穏やかな冬の1日、中山連山を巡る

 よく晴れて寒さが和らいだ1日でした。いつもの山仲間に誘われて宝塚の中山連山縦走路を歩きました。
 最高峰の中山でも標高は478.2mしかありません。それでも累積上りは743m、10キロを超えるルートでした。
 ゴールの阪急中山寺近くのお好み焼き店でミニ忘年会もできて、大満足しました。

 【2021/12/20 09:05】
 阪急山本に集合して、反時計回りに中山寺までの縦走コースです。

 先日の箕面から池田までのコースと同じ7人で歩きました。

 縦走路から外れて突如現れた大聖不動明王の山門(?)を潜り抜けます

 【09:27】
 最明寺滝に到着です。

 落差10mほどの滝です。ここで北条時頼が出家して最明寺入道として修行したと言われます。

 冷たそうな水がほとばしります。

 縦走路を進みます。ちょっと不安定な橋もありました。

 中山最高峰までは2時間です。
 ずい分と昔に歩いたことがありますが、ルートはまるで記憶に残っていません。

 「宝塚ロックガーデン」と呼ばれる岩場です。高低差約100mほどの急勾配の岩壁です。

 ロープなどはありませんが、乾いていればスリップの危険もそれほどありません。
 それよりも、わたしの左足がつってきました。最近は、急坂などを一気に登ると現れることが増えました。

 途中で休憩をはさみながら、だましだまし登りました。
 向こうに甲山が見えます。

 振り返れば、北摂の山々です。

 鉄塔の下で休憩となりました。向こうの六甲がきれいです。
 わたしは「芍薬甘草湯」という常備している漢方薬を飲みましたが、あまり効果はありませんでした。

 ちょっと回り道をして西山というピークです。

 住宅地が山際まで迫っています。

【11:13】
 中山に着きました。
 ここに来るまでに、わたしの両足は一気に硬直して仁王立ちから一歩も動けなくなるという場面もありました。皆さんに先に行ってもらっていて、心配をかけずにすんで良かったです。しばらく休むと回復しました。

 北摂の山々が連なります。眼下がゴルフ場というのが、ちょっと興ざめです。

 昼飯はカップヌードルでした。まずは湯を沸かしましたが、肝心の麺を写すのを忘れていました。余裕がなかったのでしょう。珍しいことです。

 残りの縦走路を進みます。

 ルートはたくさんありますが、道標が整備されています。

 【12:58】
 中山寺奥之院まで下ってきました。朱塗りの立派な社殿です。

 本堂脇にある湧水は大悲水と呼ばれています。お願い石のお守りを納めるところです。

 奥之院への道すがら、きれいな小石を見つけて、大悲水で洗い清め、お守りとして懐中すると、願いが叶うそうです。
 小石は、本殿脇にも置かれていました。
 Fさんは、そのひとつをいただいて、流水で清めました。
 社務所で梵字を書いてもらい、御守りとしました。

 わたしはご朱印をいただきました。
 「厄神明王」と書かれています。

 丁石もある参道を下りました。

 大きな岩が2つ並んだ夫婦岩を通り過ぎました。

 参道から外れて谷筋のルートを下ると、QRコードが付いた道標がありました。試してみると、周辺の地図が表示されました。時代は変わったものです。

 【14:23】
 西国巡礼札所の中山寺まで下ってきました。
 安産祈願で人気を誇ります。そのご祈祷料の蓄積が、このピッカピカの輝きをもたらしたのでしょう。

 石段にはエスカレーターまでも併設されています。そちらのお世話になりました。

 青龍塔という紫も色鮮やかな五重塔がそびえます。

 【14:31】
 宝塚で一杯やる予定でした。ところが、阪急中山寺の駅前に、こんな時間なのに営業しているお好み焼き屋がありました。「お好み しんちゃん」です。これ幸いとなだれ込みました。

 まずは乾杯です。7つのジョッキが並びました。

 豚玉にねぎ焼に焼きそばにと、あれこれと頼みました。
 ふんわり軟らかいお好み焼きの温かさが、冷えた胃袋を満たしました。

 わたしの2杯目はチューハイでした。大先輩、といってもわたしよりもお元気なお二人は、やはり熱燗です。

 【15:56】
 阪急中山寺のホームです。宝塚に向かう仲間と別れました。今年最後の何人かとは、「よいお年を!」と。