山城三十山 音羽山まで大回り

 久しぶりに快晴でした。こんな日に家にいるのももったいないと、急に思い立って山に出かけました。向かったのは、京滋県境にある音羽山(594.3m)です。
 頂上からは比叡山から比良連山、びわ湖が望めました。三角点のはるかかなたには愛宕山が頭を突き出してました。

 コンビニで買ってきた弁当で簡単な昼飯でした。

 【10:28】
 遅い出発でしたが、JR島本から普通で乗り継ぎなしに来れます。ここまでは順調でした。
 向こうが音羽山です。

 【10:54】 
 山科駅前のコンビニで弁当を買っていると、目の前から京阪・大津線の浜大津行が発車しました。15分待って、次の電車に乗車。大谷で下車しました。

 【11:01】  
 駅前の国道1号を渡り、「逢坂の関」の石碑を左手に東に歩いてくると、頭上を「東海自然歩道逢坂山歩道橋」が横切ってます。右手には登り口はありません。仕方なく横断歩道まで戻りました。

 歩道橋の下までやってくると、なんと通行止めです。上には作業員らしき姿が見えました。乗り越えるわけにはいきません。

 向こうの歩道橋から続く道に、倒木が横たわっています。台風の影響でしょうか。そのために通行止めとなっているようです。

 東の谷筋から回り込むことにして、東海自然歩道とは違った道を進みました。
 途中で出会ったおばちゃんに尋ねると、「道はあるけど、荒れてるよ。気をつけてね」と話してました。

 【11:20】
 大きな砂防ダムに突き当たりました。左手を巻くと、上部の谷は荒れ放題です。地図上には道がありますが、とても進む気にならずにUターンしました。

 戻る途中の駐車場の片隅に登山口を発見しました。ほっとして進みましたが、ほどなく道は消えてしまいました。

 右下に国道を確認しつつ歩道橋のあったあたりを目指して雑木林の中を進みました。

 【11:47】
 歩道橋が見えるところまでやってきました。ここまでに、なんと46分もかかってしまいました。とんだ大回りでした。

 東海自然歩道を進みます。道はしっかりとしていますが、いきなり階段状の急坂です。

 【12:00】
 もう正午です。予定ではとっくに音羽山に着いているはずでした。
 京阪・大谷からたった700mしか進んでいません。

 またもや階段です。さすがに疲れが出てきました。

 やっと穏やかな尾根道になりました。
 参考にした書籍「山城三十山」には、「整備されすぎ人工歩道」と紹介されてましたが、かなり荒れてました。

 【13:03】
 予定外に時間をくって、やっと音羽山の山頂です。
 手前が山科、東山の向こうが京都市街です。

 コンビニで買ってきたおにぎりで昼飯にしました。
 簡単に登って、すぐに降りてくるつもりで、こんな弁当しか持ってきませんでした。

 三角点の上に送電線の鉄塔が覆いかぶさるという気の毒な山頂です。

 さて、次の目的地の千頭岳を目指して進みます。ところが案内表示があまり親切ではありません。東海自然歩道のルートしか書かれていません。このまま下ると石山寺だそうです。
 で、頂上を越えて南に進むと、南西尾根を下り始めてしまいました。これはおかしいと気づき、再び案内板まで戻りました。

 しばらく進むと瀬田の辺りが見渡せるビューポイントがありました。

 【13:50】
 千頭岳に向かうつもりでした。ここから1時間ほどかかります。
 さすがにここまでのトラブルの連続で疲れてきたので、牛尾観音に下るルートにしました。

 【14:15】
 牛尾観音まで下ってきました。高校生のころのハイキングの定番スポットでしたが、わたしはやってきた記憶はありません。
 納経帳に朱印をもらおうかと思いましたが、無人でした。

 急な参道を下ります。石柱がずらりと敷き詰められています。規則的に穴が開いていると思ったら、コンクリート製の枕木でした。

 南西尾根コースの登山口がありました。

 登山口は濁流の音羽川の対岸から始まってます。でも橋は橋脚の痕跡が残るだけです。
 音羽山から南西尾根を下ってきたら、川を渡るのにたいへんな目に遭うところでした。

 【14:38】
 音羽の滝がすごい水量で流れ落ちてました。

 蛙岩です。そういわれれば、そんなにも見えます。

 【15:09】
 山科の市街地に降りてきました。鉄塔が立っているどれかが音羽山の頂上です。

 【15:15】
 適当に歩いていると国道1号に突き当たりました。京阪バスの国道音羽からJR山科を経て帰宅しました。

 スマホのアプリ「ヤマレコ」で記録をとりました。
 音羽山の頂上から蛙岩のあたりまで、まっすぐに飛び降りたような軌跡が記録されています。この間、GPSが位置をキャッチしていないことには気づいていました。
 実際には緑色のルートを歩きました。