チロルの秋を楽しもうとインスブルックにやってきました。ところが雨、降りしきり、気温は10度ほどとまるで初冬でした。傘をさし、セーターに雨具を着込んで旧市街を巡りました。
旧市街の象徴となっている「黄金の小屋根」です。張り出した出窓(エルカー)の上に黄金色に輝く小屋根は、皇帝・マクシミリアン1世が広場で行われる行事を見物するために15世紀末に作られました。
お隣の「市の塔」から見下ろしていると、運よくそこからブラスが鳴り渡りました。
「黄金の小屋根博物館」に入ると、目の前でブラスが奏でられていました。
トランペットにトロンボーンなど、みんな上手です。
石の建物で奏でているせいか、よく響いていました。アマチュアのボランティアだと思わせましたが、吹いているほうも気持ちよかったはずです。
最初に見下ろしていた市の塔の時計も見えました。
演奏が終わった後で、小屋根から見晴らしを確認しました。皇帝が見たのと同じ光景です。
小窓の天上には、人間など精密な彫刻が施されていました。
ブラスの音声が入った動画も撮影しました。