紙管SPの製作 その9 ダンパーの改造

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 紙管スピーカーは、機嫌よく鳴ってます。でも、改造への意欲をかきたてられました。
 使用しているタイムドメインラボ社製のプロトタイプユニットを徹底的に改造した工程を、こと細かく掲載している「先達」がおられます。プロトタイプユニットの改造を読んでしまうと、次のテーマが決まりました。ダンパーの改造です。
 ダンパーというのは、ボイスコイルが巻かれた上下に動くボビンを正確な位置に保持することにあります。なぜそれを改造するかは、HPに詳しいですが、「すごく良い感じに変わりました」という言葉を信じました。

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 細かな細工ができるデザインカッターナイフの刃を新しくします。
 ダンパーの切り取る部分を、フェルトペンでマーキングします。
 ダンパーを切り取ります。
 3つの梁で支えるように切り取りました。

 さて、その効果です。確実に音が変わりました。高音がさらに澄み渡り、エマニュエル・パユのフルートはキラリと冴えわたります。伴奏のハープシコードも、弦をひっかく音がハッとするほど生々しいです。

 HPでは、次はダンパー撤去へと過激に進みますが、わたしはこの辺りでひと段落でしょうか。

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CD26巻、一挙完成

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 「女声アンサンブル コールマーテル」の8thコンサートから1週間。CDが完成しました。
 全部で26巻。2枚組ですので、52枚も焼きました。50枚入りのスピンドルケースCDでも足りませんでした。

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Raspberry Pi + i2s DAC をケースに収納

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 Rsapberry Pi + i2s DAC は、紙管スピーカーを心地よく鳴らしています。でも、いつまでもむき出しのままでは、格好がつきません。アルミケースに収納しました。上段がそれです。中段はこれまで使ってきたトランス式USB-DACです。同じケースです。

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 日曜工作は、ちょっとした金工です。
 ハンドニブラーというアルミの薄板を切る工具です。高校生のころに買った代物ですが、今もよく切れます。
 ドリルで開けた穴を広げるリーマも必需品です。シャーシパンチという、真空管ソケットの穴を開ける工具もありますが、今回は不要です。
 ヤスリで仕上げます。
 そこそこの格好で四角い穴が開いています。

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 Raspberry Piとi2s DAC、電源基板を配置しました。配線は、あまりきれいではないですが、蓋を閉めてしまう構造のため、余裕をもたせています。

 これで、定位置に収めることができます。

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紙管SPの製作 その8 制振と補強

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 飛脚さんが、通販で買った商品を届けてくれました。「セラックニス」です。いくつかのホームセンターやDIYの店で探したが、見つからなかったのです。
 紙管スピーカーに取り付けているTimedomain-labのプロトタイプスピーカーを補強するのです。
 さっそく先の細い面相筆で、紙製のボビンを塗装しました。このSPはボビンが長いのが特徴ですが、この強度を上げるのが目的です。このあたりの改造は、「プロトタイプユニットの改造」のまねをしているだけのことです。

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 セラックは、貝殻虫の一種のセラック虫が、自分の身を守るために体の周りに分泌する樹脂です。これを原料とするセラックニスは、被膜が固く、木製品との相性がいいので、バイオリンやギターなどの塗装にも使われてきました。

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 丸いドームの部分にも塗りました。

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 SPのフレームは、薄い金属のプレスです。この振動を抑えるために、紙管の制振のために張り付けた「REAL SCHILD(レアルシルト)」を細く切って張り付けました。

 さて、音です。まだ完全に硬化してませんが、確実に変化しました。高音がクリアーになりました。チェンバロのひっかく音が、ハッとするほどリアルです。ホロビッツのピアノもそれらしくなってきました。

 【追記】
 あまりの変化に感激して、コーンにもセラックニスを塗ってしまいました。ひと段落です。

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紙管SPの製作 その7 音出し

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 紙管スピーカは、やっと音出しまでこぎつけました。リビングのメーンスピーカー(DALI Royal Tower)の隣に並べました。背の高さはほぼ同じです。
 出てきた音は-。まるで違う響きです。これが音場スピーカーというものでしょうか。フワーッと広がる感じです。

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 ベルリン・フィルハーモニーのショップで土産に買ったエマニュエル・パユ(ベルリンフィル首席フルート)のバロックを中心としたフルート集です。
 CD-管球プリアンプ-管球メーンアンプ(2A3PP)-DALIで聞くと、あたり前ながら満足のいつもの音です。
 聞き比べたのは、同じCDを取り込んだNASが音源です。ネットワークでつながったRaspberry-Pi(Volumio)-USB-DAC(+タムラ製トランス使用のLPF)-デジタルアンプ(SMSL SA-98E)-紙管SPの構成です。
 心地よい音がします。でも、肝心のフルートの音が、ちょっと違う。マイルドすぎるのです。BGMとして聞くのにはベターですが、向き合って聞くと、ピリッとしたところがありません。
 弦楽器ではわかりにくいですが、ピアノを聞くと、明らかです。打楽器のバーンという爆発音が苦手なようです。

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 朝から仕上げの行程に入りました。
 まず、目の細かいサンドペーパーで表面をならしました。
 ラッカースプレーで仕上げの塗装をします。
 ボンドでドーナッツ状のバッフルと紙管を接着しました。

