「ほれほれ、そこの人、もっと静かに」。きっとリストは怒っているはずだ。
像の礎石はめくれあがり、「こんな人、知らない」とばかりに、すぐ横までカフェーのテーブルが。遠来の観光客が記念撮影するスペースもないとは。
ウィーンでは、音楽家はもっと大事にされていた。市民公園のシュトラウスも、中央墓地のモーツァルトにも花輪があった。それなのに、ハンガリー人としては一番有名なはずのリストもコダーイもこのありさま。世界に自慢できる観光資源でもあるはずなのに。 (2005/05/16)
「リストは怒っている」への1件のフィードバック
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私が行った時にはカフェテラスはありませんでした。人影もまばらで、外国人(私)がうろうろ歩いているのが、変な感じでした。近くの公園も胡散臭そうな人たちが、こちらを見ていて、何となく嫌な雰囲気でしたね。そして、ついに、私はパスポート泥棒に遭ってしまったんです。
リスト音楽院は勝手に学内に入り込みましたが、誰にも誰何されませんでした。立派なホールがあって、そこでは学内オケの練習中でした。そしてそこを出た時に私と同行していた女性二人は先行していて、私だけが3人のパスポート泥棒に囲まれたのです。様子はさておいて、私と泥棒のやりとりを耳にして女性が振り向いて金切り声をあげてくれたので、泥棒がそれに驚いた時、私は前に立ちふさがっていた泥棒を突き飛ばして脱兎の如く逃げ、女性とアンドラーシ通りまで走りました。恐かったですね。パスポートは無事でした。