樹氷が美しいことで人気の綿向山(標高1,110m)に登りました。鈴鹿山系の西端にあり、滋賀・日野町からのピストン山行でした。
山頂付近は、前夜来の新雪に覆われていました。それでも頂上を目指す人は多くて、ラッセルは不要。アイゼンをつけて、膝まで潜るような踏み跡をたどりました。
頂上直下の冬道は、一直線の急登でヘトヘトになりました。でも、それを吹っ飛ばす景色が待っていてくれました。
このところの登山で頻発していた足の痙攣を起こすこともなく、なんとか登りきることができました。
学生時代に一緒に山に登り始めた友と、ほぼ半世紀を経た元気な姿です。
昼飯には、山友がおいしい豆乳キムチスープをつくってくれました。温かいのがうれしかったです。
【2022/02/14 09:30】
名神・蒲生SICから日野町を走り、綿向山の西山麓にある御幸橋駐車場にやってきました。平日だというのに、駐車場はすでに満車状態でした。
わたしは、Iさんに名神・大山崎バス停で拾ってもらいました。
山友の5人で登りました。綿向山の前衛峰が雪をかぶっています。
鈴鹿国定公園にあります。
登山口からの高低差は650mです。
ジグザグに折り返す登山路は、なかなかの急勾配です。
駐車場から半時間ほども歩いて、やっと一合目です。
路面がアイスバーンに変わってきました。
気温はそれほど下がっておらず、汗が出ます。
樹林の向こうに一瞬、視界が広がりました。
三合目までやってきました。小屋があるはずと、もう少し歩きました。
樹氷がきれいになってきました。
【10:32】
あざみ小屋に到着です。ここでアイゼンを装着しました。
これでスリップすることもなく、サクサクと歩けます。わたしは6本爪アイゼンです。
中間地点の五合目小屋まで登ってきました。
Iさんが「夢咲の鐘」をつくと、カーンと心地よく響きました。風雪で視界がなくなった時に小屋の位置を知らせるために備えられています。
古くからの信仰の山らしい光景です。
七合目の行者のコバです。ここから夏道とは分かれて、まっすぐに登る冬道が始まります。
雪がないと登れないような急傾斜です。フーフー!!
なんとか山頂直下の緩斜面に達しました。
【11:41】
綿貫山山頂に到着です。
わたしはザックにいれいていたミラーレス一眼をとりだしました。
それまでは胸ポケットのコンパクトデジカメで撮影していました。わたしが写っている画像は、仲間の撮影です。
広い頂上です。
残念ながらこの時点では青空は広がっていませんでした。
樹氷を楽しみました。
ケルンの窪地で昼食にしました。
わたしは山専ボトルにいれてきた湯で、インスタントみそ汁をつくり、おにぎりをかじりました。
特製スープと聞いていましたが、豚肉に野菜などと具材もいっぱいです。
寒い山ではたまりません。ごちそさまでした。
雲が晴れるのを待ちました。
雲が流れて、一瞬ですが向かいの御在所岳の方が臨めました。
いつまで待っても雲は晴れません。残念の記念ポーズでした。
【12:42】
頂上でゆっくりして下山開始です。
やがて空が明るくなってきました。ちょっと残念でした。
こんな急坂を登って来たのかと驚かされました。
思わず見上げてしまいます。
五合目小屋まで下ってきました。
びわ湖方面が開け、うっすらと近江富士(三上山)が霞んでいました。
樹林帯を快調に下りました。
【13:24】
三合目のあざみ小屋まで降りてきました。ここでもぐもぐタイムとしました。
わたしは菊芋でつくったお手製の菊芋チップスをもってきました。
菊芋を薄く切り、小麦粉とオリーブオイルでコーティングして、200度のオーブンに広げて焼きました。
おししいと仲間にも好評で、ほっとしました。
すでに樹氷は消えて、雪の花が咲いていました。
気温も上昇して、雪だるまは融け去る寸前でした。
【14:23】
駐車場に戻ってきました。
朝とは違った青空が広がっていました。