山城三十山 丑待つ牛松山に初登山

 牛松山(636m)は、亀岡盆地の東、愛宕山の西にあります。その昔、京一中(現京都府立洛北高校)の山岳部員は、チベットのカイラスのような山容だとして「丹波カイラス」と呼んで、山城三十山の一座としました。
 今からするとオーバーにも聞こえますが、「丑年に登りたい!牛の山」と山岳雑誌にも紹介されて、ちょっとした脚光を浴びています。
 頂上には金比羅神社の立派な祠があります。屋根には、先日の積雪が残っていました。

 祠の横にたつ休憩所で食べたきょうの昼飯は、正月らしく甘いぜんざいです。柔らかくしたモチが延びて、熱々がお腹に収まりました。

 頂上の写真を撮って、麓のサンガスタジアムにもっていくと、丹波亀山城主・明智光秀による「登山証明書」が発行されました。


 【2021/01/04 10:17】
 水無瀬の自宅から高速は使わず、国道9号・老の坂経由で45分ほど。和らぎの道・桜公園の駐車場に車を置かせてもらってスタートしました。

 正面にこれから登る牛松山が見えています。

 反時計回りのルートを行きます。麓の道を南へ歩いてきました。

 【10:54】
 40分近く歩いて表参道の登山口までやってきました。立派な鳥居が立っています。

 駐車場は満車です。それほどに登っている人が多かったです。

 丁石があります。一丁は鳥居のそばにでもあったのでしょうが、見過ごしていました。

 程なく二つ目の鳥居です。

 程よい勾配の気持ちの良い参道が続きます。

 三丁が現れないなと歩いていると、五丁でした。
 丁石の存在が、単調な登りに変化を与えてくれます。

 積雪を確認しました。

 立派な灯篭もたっています。

 亀岡は霧深い盆地ですが、きょうはサンガスタジアムなどもくっきりと見渡せます。

 日陰に入ると、両側に雪が残っています。

 十四丁付近では、京都市街が見渡せます。京都タワーもはっきりと確認できました。

 三つ目の鳥居までやって来ました。

 ここが十八丁で、ゴールです。

 【12:07】
 石段を上ったところに金比羅神社の祠が立っていました。

 祠からさらに進んだところに牛松山の頂上はあります。視界はありません。

 雪だるまが残っていました。

 休憩所に戻り、昼飯にしました。
 鍋に湯を沸かし、3個のモチを投入、柔らかくなるまで煮ました。
 レトルトのゆであずきを投入して、温かくなるのを待ちました。

 でき上がりました。
 今年から甘党に宗旨替えしたわけではありません。でも、寒い日には、こんなのも悪くはありません。

 さすがにあずきは食べきれませんでした。

 保津川下りの遊覧船の組合が奉納した船がつるされています。

 【12:47】
 ゆっくりと休憩して、西側の愛宕神社に向けて下山します。

 三角点は少し下った見晴らしの良い地点にあります。

 かなりの急坂の連続です。真新しいトラロープも張られていました。

 【13:28】
 一気に麓の登山口まで下ってきました。
 途中に2つの休憩スポットがありましたが、素通りでした。

 愛宕神社の静かな社です。
 社伝では愛宕山の愛宕神社(京都市)は当社からの勧請としていて、そのために「元愛宕」とか「愛宕の本宮」とも称されるそうです。

 麓から牛松山を振り返りました。カイラスとはいいませんが、丹波富士はどっしりとした山でした。