ベートーベン 弦楽四重奏曲15番イ短調 作品132 スメタナ四重奏団
古いLPです。ジャケットを開けたら「S47.7.21 大十(難波)」という書き込みがありました。学生時代に買いました。
第3楽章「病気が癒った者の神へ感謝する聖なる歌」。久しぶりに聞きました。タンテーブルの回転が安定せず、ときにズッこけうるほど音程が狂いますが、それでも引き込まれました。
「はり」にいって、一年分の肩の凝りをほぐしてもらいました。ああ、気持ちがよい。
で、京都・JR二条駅の東宝シネマ二条で、映画「敬愛なるベートーヴェン」を見ました。
カタログは写真に収めただけで、買いませんでした。
やはり「交響曲第9番 合唱付き」は素晴らしいです。
SQ15番も印象的に使用されていました。さっそくLPでとなったわけです。
明けましておめでとうございます。
この映画は私も見ました。映画の中のベートーベンがあんな風な人間だったかどうかは、知りようもありませんが、好きなように作っていいものでもないと思いました。写譜もあのようなペースで出来るものでもありませんし。第九がメーンでしたが、実際は総譜の完成は1824年2月で、初演は5月ですから、前日まで写譜していたなんてことはあり得ないと思います。女性の写譜師は架空ですが、初演の指揮はベートーベンがステージで座ってオケに向かい、総指揮者と、補助指揮者でベートーベンとの仲介指揮をしたと言われます。映画はそれを逆に構成したんですね。このシーンはとても感動して涙がこみあげました。初演では万雷の拍手が聞こえないベートーベンをアルトのソリストが聴衆の方に向かせたということです。大成功だったので、同じ月にもう一度演奏しているんですね。私も20回近く歌っていますので、そのたびの楽譜が15冊ほど残っていますし、リスト編曲のピアノの全曲楽譜やピアノ2台の演奏とソロ演奏もあります。第九はほんとに素晴らしいです。50年ほど前の古い話ですが、「エロイカ」という映画がありました。ご存知かどうか。
イリさん
ことしも、どうぞよろしくお願いいたします。
ご指摘の通り、「第九」の指揮の場面など、そこまではやりすぎ、とい感じでした。ベートーベンも、ちょっと粗野に描かれすぎているようでした。それでも映画としては、楽しみました。
今年は、ヴェルディのレクイエムですね。楽しみにしています。