三重・滋賀県境を南北に連なる鈴鹿セブン・マウンテンのひとつ、竜ヶ岳に登りました。
シロヤシオの純白の花です。枝先に5枚の葉が輪生状に付くことから、ゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれます。
満開のシロヤシオが木全体を白く色づけ、草原に放牧されている羊の群れのように見えるそうです。それを期待していました。
結果は、「羊さんが一匹」くらいでしょうか。今年は花のハズレ年だったのでしょうか。このところの強風で、咲いた花はすぐに飛び散ってもいるようです。木が大きくなりすぎたという説もあります。
白羊は見あたりませんでしたが、開放感にあふれる壮大な山道を堪能しました。
【2022/05/23 09:05】
名神・大山崎で山友の車に拾ってもらい、八日市ICから八風街道を走り、いなべ町の宇賀渓キャンプ場までやってきました。1時間40分ほどでした。
はるかに竜ヶ岳のピークが顔を見せていました。
日曜日の昨日は、広い駐車場が午前6時半に満車になったそうです。平日とあって、きょうは土産物店も閉まっていました。
林道を30分ほど歩き、山道に入ります。
遠足尾根を登り、金山尾根を下る反時計回りのコースです。
よく整備された道ですが、かなりの勾配で一気に尾根に向かいます。
カンアオイの花でしょうか。
カレンフェルトの岩を越えて行きます。
雨水によって溶食された石灰岩が柱状に立ち並んでいるのです。
フタリシズカ(二人静)が、かわいい花をつけています。
キランソウ(金瘡小草)でしょう。「医者要らず」「医者殺し」という異名を持つ優れた薬草でだそうです。
尾根に達すると、はるか彼方に竜ヶ岳です。あそこまで歩きます。
伊勢湾方面を見下ろします。残念ながら視界はありません。
少しは近づいてきました。
北には、同じ鈴鹿セブンの藤原岳が横たわります。
カマツカ(鎌柄)の花でしょうか。
青空の下、気持ちの良い道が続きます。
シロヤシオが満開です。
真っ赤なツツジです。
【11:40】
日当たりの良い平地がありました。ちょっと早いですが、ここで昼飯にしました。
目の前に雄大なパノラマが広がります。
Iさんは、チーズが載ったパンをバーナーで焼いていました。おいしそう!
わたしは自宅近くのコンビニで買ってきた弁当とみそ汁でした。好物の高菜が載っていた部分は、すでに腹の中です。
さて、腹を満たして歩き再開です。
わたしもヒーコラと歩を進めます。
撮って頂戴とばかりに、シロヤシオが満開です。
シオヤシオの花越しに霞む竜ヶ岳です。
緑の羊(?)はたくさんいます。
【12:23】
3時間ほどかかって竜ヶ岳の頂上に到着しました。
5人で記念撮影しましたが、風が強くて帽子を飛ばされそうです。
視界が良ければ白山から乗鞍までのパノラマが広がります。
強風にあおられてそそくさと下山です。登って来た道が見渡せます。
もう登りがないと思うと、気も晴れます。実はまだ苦痛が待ち受けていたのですが。
アセビの新緑の中の道です。
何度も振り返った竜ヶ岳です。
下山は金山尾根を下りました。これが想像以上の悪路でした。
目は十分に癒されました。
青空にヒコーキ雲がかかりました。
下山路はゴツゴツした岩の連続です。やっと森林限界まで下ってきました。
ほっとするシーンもありましたが、またも岩が突き出た悪路を下りました。
長かった。疲れました。やれやれ、ゴールが見えてきました。
川辺まで下ってきました。ほっとした瞬間です。
わたしもゴールにたどりつけそうです。
コアジサイが薄紫の花を咲かせています。
6時間の行程はゴール。キャンプ場の案内所でもらったパンフレットに、おいしそうなジェラートの店が紹介されていました。
「行こう」となり、いなべ市の「ふれあいの駅うりぼう」までやって来ました。
わたしはトマトのアイコと甘夏の2種を組み合わせて、映えを狙いました。わざわざやって来た値打ちのある、おしいしジェラートでした。
「カンカンカン」と踏切の音がしました。あわてて走りました。
三岐鉄道北勢線の大泉駅でした。軌間は762mmのナローゲージのかわいい電車が走り去りました。
帰りは東海環状道の東員ICから新名神を走って帰宅しました。