アントワープのフィリップ・ビスケッツです。評判が高いビスケット店だそうです。義父が好きなので、土産にと立ち寄りました。
にこやかに応対してくれたおばちゃんです。「わたし、きょうが初めてなの。慣れてなくてごめんなさいね」といった調子で笑顔を見せられると、レジ打ちで少しくらい時間がかかっても気になりません。
おかげでゆっくりと店の内部を見せていただきました。
飾ってあるのはビスケットを固めるための木型でしょうか。
ベルギーも、オランダも、概してにこやかで、親切でした。
今回の旅は、ベルギーから入国しました。パスポート・コントロールです。これがたいへんそうでした。
ちょっと前に並んでいた女性は、滞在するホテルの予約確認なんかの書類を要求されてます。隣の窓口のベトナム人おばちゃんはもっとたいへん。あれこれ聞かれ、先に審査が済んだ娘が流ちょうなフランス語で助け舟を出しますが、何が問題になっているのか果てしなくやり取りが続きます。こんな光景、初めてです。
わたしの番です。質問が飛んできました。「ツア〇×△?」と、フランス語のようです。「え?」とやりとりがあって、そうだ「齋藤寝具」なんだと思い当たりました。「sightseeing」と答えると、一気に話は進み、「(ブリュッセルには)3日間」、「(出国は)アムステルダムへ」で解放されました。「have a nice jorney!」と、にこやかな笑顔でした。
入国審査官は、仕事に忠実なだけだったのでしょう。
ドイツに着きました。アレキサンダー・プラッツ駅で、48時間有効の「ベルリン・ウェルカム・カード」を買いました。公共交通機関が乗り放題で、美術館などが割引になります。
窓口のおばちゃんは、しかめっ面で聞きました。「AB、ABC?」。何のことやら、説明してよ。
しばらくして、ベルリンの交通エリアであることに気づきました。事前勉強したガイドブックに、「市内はA,B。ポツダムのサン・スーシー宮殿はCブロック」と書かれていたのを。でも、ああ怖かった。
ドイツは4回目です。一番多く訪れている外国です。でも、こちらの女性は、なかでも若い女性が不愛想です。これはあくまで、わたしの個人的感想です。
ベルリンを離れる日。ホテルにスーツケースを預けて散歩しました。昼過ぎに戻ってくると、フロント女性は「タクシーを頼みますか?」と、こちらの様子を察して、手配してくれました。テーゲル空港までのタクシー代は20EURほどと安く、機嫌よくドイツを離れました。