JR大回りの旅に出ました。琵琶湖を一周する(厳密には一周したらダメ)ルートなら何度か巡ったことがあります。それが、ICOCAエリアの拡大に伴って、上の写真の近江塩津から敦賀までを往復できる特例が適用されることがわかりました。
北陸新幹線の延伸を2024年春に控えた敦賀は、在来線の向こうに背の高い高架ができ上がってました。
島本をスタートして京都から特急サンダーバードに乗車。湖西線を敦賀までひと駅でした。帰りは琵琶湖を時計回りに近江塩津から米原経由で大津まで乗車しました。支払った乗車運賃は、島本-大津間の510円ぽっきりでした。これが正規運賃でした。
行きの湖西は小雪の中でした。湖東を走った午後になると晴れ上がり、白い伊吹山が堂々としていました。
大津で下車しました。駅ビルにあったちゃんぽん亭で「海鮮ちゃんぽん」(970円)をいただきました。ちょっと遅い昼食でした。
昔なら、あちこちの駅のホームで駅弁を買うことができました。駅そばもありました。多くが姿を消してしまいました。さみしい、そして不便なことです。
【2022/01/21 10:29】
朝から小雪がちらついていました。JR島本では、青空が広がっていました。
島本からICOCAで乗車します。実際には、スマホアプリのSUICAを起動させて、改札にタッチしました。
従来の紙券で大回りできるのは大阪近郊区間内だけで、敦賀まで飛び出ることはできません。
京都-敦賀間の自由席特急券(1200円)も自動券売機で買いました。「分岐駅通過列車特例」というルールがあるのです。
敦賀までは湖西線経由の新快速が走ってますが、これだと近江塩津に停車します。だから敦賀までは行けません。ところが特急は近江塩津に停車しないので、最初の停車駅の敦賀まで乗ってUターンしても、その分の追加料金は不要となります。
ICOCA+特急利用で可能となった新ルートでした。
最初の列車は、野洲行の快速(この区間は各停)でした。
きょうの乗車は、すべての電車がクロスシートでした。それもほとんどがガラガラで、隣はすべて空席。「密」とは無縁でした。
京都では、家々の屋根が真っ白でした。
11:10発の特急サンダーバード17号和倉温泉・金沢行きに乗りました。ちょっとした旅気分です。
自由席はガラガラ。ほんの数人が座っているだけです。これではマスクも不要かと思いましたが、車内アナウンスはマスク着用を呼びかけていました。わたしもマスクを外すことはありませんでした。
近江京、比叡山坂本、近江舞子と走っているときは、雪が舞って目の前は真っ白。何も見えませんでした。
北小松を過ぎたあたりから空が明るくなり、びわ湖の向こうに雲をかぶった伊吹山が見えるようになりました。
竹生島も見えていました。
マキノを通過したあたりでは、山姿が鮮やかになりました。赤坂山でしょうか。
【12:01】
敦賀で下車しました。とはいえ、大回り乗車では、改札から出ることはできません。
福井は「恐竜王国」ということで、ホームでも恐竜がお出迎えしてくれました。
売店がないことは調べていました。それでもと改札口まで行ってみましたが、清涼飲料水のベンダー以外はなにもありません。
北陸新幹線のホームにつながるコンコースに向けて、立派な階段とエスカレーターが整備されていました。
コンコースはガラーンとしています。
米原行きの特急しらさぎが出発していきました。これに乗れば早いですが、特急券が必要です。
姫路行の新快速に乗車します。ただし湖西線経由なので、一筆書きルートをたどる大回りにするため、近江塩津で下車します。
北陸新幹線の延伸工事は、ここまでです。京都、大阪までつながるのは、まだ10年も先のことです。
敦賀を後にしました。ここまでやって来たのなら、下車して名物のソースかつ丼でも食べたかったです。
春になったら「青春18きっぷ」でやってきたいです。
箱庭のような、ジオラマ模型にしたいような風景です。
近江塩津で、雪のホームへ下車しました。
振り返れば、長いホームの向こうは真っ白です。
右は、大雪用臨時ホームの0番線です。
地下通路を通って待合室まで行ってみました。暖房の効いた待合室では、何人かが待っていました。
北陸線経由の姫路行新快速に乗りました。
向こうに余呉湖が見えます。ずいぶんと昔に、ここでワカサギを釣って、天ぷらにして食べたことを思いだしました。
向こうが七本槍の賤ヶ岳です。
木ノ本側までやって来ると、同じ賤ヶ岳も色が違います。
伊吹山が堂々とそびえています。
【13:51】
米原で下車しました。向かいのホームには、オレンジ色の帯を巻いたJR東海の車両が停車していました。
コンビニでパンと飲み物を買いました。ピントがチョコレートの方を向いているのは、近づいてきたバレンタインデーを意識したわけではありません。
改札口の端の有人窓口のようなところが、コンビニのカウンターです。食べ物や飲み物を改札内から買うことができます。
網干行きの快速に乗り込み、早速パンをかじりました。ここでもピントはどかかにいっています。注意力が散漫になっていました。
走り出すとともに、うとうととお休みタイムとなりました。
大津で下車しました。改札口は、あっけないほど何事もなくわたしのスマホを読み取りました。
利用履歴は、島本ー大津の往復料金が精算されています。
【15:56】
島本に戻ってきました。大津までの往復1020円ぽっきりの楽しい旅でした。