氷ノ山(ひょうのせん)に登りました。兵庫・養父市と鳥取・若桜町との県境にある標高1,510mの山です。いつもの5人と、新しい仲間おひとりです。
わが家から麓の登山口までは車で片道160キロほどもあります。誘われなくては、ここまでやてくることもなかったでしょう。
よく晴れて、気持ちのよいカラッとした風も吹き抜けた頂上です。
シーズン最後のイワカガミに出会うことができました。
ドウダンツツジもきれいでした。灯台躑躅とも、満天星躑躅とも漢字表記するようです。
なによりも美しかったのがこの緑でした。
【2018/06/02 08:48】
登山口の氷ノ山福定親水公園に着きました。すでにハイカーの車でいっぱいです。富山ナンバーまでやってきました。さすがに人気の山でした。
わたしは午前5時半ごろに車で大阪・水無瀬の自宅を出発。コンビニで朝食のサンドイッチをかじり、昼飯の弁当を買って高槻から初めての新名神高速に乗りました。快適に走って三田市の友だち宅近くのJR相野駅前の駐車場(1日300円)に車をとめました。そこから友だちの車に便乗して、舞鶴道、豊岡道と走ってきました。
【09:15】
3台の車で集合しました。2台をあらかじめ下山口となるさらに上部の東尾根登山口に置きに行き、残る1台で戻ってきてのスタートでした。
頂上まで4.5キロです。しょっぱなから急坂でした。
樹木の向こうに布滝が流れ落ちてました。
【09:30】
本格的な山道です。28回も折り返します。よく数えたものです。
一面にイワカガミが茂っていました。でも、すでに花はありませんでした。
「連樹」です。7つの違う木々が入り乱れています。数字がふってありましたが、ナナカマドだけは写真では確認できません。
やっと曲がりが終わりました。
【10:04】
地蔵堂には、立派な地蔵がまつられていました。但馬66地蔵の第29番でした。
見上げる木々が清々しかったです。
切り株が苔むしてました。
フタリシズカ(二人静)があちこちに咲いていました。
【10:14】
谷筋に大きな梯子がかかっていました。
ギンリョウソウが枯れ葉から頭をのぞかせていました。ユウレイダケともいう、あまり気持ちのよくない腐生植物です。
氷ノ山越のこのルートは、古くは伊勢道とも呼ばれ、山陰と都や遠くお伊勢さんとを結ぶ峠道でした。
タニウツギがピンクの花を咲かせていました。
【11:03】
氷ノ山越まで登ってきました。鳥取側から登ってくる方が近くでした。立派な避難小屋もありました。
向こうに氷ノ山のピークがそびえていました。
気持ちの良い尾根道を進みました。
ブナの原生林を抜けます。木の根が張り巡らされていました。
待望のイワカガミが咲いていました。
見上げるとこしき岩の上部に登山者の姿がありました。眺めはいいのでしょうが、わたしは怖くてとても登れません。
頂上に向けて最後の登りでした。
【12:17】
きょうも元気に登れて満足の表情です。
昼飯は、出発が早かったのでコンビニで仕入れてきました。
いつものようにインスタントコーヒーをいれました。手作りのケーキをいただきました。こんなシーンでは、甘いものがことのほかおいしかったです。
兵庫県最高峰とあって、1等三角点がありました。
北には鉢伏山が。でも遠方の視界はイマイチでした。
「連理の木」です。2つの木が1つになっていて、仲の良い夫婦を象徴しています。
下山も急坂です。
【15:00】
笹が生い茂った変化のない道を東尾根登山口まで、ちょっと退屈しながら下ってきました。
朝に2台の車を回しておいたので、逆水自然公園でゴールです。麓の登山口まで歩いて下る他のハイカーをしり目に、涼しい顔ができました。
【15:55】
帰り道は、養父市八鹿町のとがやま温泉天女の湯で汗を流しました。
湯上りのビールはぐっとこらえてジェラートです。先日の赤坂山登山の帰り道、メタセコイア並木で食べ損ねた宿題でした。
JR相野駅まで送ってもらい、わたしの車に乗り換えて新名神を走り、午後7時ごろに帰宅しました。