天王山 満開近いミツマタ

 天王山に登りました。ミツマタ(三椏)ロードは、白い帯になってました。オレンジに染まるには、まだ間がありそうです。
 それでも暖かな日差しを浴びて、パッチリと目を開けた小花がいっぱいでした。

 翅に鮮やかなオレンジ色の模様があるアカタテハが、蜜を吸っていました。

 小さな花の集合体です。枝が3つに別れているからミツマタです。

 水無瀬の自宅から歩き始め、西国街道を山崎へ。サントリー山崎蒸溜所を抜けていきます。

 椎尾神社の辺りは、4月になると黄色いヤマブキがいっぱい咲きます。まだその気配すらありません。

 スミレが咲いてました。

 天王山の山頂には登らず、サントリー山にやってきました。静かに1人で昼飯にするつもりでした。

 チキンラーメンに炒め野菜をトッピング、キムチで味付けるつもりでした。サントリーのプレモルも用意してました。
 店開きしようとしたところでハプニング発生。奥さまからの緊急呼び出しで、あわてて撤収。山を駆け下りました。

歩いて城南宮 満開の「しだれ梅と落ち椿」

 しだれ梅が満開でした。椿(ツバキ)が、花を開いたままポツリとこぼれています。
 大阪・水無瀬から京都の南にある城南宮まで歩いて14キロほど。春の陽気を感じながら歩きました。
 平安遷都の際に都の守護と国の安泰を願って創建されてました。それから1200年、「方除(ほうよけ)の大社」と仰がれています。

 白梅がすっきりとしています。

 梅とくれば鶯(ウグイス)でしょう。といいたいところですが、こちらは目の周りが白いからメジロです。

 わたしの300mm望遠では、画像をトリミングしてこれが精一杯です。

 梅の暖簾です。

 城南宮の梅は、これまでにも何度か見ています。天気もよくて今年が最高です。
 おかげで人出も最高です。こんな混雑は初めてでした。

続きを読む 歩いて城南宮 満開の「しだれ梅と落ち椿」

またも京都一周トレイル その4 比叡山・横川のキタヤマオウレン

 「またも京都一周トレイル」の4回目は、比叡山から大原まで12キロほどを歩きました。
 トレイルは奥比叡の横高山、水井山を越えて行きます。でもきょうは、トレイルを外れて横川中堂、元三大師堂へ向かう元三大師道を進みました。
 きょう5日は啓蟄でした。草花も芽吹いてきます。
 横川あたりにスプリング・エフェメラル(春の妖精)のキタヤマオウレンが咲き始めているはずでした。
 米粒のようなつぼみが膨らんで、直径5ミリほどの白い可憐な花が開いていました。さらに歩を進めると、1センチほどに大きく開いたのも。カメラを構えるのも忙しながら、大満足でした。

 キタヤマオウレン(北山黄連)はキンポウゲ科オウレン属の常緑の多年草です。バイカオウレン(梅花黄連)の近縁と考えられてますが、2011年に新種として発表されたました。本州の日本海側(岐阜県、福井県、滋賀県、京都府)の山地の林内に生えていて、比叡山はその南限のようです。

 バイカオウレンとの違いは、先端が黄色い花弁舷部の形状だそうです。
 キタヤマオウレンの花弁舷部は、やや縦長の楕円形で、花の中心方向が開口したひしゃくのような形状となっています。バイカオウレンは、ほぼ円形でそうです。

 妹の生長を待っているお姉ちゃんといったところでしょうか。

 こちらはツインズです。

 あちこちにつぼみが。

 一斉に咲いたら、あたりが白くなるのでしょう。

続きを読む またも京都一周トレイル その4 比叡山・横川のキタヤマオウレン

またも京都一周トレイル 番外 山科の里山3座から南禅寺

 京都一周トレイルの比叡山から大原までを歩こうと、JR比叡山坂本までやってきました。坂本ケーブルの麓の駅までのバスを待ちました。
 定刻になってもバスは来ません。先頭の夫婦が、めくれ上がった紙切れを確認しました。なんと坂本ケーブルはきょうから金曜日まで、点検のため運休になってました。
 歩いて比叡山に登ることはできますが、大原まで下山するには時間がかかります。
 あわてて転進先を考えました。JR山科で下車し、里山の3座を巡り、一周トレイルの七福思案処から南禅寺に下りました。

