京都・南東端の宇治田原町と和束町にある鷲峰山(686.7m)の登りました。わたしは「じゅぶせん」と発音してきましたが、頂上直下にある金胎寺でいただいたパンフレットには「じゅぶざん」とルビがふられています。「じゅぶさん」という表記も見かけます。どれでもいいのでしょう。
7世紀に役小角によって開かれた修験の山です。大峯に対して「北大峯」とも呼ばれています。岩場をよじ登るスリリングな行場もありますが、きょうは遠慮して、紅葉を楽しみました。
多宝塔が赤く燃えてます。
良い天気でしたが、手は冷たくなりました。
休憩室を借りて昼食にしました。赤々と燃えるストーブの暖が心地よかったです。
宇治田原は宇治茶の産地です。茶畑には直径3センチほどの白い花があちこちに咲いてました。初めて見ました。
茶はツバキ科の植物です。なるほど花をみれば納得できます。秋に花を咲かせるそうです。
【2019/11/16 10:11】
東海自然歩道を歩いているお仲間5人でやって来ました。
宇治から宇治川をさかのぼり、宇治田原町から林道を走ってきました。大道神社近くの空き地に駐車させてもらいました。
古くからの山岳信仰の霊場への登山道を進みます。
ところどころに「丁石」が残っています。
林道として開かれた道です。歩きやすいですが、舗装はなく傾斜もかなりのものです。汗が出ました。
東海自然歩道を合流します。
立派な休憩施設やトイレが整備されています。
視界が開けます。宇治市街から宇治川の流れが確認できました。
金胎寺が近づいてきます。
【11:42】
1時間半ほどで金胎寺に到着です。
入山料を納めました。
隣には行場への入山届を記入するノートもありました。
青い空とのコントラストがきれいです。
こんな山の上に立派な多宝塔が立っています。
行者堂です。ここで護摩がたかれたりするのでしょう。
山道を最後の登りです。
頂上の宝篋印塔(ほうきょういんとう)が見えてきました。頂上です。
立派な仏塔です。でも鷲峰山の頂上であるという表記がどこにありません。あたりを探しましたが、ここより高いピークは見あたらないので、ここが頂上と納得しました。
ガイドブックには「びわ湖も望める」と書かれていました。でも、雑木が伸びたせいか、視界はありませんでした。
あちこちに真新しい木箱が置かれていました。寺務所で聞くと、養蜂家が許可を得て置いていったそうです。
休憩所でいただいたきょうのわたしの昼飯は、自宅近くのスーパーで買ったちらし寿司とカップそばでした。
湯は、ストーブの上の大きなやかんで沸いていました。ありがたくいただきました。
恒例のコーヒーも、やかんから湯を注ぐだけでした。
【13:03】
山門の彫刻を眺めて、さて下山です。
東海自然歩道に沿って郷之口に向けて下ります。
ススキが逆光を浴びて輝いてます。
向こうの大木の柿に、実が鈴なりです。
光を浴びた茶畑を横目に下ります。
渋柿とわかって鳥も食べないのでしょうか。
向こうにわたしの車が見えてきました。
田んぼのあぜ道をショートカットを試みました。ところが見事に失敗。ルートは見えているのに、イノシシの侵入防止ラインに遮られました。
信西入道塚がありました。平家物語で知っている藤原信西ゆかりの地でした。
【14:19】
スタート地の大道神社まで戻ってきました。
帰りが大回りとなり10キロ超のハイクとなりました。でも歩きやすい道ばかりで、気持ちの晴れる里山歩きでした。