都のど真ん中にいる「21号車」@河原町御池

21号1

 河原町御池。京都市役所とは対角の東南角からちょっと東に歩くと、狭軌1型21号車がとまっています。御池通の歩道から、フェンス越しに見ることができます。

21号2

 「京都カトリック信愛幼稚園」の園庭です。

21号3

 トロリーポールが前後に向けて2本付いています。
 明治村でも、梅小路公園でもポールは1本で、終点に着くと車掌がロープを引っ張って転回させてました。
 何度も紹介しているバイブルにしているグラフ誌「N電京都市電北野線」をくっていると、ナゾが解けました。
 京電として開業した当時は単線架空線式で、ポールは1本でした。その後、開業した京都市営の路面電車は、マイナス電流を地面に流すのは危険ということで複線架空線を採用しました。市電に吸収された京電の車両は、ポールが2本(どちらも後ろ向きで平行に並んでいる)に改造されました。時を経て、第2次大戦時の資材難から、再び単線化されたのです。そのとき、ポールを前後にのばすように改造して、終点での折り返し運転を楽にしたのです。
 というわけで、京電時代のオリジナルに復元された明治村の2台や梅小路公園のは、1本ポールなのです。 

21号車4

 京都カトリック信愛幼稚園  地図
 075-231-4690
 〒 604-8006 京都市中京区河原町通三条上る下丸屋町415
                  (撮影は9月23日)