 【2023/02/27 10:33】
 予定外のJR山科がスタートとなりました。

 京都疏水に沿って歩きます。この辺りの疏水は、川底が改修されてまるで樋(とい)のようです。

 毘沙門堂に参っていきます。

 急こう配の階段が続きます。

 七福神のひとり、毘沙門天を祀る門跡寺院です。

 境内には、梅が咲いていました。
 桜や紅葉で有名なスポットです。

 毘沙門堂から緩やかな山道が七福思案処に向けてつながっています。そちらなら歩いたことがあります。
 きょうは里山の3座を巡っていきます。まずは鏡山を目指します。

 そこそこの急斜面で、頂上近くにはトラロープが張られた個所もありました。

 鏡山に到着です。YAMAPの1座をゲットです。

 麓に天智天皇の山科陵があります。
 額田王が「御陵仕ふる山科の鏡の山に」と歌ったその鏡山です。頂上一帯は万葉の丘と名付けられています。

 気持ちのよい尾根を進みます。

 2座目は聖山です。こちらもきれいな名前の山ですが、由来は不明です。

 3座目は神山です。
 帰宅後に調べると、大文字山や如意ヶ岳井にも登って山科の里山10座を周回するルートを歩いている人がいました。

 毘沙門堂から登ってくるメーンルートと合流しました。

 道は歩きやすくなりました。

 京都一周トレイルのポイント、七福思案処です。毘沙門天ら七福神が何か思案したのでしょうか?

 JR比叡山坂本の駅前のミニコンビニで買ったおにぎりを頬張りました。 

 南禅寺の奥の院まで下ってきました。

 細い水が流れ落ちます。その下で行をするようです。

 京都疏水の水路郭の下流です。水は暗渠に入り、向こうの出口は若王子です。

 水路郭の上部です。ここから先は、観光地です。

 きょうは和服姿の若い女性が目につきました。

 こちらにも。


 
 「絶景かな」の山門をくぐり、地下鉄蹴上でゴールとしました。

またも京都一周トレイル その3 銀閣寺~雪の比叡山

 またも京都一周トレイルのその3は、銀閣寺道からスタート。北白川仕伏町から山道に入り、茶山、瓜生山と東山三十六峰の峰を通って比叡山に登りました。
 数日前の雪が残っていることは想定してました。持っていった6本爪アイゼンまでは不要でしたが、雪解けのぬかるんだ道ではスリップが怖くて、慎重に進みました。
 
ケーブル比叡駅の横にあるだれもいない雪の「HIEIZAN」では、おジイさんが独り、ポーズもとりました。逆光の上、ピントも甘いです。
 想定外だったのは、叡山ケーブルが冬季休業中だったこと。深い雪道をびわ湖側の坂本ケーブルまで歩き、無雪期の1.5ほどの労力で疲れました。

続きを読む またも京都一周トレイル その3 銀閣寺~雪の比叡山

ポンポン山 超元気な山友と福寿草、ぜんざいつき

 福寿草(フクジュソウ)を見にポンポン山に登りました。今シーズンの2度目です。山友のおネエさんから「連れてって!」と声がかかりました。喜んで引き受けました。
 生憎の天候でした。どんよりと曇っていて、フクジュソウの開花はイマイチでした。それでも、「きれい! かわいい!」と初めての山友は感激してくれました。
 終始響く明るく元気な声に、花よりおいしいぜんざいまでごちそうになって、寒さも吹っ飛ぶウォーキングでした。

 【2023/02/18 09:25】
 三田からやって来た山友3人とはJR高槻で待ち合わせて、ポンポン山中腹の本山寺駐車場までやって来ました。
 いつになく多くの車が駐車していました。福寿草のシーズンだからです。

 いつもは通り過ぎるほこらの前で撮影です。

 なんて読むんだろう?

 自転車を止めていた男性2人と話し込み、「撮ってくれますか」と記念撮影。

 勧請掛の説明を読み、潜り抜けます。

 杉の幹が赤くなってます。檜皮(ひわだ)を取るためにはいだのです。
 「裸にされて恥ずかしいんだわ」

 本山寺に参っていきます。摩尼車も回しました。

 高槻の古木、天狗杉まで順調に登ってきました。

 ここでもポーズ!

