、もたて山駅はあります。
こんな急坂の途中、333パーミルの勾配上にあります。
ホームは階段状にはなってません。滑るので、横向きの桟が張り付けられています。
ここで降りたのは、当然、わたし独りです。かわいいベンチが設置されています。
南に500メートルほど行くと、「土佐日記」の紀貫之の墓があるそうです。
登山道もあるようですが、整備状況はわかりません。
眼下に琵琶湖が広がります。右下が大津市街。向こうは近江大橋です。
1949年(昭和24年)、裳立山遊園地駅として開業しました。戦時中の施設跡地がキャンプ場となっていたようです。
帰りのケーブルカーは、あっという間に通過しました。