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 紙管SPをドライブしたのは、こんな簡単な面々です。メーンアンプですら中華製で、それなりの評価を受けてますが、お値段は福沢諭吉でお釣りがきます。Raspberry-Piは、教育用のコンピューターですが、4000円ほど。USB-DACは、秋葉原で2000円もしないキットを組み立てました。タムラ製トランスは、ヤフオクでいい値で取引されてますが、もらい物です。
 こんなラインナップでこれだけの音がでるのですから、上出来です。自分が聞く音響システムに、コストパフォーマンスなんて概念は存在しませんが、サブシステムとしては申し分ありません。
 さて、次はネットで見つけた先達の製作記を参考にしたスピーカーの改造です。紙管SPの製作はまだまだ続きます。

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「ピアノ発表会 2015」 これでおしまい

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 わたしの「ピアノ発表会 2015」が、やっと終わりました。「ピアノ発表会のスタッフ弁当 2015」を食べて、1カ月余りです。
 最後になったのが、DVD製作(撮影は別人)。DVDはコピーするのに時間がかかります。それを30枚ほど。ジャケットやレーベルの印刷は、プリンターのインキがすぐになくなり、補充の連続でした。
 その前には、撮影した1800カット写真から、1人5カットづつを選択しました。プリントはネットで頼む業者利用です。CDも作りました。
 来月には、女声合唱団「コールマーテル」のコンサートがあります。また仕事ができます。

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紙管SPの製作 その6 制振と吸音

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 紙管SPの製作は続いています。
 カーステレオのスピーカーを交換した時に使ったデッドニング用の制振・防音シートが1枚残ってました。REAL SCHILD(レアルシルト)という商品です。薄い鉛の板に、緩衝材をはさみ、粘着テープが張ってあります。
 紙管SPにどれほどの効果があるかは不明ですが、物は試しに張ってみることにしました。

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 円筒形して張り付けようかと思いましたが。とても無理です。
 帯状に切って、張り付けました。

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 風呂上がりのかゆい背中を掻くために必需品の孫の手です。いつもそこらに転がってます。
 狭い筒の中を圧着するのに、ここでも大活躍です。

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 すき間はできましたが、なんとかスロートから20センチほどに張り付けました。

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 仮想グラウンドには、吸音のためにフィルター用材を巻きずしのように巻き付けました。

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 タコ糸で縛ります。正月用のローストビーフの要領です。

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 仮装着して、音出しです。いい音です。制振・吸音する前と比べると、ぐっと低音が締まり、それつれて中高音もしっかりと落ち着いてきました。
 バッフルなどのドーナッツは、きのうの日曜日に白色ラッカースプレーで塗装しました。使い残しのスプレーで、完全に塗装するにはちょっと足りませんでした。それでも、ほぼ完成形が見えてきました。
 机の横でインターネットラジオの「Barock Music.pls」が、途切れなく流れています。

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紙管SPの製作 その5 仮想グラウンドを作る

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 ちょっと手を貸して、と奥さんに頼んだら、手は貸してくれましたが、「その記事(紙管SPの製作)、だれが読んでるの。わたしはスルーしてるわよ」。はいはい、そうですか。物忘れが激しい自分自身への記憶のためです。
 で、今回は「仮想グラウンド」の製作です。
 タイムドメイン・システムでは、スピーカーの裏に重りをつけて、中空に浮かして使います。考え方を変えれば、スピーカーは仮想の地面(グラウンド)の上に固定されているということのようです。

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 タイムドメインラボのスピーカー・プロトタイプの裏面には、仮想グラウンドをつけることを想定して、予め6mmのネジが彫られています。

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 自宅近くのホームセンター、コーナン高槻上牧店をうろついていると、ぴったりのパーツを見つけました。ナットの径を2mm単位刻みで太くに変換するジョイントです。6mmを8mmに変換するのを買いました。これに合うように、直径8mmで長さ1mのネジ棒もゲットしました。

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 ネジ棒は、紙管の長さに合わせて金ノコでカットしました。

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 仮想グラウンドは、重さが2kgほどは必要です。
 重さ増加のために長さ50cmにカットした鉄骨丸棒4本を、ネジ棒にタイラップ(結束バンド)で縛りました。
 ネットを調べてみると、アスレチック用のタンベルを接着したり、鉛のインゴットをぶらさげたりと、いろんなアイデアをこらしています。

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 スピーカーを付けずに重さが2.2kgあります。これだあけあれば十分なはずです。

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 コーナンに並んでいた鉄骨丸棒は長さが1m。半分にすればちょうどよい長さでした。
 「ご自由に高速切断機をお使いください」と掲示は出てますが、とても怖くてそんなものは使えません。「切ってもらえますか」と聞いてみると、1カット50円でした。

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 火花が飛び散ります。こんな作業は、素人には無理です。でも、あっという間でした。

 仮想グラウンドをどのようにして作るかは、ちょっと考えどころでした。ところが、2000円ほどの出費で、いとも簡単にでき上がってしまいました。ちょっと拍子抜けするくらいでした。

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紙管SPの製作 その4 紙管の化粧

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紙管は紙管。そのままではあまりに格好が悪いです。見栄えも必要です。ということで厚化粧しました。
厚さ0.5mmほどの白いシートを張りました。

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紙管に両面粘着テープを張って、巻き付けました。あまりシワも出ずに、まずまずのできばえです。継ぎ目は、壁紙のそれほど目立たなくすることはできませんでしたが、背面に隠して見えないのが花ということで。

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合成皮革風のシートです。大阪・梅田の東急ハンズで見つけました。10cm単位で切り売りしてくれますが、サイズの加減で不経済な切り取りとなりました。

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東京・秋葉原のオヤイデ電気から、ネット通販で注文していたスピーカー・ケーブルが届きました。これがタイムドメイン推奨ですが、これまでの常識を覆す細さです。どんな音がするのでしょうか。

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