 【11:43】
 空模様が気になるので、ポンポン山の頂上ではあまり休まず、福寿草保護地に直行しました。

 太陽が照らないので、パラボラアンテナのように開いてはいませんでした。

 2週間近く前に来た時よりは、開いている花の数が増えていました。

 ネコノメソウも花をつけています。

 小雨もまじり寒々とした保護地を後にしました。

 リョウブの丘まで戻り、昼飯にしました。

 わたしはカップヌードルのみそでした。

 初めて食べましたが、うまかったです。

 レインウエアを着てポンポン山に戻りました。

 2度目のポンポン山です。ほんとに「ポンポン鳴るの」と、モノは試しと飛び上がって着地してみました。

 8度と、それほど寒くはありませんでした。


 
 678.8mの三角点に記念のタッチです。

 下山ルートで鹿と出会いました。目の悪い私はあまり確認できず、カメラにも収まりませんでした。

 【14:20】
 幸いににも本降りにはならずに本山寺駐車場まで戻ってきました。
 すぐ横のお地蔵さんの祠を借りてデザートタイムの始まりです。

 バーナー2つでぜんざいをつくります。

 大きくて甘いイチゴがふるまわれました。

 「おたまを忘れた」と、ケーキ造りが上手な山友は、なんともっていた計量カップでぜんざいをついでくれました。

 甘い、柔らかい。おいしいぜんざいです。こんなシチュエーションならサイコーです。

 楽しい1日をありがとうございました。また誘ってください。

天王山ーサントリー山 山の会に特別参加

 山友の多くが加わっている三田の山の会の例会に特別参加して、天王山からサントリー山~小倉山~十方山と巡りました。
 春がやって来たのを感じる温かさで、青空が広がる絶好の日和でした。
 24人もの多数のメンバーと歩いたのは初めてです。元気な女性メンバーのにぎやかな話し声に包まれながら、楽しい1日でした。

 【2023/02/11 09:33】
 JR山崎に集合しました。
 わたしは15分ほどでしたが、メンバーの多くは兵庫・三田からやってきました。遠いところをご苦労さまです。

 初めての皆さんは宝積寺で発行してくれる登頂証明書(100円)を記念にされました。

 境内の梅が開いていました。

 展望所から大阪方面を見下ろしました。

 いつもは通り抜ける酒解神社にもまいっていきます。

 【10:52】
 ゆっくりと登って来て、天王山の山頂です。

 大学の山登り同好会「どたぐつ」同期のSくん、後輩のMくんとの3ショットです。M君とは、ネット上では交流を深めてきましたが、会ったのは初めてです。

 山に何度もご一緒しているIさん、M子さんは、幟を翻してポーズです。

 ちょっと早いですが昼飯となりました。
 わたしはチキンラーメンでした。

 「来来亭」の葱ラーメン風に、繊維にそって切ったねぎをぶち込みました。七味も振りかけました。

 チキンラーメンが大化けします。いいお味です。
 スープを飲みつくことを考えて、山専ボトルから注いだお湯は少なめです。

 おにぎりもかじりました。

 サントリー山にやってきました。
 看板の上にサントリーの缶ワインなどが載ってます。ご自由にどうぞというわけではなく、きょうのリーダーの撮影のための仕込みでした。

 小倉山の頂上には、おいしそうな菜の花が咲いていました。

 若い2人組が鍋をつくっていました。シカ肉だそうです。わたしも試食してみたかったです。

 十方山がきょうの最高地点でした。

 見晴らしスポットでの、超元気なメンバーです。

 竹林を抜けて下りました。もうすぐ筍のシーズンですね。

 水無瀬の滝まで下ってきました。

 スイセンが咲いていました。

 【14:13】
 JR山崎に戻ってきて、解散となりました。

 高槻の王将で、Mくんら4人で乾杯しました。

ポンポン山 福寿草に会いに行く 2023

 ポンポン山に登りました。ことし初めてです。
 お目当ては「雪割り福寿草(フクジュソウ)」でした。頂上から北へ40分ほどにある保護地は、一昨日の4日にオープンしたばかりです。雪の中から顔をのぞかせる福寿草の写真が、YAMAPにアップされていました。
 わたしもと駆けつけましたが、時すでに遅かったです。雪の中の福寿草は幻でしたが、晴れ上がった太陽を浴びてゴールデンイエローに輝く姿を楽しむことができました。

 ネコノメソウもつぼみを開いていました。

 降雪に埋まっていた南天でしょうか。冷たそうでした。

続きを読む ポンポン山 福寿草に会いに行く 2023

またも京都一周トレイル その2 粟田口~銀閣寺 吉田神社の節分祭

 またも京都一周トレイルのその2は、粟田口から大文字山に登り、鹿ケ谷を下って銀閣寺までの8.4㌔ほどを歩きました。
 大文字山の頂上で簡単に食べた昼飯は、志津屋の「ペッパーカルネ」と温かいインスタントのカフェラテでした。
 カルネというのは、京都人にとっては懐かしの味です。カイザーゼンメルというドイツ風パンにマーガリンを塗り、ハムとタマネギがはさまれています。シンプルな味わいですが、これがなかなかいけます。

