わたしの筆記具 2020

 鉛筆を買いました。前に買ったのはいつのことだったでしょうか。思いだせません。
 「三菱鉛筆 uni」です。懐かしいブランドです。昔の記憶では、2Bの次は4B。そこまででした。新たに買ったのは3Bと5Bです。そんなのあったかなと、思わず手に取りました。近くのホームセンターの文具売り場です。
 筆箱をひっくり返して並べました。下から2本目の緑色が「9800」のHBです。子どものころに一番よく使った鉛筆です。1本10円でした。それなのにuniは1958(昭和33)の発売価格がなんと50円。おいそれとは買ってもらえないシロモノではありました。

 最近の製品には、バーコードもプリントされています。
 型番の下3桁までは同じです。最後の数字で硬さを区別しているのでしょう。

 uni発売にあたって、いろんな軸の色が検討されたようです。品質も含めて「世界に一つ」という思いを込めたuniqueからの命名です。
 カラーは「エビ茶色」です。今の関西人なら「マルーン」というでしょう。阪急電車の車体カラーとよく似てます。
 上の画像の鉛筆削りは、独・ファーバー・カステル製です。ステッドラーとともに、uniが越えようとしたブランドです。

 新聞社の記者時代は、メモは会社のロゴがはいった支給のボールペンでした。でもゆっくりと企画記事を書くときは、柔らかい鉛筆が多かったです。万年筆やサインペンも使いました。デスク時代には、ツルリとした感光紙にプリントアウトされた原稿をチェックするために、ダーマトグラフも愛用してました。
 そして、手帳に細かな日程を書きこむのは、シャープペンシルでした。

 文字を書かなくなって久しいです。漢字が書けません。目の前のパソコン画面で検索して、「ああ、こんな字だったか」と。
 それでも机の上のメモ用紙に覚え書きするのは、柔らかな5Bの鉛筆です。

 こちらは、まだフツーに仕事をしていた15年前のわたしの筆記具です。

A3032の再生その3 ボリュームの分解

 管球プリアンプ、LUXKIT A3032のリペア作業は続きます。
 音量を調節するボリュームがスムーズに回りません。ガサガサと引っ掛かるような感じです。一番よく動かす部分だけに、気になります。取り外して分解修理しました。

 特殊な4連ボリュームが使われています。2連が使われることが多いパーツです。合計12ヵ所のハンダを吸い取ってプリント基板から外しました。

 ボリュームを分解してゆきます。

 元に戻す順序を間違えないように、順に並べてゆきます。

 抵抗被膜で覆われたメーンのパーツです。
 無水エタノールで丁寧にふき取り、接点復活剤を綿棒の先にわずかにつけて薄くコーティングしておきました。

 元の状態に戻しました。回転はスムーズになってました。

 後面パネルのコネクタです。ルーターに金属ブラシをつけて磨きました。

 真空管の脚も磨きました。左がきれいになった脚です。

 真空管を見ていて気が付きました。かつてはTOKYO SHIBAURA ELECTRICだったのです。

 ジャンク箱にあった真空管のパッケージ箱です。大きく東芝とありますが、小さく東京芝浦電気と書かれています。東芝と社名変したのは1984年のことです。
 わたしが務めた新聞社は、入社当時はカタカナの題字を使っていましたが、カラー化にあわせて漢字表記に戻りました。