ポンポン山 福寿草に会いに行く 2020

 ポンポン山に福寿草(フクジュソウ)を見にやってきました。
 ことしは2月の初めに開花したそうで、すでに3番花。満開は過ぎてました。でも、初夏のようなポカポカ陽気を浴びて、黄金色にピカピカと光っていました。

 これがヤマシロネコノメでしょう。雄しべが8本あります。この地域にしか生育しない固有種で、京都府の絶滅危惧種です。

 こちらはネコノメソウでしょう。

 ノーブルにも見えるこの白い花は、ハコベのようです。


 【2020/03/09 09:28】
 ポンポン山の北側にある登山口、大原野森林公園森の案内所の駐車場まで車でやってきました。高槻をぐるりと回って40分ほどでした。
 きょうはソロ山行です。

 森の案内所で監視員(?)に声をかけられました。「竃ヶ谷か。水はそれほど多くないけど、濡れるつもりで行きや!」。はい、覚悟しております。

 5分ほど歩いた川原の対岸に、梯子がかかっています。ここを渡ったところが竃ヶ谷の入り口です。

 杉林に朝日が差し込みます。

 あちこちに希少植物の保護用ネットが張られています。

 何度も渡渉を繰り返します。川幅がしれているので慎重に渡れば問題はありません。数えていると19回も渡渉を繰り返しました。

 椿の花がこぼれています。

 保護ネットの中をのぞき込むと、緑の新芽が伸び始めています。このあたりはヤマブキソウが咲くところです。その株でしょうか。4月の終わりにもう一度、やって来なくてはなりません。

 【10:08】
 東尾根から降りてくるルートと合流します。このルートは歩いたことがありません。

 かわいいヤマシロネコノメです。高さが5センチほどで、花は3-4ミリしかありません。
 マクロレンズに取り換えて撮影しました。


 
 こちらはネコノメソウでしょう。

 【10:28】
 竃ヶ谷は南に続いていますが、ここから福寿草の保護地に向けて急坂を登ります。

 切り株が芸術的に苔むしてます。

 【10:44】
 福寿草の保護地までやってきました。
 最盛期は過ぎて、すでに種をつけた株もあります。

 福寿草の実生(みしょう)です。たぶん、昨年のタネが芽を出したのです。

 花をつけるまでには6-7年かかるそうです。カタクリよりは短いですが、元気に育って欲しいものです。

 ハコベも美しいです。

 保護区の全景です。かつては、この斜面が黄色くなるほど咲いたそうです。温暖化の影響か、年ごとに減っています。

 西尾根まで登り、向こうのポンポン山を目指します。

 【11:39】
 久しぶりのポンポン山です。

 昼飯にしました。
 コンビニで買ってきたそぼろ弁当と長ネギのみそ汁です。

 これくらいの軽い昼飯でちょうど良いです。

 平日なのに、たくさんの人でにぎわってます。小学生の団体もいます。家に閉じこもってはおれないのでしょう。

 南東方向を眺めます。右下は高槻市街です。向こうの雲の上に浮かんでいるのが生駒、それとも金剛山でしょうか。

 【12:14】
 ゆっくりと休憩して、東尾根へと向かいます。
 カタクリの保護地は、まだ鍵がかかったままです。

 【12:23】
 縦走路と別れて東尾根に入ります。

 京都市内が見渡せます。

 目の前には小塩山です。カタクリの保護地があるところです。

 よい天気になりました。暖かすぎて、汗がしたたり落ちました。

 【13:18】
 順調に歩いて、スタート地点の森の案内所に戻ってきました。

 駐車場には、たくさんの車がとまっていました。
 帰りは金蔵寺から長岡京に下り、2時には帰宅しました。