 240円と手ごろなお値段も人気の秘密でしょう。

 阪急烏丸で下車して、京都市営地下鉄の四条に乗り換える改札口のすぐ前にあります。

 志津屋四条烏丸店 
 京都市下京区二帖半敷町地先 京都市営地下鉄四条駅構内
 075-343-6710

 【2023/02/03 10:25】
 地下鉄東山からスタートです。前を山伏スタイルの男性が歩いていました。

 粟田口の粟田神社の門前にある「東山29」が前回のゴールでした。

 きょう歩く山並みが見えています。

 蹴上のねじりまんぽをくぐります。
 このすぐ先が、わたしが出生当時に住んでいたところです。

 寒風のインクラインには、人影はありません。

 日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)は5世紀末に、筑紫の日向の高千穂の峰の神蹟を移したのが起こりと伝わる古い神社です。
 伊勢神宮のように外宮と内宮があります。

 天岩戸(あまのいわと)を潜っていきます。

 木の根っこがむき出しになった歩きにくい区間です。

 七福思案処という五差路までやってきました。山科から登ってくるルートなどと合流します。

 大日山を過ぎたところで京都市街の視界が開けます。

 トレランの男性に追い抜かされました。

 山科方面の視界が開けたポイントで、初めての休憩をしました。

 トレイルは左の鹿ケ谷方面に下ります。ガイジンさん2人組がいました。

 そのまま大文字山を目指しました。如意ヶ岳に続く道は、残雪に覆われていました。

 【12:17】
 2時間弱で大文字山に到着です。

 立ち止まるとやはり寒く、脱いでいたダウンジャケットを羽織りました。

 視界はそれほどよくありませんが、小塩山からポンポン山にかけての西山が連なっていました。

 昼食を済ませて鹿ケ谷への分岐まで戻りました。ちょうど登ってこられた男性にルートの状況を確認しました。大丈夫そうでした。

 残雪でぬかるむルートをスリップしないように慎重に下りました。

 ウォーキングポールをもってきてよかったです。

 俊寛僧都の碑まで下ってきました。昔は、もっとうっそうとした樹木の間にあったような記憶があります。

 後白河法皇の側近だった俊寛は安元3(1177)年、平氏打倒の陰謀に加わり、鹿ヶ谷の俊寛の山荘で密議が行われました。これが密告により露見し俊寛は鬼界ヶ島(薩摩国)へ配流されました。その謀議が行われた場所です。

 真新しいお地蔵さんが祀られています。

 鹿ケ谷まで下ってくると、黒人の2人連れとすれ違いました。

 霊鑑寺で右折します。椿の寺として有名で、花のシーズンに撮影にやってきたこともあります。
 映画「レジェンド&バタフライ」の1シーンは、ここで撮影されています。

 静かな哲学の道を進みます。

 銀閣寺の門前までやってきました、流石にこの人出です。

 【13:45】
 白川通今出川の角に立つトレイル道標「東山52-1」で今回のゴールとしました。

 ルートアプリのYAMAPはそのまま作動させて、スクショだけ撮りました。

 そのまま歩いて吉田神社までやってきました。きょうは節分で、大勢の参拝者でにぎわっていました。

 本殿で参拝するために長い行列ができていました。列には加わらず、後方から拝んでおきました。ご霊験が薄いかな。

 各種のお守りが並んでいます。

 わたしは「厄神斎(えきじんさい)」をいただきました。

 門前にはズラリと屋台が並んでいます。

 京都大学の正門前も、この狭さです。

 大阪名物のたこ焼きがありました。ただし、たこ焼きの店は探すほどでした。人気が薄れているんのでしょうか。

 焼きたての熱々を、冷たいビールとほおばりました。

 博多のはしまきというのがブームのようで、何軒もありました。
 それにしてもご当地モノが目立ちます。

 東一条から市バスに乗り、阪急に乗り継いで帰宅しました。

またも京都一周トレイル その1 伏見稲荷~粟田口

 きょうから早くも2月です。年が明けてからは、京都の神社巡りでロングウォークはしましたが、山には登っていませんでした。これはイカンと反省しきりながら、どこに登るかさしてアイデアは浮かびません。
 何度目かの京都一周トレイルに、またも挑むことにしました。
 京都一周トレイルは、盆地となっている京都の町を取り囲む東山-北山-西山をグルリと巡る80㌔ほどのトレイルコースです。
 初回は、東山コースの伏見稲荷から清水山を越えて粟田口まで10キロほどを歩きました。
 だれもいない清水山の頂上で自撮りした画像からのスタートです。

