プラハのペンキ屋さん

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 朝から仕事に精が出るペンキ屋さんです。なにやら口ずさみながら楽しそうに仕事をしています。
 どこを歩いてもきれいな町の秘密がわかったような気がしました。古くなれば補修する。たったそれだけのことなんです。
 日本では、とんと見かけなくなった光景だと思いませんか。
                    (2005/05/19)

「プラハのペンキ屋さん」への4件のフィードバック

  1. 屋根の構造、瓦の素材や色、壁の色には規制があると聞いていますから、塗り替えたり補修するのにも何かあるのかもしれません。その費用の補助も。世界遺産でもある街を永遠に維持するための何かがあるのではないでしょうか。

  2. tayaさん、はじめまして。TBありがとうございました。チェコの画像に思わず見とれてしまいました。私もいつかは訪れてみたい土地です。プラハ在住の出久根さんの描かれたペンキやさん、どんぴしゃりな画像にびっくり。こちらからもTBさせていただきますね。

  3. 『ペンキや』

     梨木香歩・作/出久根育・絵
    梨木さんは、これまた好きな作家さんですが、梨木さんの理論社絵本シリーズのうち、この「ペンキや」は思わず装丁買いした絵本です。なんともいえぬこの表紙の男の人。表情があるのかないのか、なんとなく惹きつけられる目鼻口。いやに細くなっていく手足。白いペンキで、何を塗っているんだろうと思わせる手つき。この絵は見たことあるよなーと思っていたら、前にやはり装丁買いした「ルチアさん」の絵だ!と思い至りました。 出久根育=でくねいくさん。’69年生まれ。2002年からチェコのプラハに在住。この「ペンキや」がプラハで描いた第1作目とあります。 チェコに住んでいるで合点がいきました。確かにただよう東欧の香り。ドゥーシャン・カーライの雰囲気にも似ているような・・・。 このお話は、とっても透き通った透明感を感じるお話だなぁと思います。ペンキやのしんやのまっすぐさも、色を塗るという仕事に対する向き合い方も、しんやの母親の生き方も、みんなまっすぐで邪念がなくて美しい。色でいえば”白” .。でも、ただうすっぺらな白じゃなくて、すべてを含んだ白。 しんやが亡くなった父親のお墓を訪ねるため乗った船の中で、不思議な女の人から、いつかこの船を塗ってくれないかと頼まれます。この船を?と問い直すと、   「ええ ユトリロの白で おねがいね」   「そう喜びや悲しみ 浮き浮きした気持ちや 寂しい気持ち    怒りやあきらめ みんな入った ユトリロの白 世の中の     濁りも美しさもはかなさも」 と言い残して女性は消えてしまうのです。この”ユトリロの白”は、絵本の最後につながるキーワードに違いないのに、私にはイメージができない その方面に暗くて、ユトリロの絵を観にいったことがないのです。 江國香織さんの『日のあたる白い壁』を引っ張り出してきてみるとユトリロ、ありました! ユトリロといえば、思い浮かぶのが孤独な白、寒くさびしいブルーグレーだとあります。ユトリロはアルコール中毒の治療のひとつとして、絵をはじめたことそれもほとんど独学で絵を学んだとあって、そういう経歴も孤独と憂愁のイメージになるのだろう、と。 中にひとつだけ載っている「雪の積もった村の通り」というユトリロの絵は、白が基調なのに、どことなく黄色みがかったあたたかさを感じます。ユトリロ展があったら、ぜひ行ってみよう!生で絵の印象を味わってみたい。ひそかに思っています。そうすれば、この絵本もより一層楽しめそうな気がして・・・。 それにしても、梨木さんの不思議なお話と、出久根さんの印象深い絵。なんとぴったりなんでしょう。 出久根さん、2003年にはプラティスラバ絵本原画展のグランプリを受賞され、今ますますご活躍の画かきさんです。受賞作の「あめふらし」(パロル舎)も、最近出たロシアの昔話「マーシャと白い鳥」(偕成社)もまだ読んでいないのですが、今日は「おふとんのくにのこびとたち」(偕成社)を入手!こちらは、またちょっと印象が違うわくわくするような絵本です。

  4. こんにちは!
    トラックバックありがとうございます。
    私はプラハ在住ですが、私の住んでるアパートも築100年くらいたっているような古い建物です。もちろん内装はきれいにしてあります。
    この間テレビでチェコの古い映画を見ていたら、トラムがなんと今と全くおんなじスタイルで驚きました!!
    これもきっと修復して、修復して長く走っているのだと思います。
    日本はなんでも便利で、すばらしいと思いますが、こちらの人は何でも自分で作ったり、直したり、感心させられることが多くありますよ。
    写真がすごくキレイですねー。
    またおじゃまします!!

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