 【2023/02/01 10:17】
 京阪・伏見稲荷から歩き始めました。右下に立つのが京都一周トレイルの道標です。
 わたしはJR京都から稲荷まで乗車してやってきました。

 「東山1」の道標です。
 伏見深草コースが後に追加されるまでは、ここがトレイルの第一歩でした。

 伏見稲荷大社の参道です。初詣は過ぎたとはいえ、にぎわっています。

 簡単にお参りを済ませて千本鳥居を進みます。
 チャイニーズの声がかしましく、コロナ以前に戻ったようです。

 四つ辻まで登ってきました。こで見かけたのもガイジンさんでした。

 広い稲荷大社の境内には、あちこちに末社があります。北向きの日陰には雪が残っています。

 道が分岐するととろには、必ずといっていいほど道標が立っています。

 民家のフェンスにも、こんな道標がくくり付けられています。
 スペイン・サンティアゴ巡礼のモホン(石柱の道標)や黄色い矢印を思いだします。

 東山三十六峰のピークハントをしていた昨秋、恵日山や光明峰を踏破しようとウロウロした辺りを横目にします。

 東山三十六峰 その5 秋海棠咲く稲荷山ほか2座

 こんなルートは、道標がなかったらわかりません。

 右手が雲龍院への道です。
 テレビの「京都人の密かな愉しみ」でロケ地として登場した寺です。

 御寺(みてら)と呼ばれる泉涌寺は、きょうも荘厳です。

 西国札所の今熊野観音寺の参道の下をくぐって北上します。

 鳥辺野(鳥戸野=とりべの)は、嵯峨野の化野(あだしの)とともに平安時代の京の風葬地でした。

 防護壁の排水管に突きこまれた道標とも出会いました。

 京都から山科に抜けるルートの一つ、渋谷街道を横切ります。
 この辺りの地下を、東海道新幹線のトンネルが走っています。

 「京女鳥部の森」の案内板がありました。ここから山道になります。
 京女とは京都女子大のこと。鳥辺野が「鳥部の」でしょうか。それで理解できました。

 日陰には、かなりの残雪です。山道はぬかるんでいます。

 太閤秀吉公を祀る豊国廟も近くです。

 五条バイパス(国道1号)を潜り抜けます。

 この看板、見覚えがあります。
 2005年にトレイルを歩いた記録が残っていました。同じ光景です。18年もたっています。

 京都一周トレイル 東山 その1

 いわゆる(狭義の)東山に入ります。

 尾根へ出たところが東山三十六峰の30峰、清閑寺山です。

 清閑寺山にはかつて、枝に右下のような山名表示がぶら下がっていました。
 昨年5月にやって来たときは、その枝そのものがなくなっていると記していました。
 今回は折れた枝に新たに赤いビニールテープが巻かれていました。

 東山三十六峰 その2 清水山から清閑寺山・・・とプレートはなし

 フラットな稜線から30㍍ほど東に入ったところが清水山です。

 清水山の標高は242.2㍍です。三角点がありますが、表面が摩耗して判読できません。

 トレイルはさらに北に向かいます。

 東山山頂公園展望台までやってくると、京都の町並みが一望できます。

 立派な展望台がある将軍塚青瀧殿を横目に北へ下ります。

 東山三十六峰のピークを探して何度も歩いたところです。

 20峰の粟田山の山名表示です。

 その横に、前回は気づかなかった古いプレートを見つけました。文字は不明です。

 こちらも山というには若干の違和感があるルートの途中です。

 蹴上(けあげ)のウェスティン都ホテル京都の右上に雪をまとった大文字が見えます。左は比叡山です。
 次回以降に小さくピッチを刻んで歩いて行きます。

 岡崎の平安神宮の大鳥居の向こうには北山が連なっています。ここを歩くころは春でしょうか。

 京都十六社朱印めぐりでやって来たばかりの粟田神社です。 

 ここを今回のゴールとしました。次回は蹴上から大文字山へ登り、銀閣寺に下ります。

 東山三条まで歩いて天津飯の「マルシン飯店」で昼飯にしました。その後、阪急・京都河原町まで歩いたので、この日の総歩行距離は11.5㌔ほどでした。