木曽・馬籠宿 近江屋の山菜そば

 旅の2日目(21日)は、昼から雨になりました。
 伊那谷から権兵衛トンネルを抜けて木曽谷に入りましたが、奈良井宿は横目に。上松辺りでは、ワイパーを高速にしても視界不良の土砂降りとなりました。妻籠宿も車からは下りずに通過して、峠を越えると馬籠宿です。ここで雨は止みました。
 観光客に混じってぞろぞろと石畳の宿場を歩き、「近江屋」で山菜そば(700円)をすすりました。

 1杯で千円を超すようなこだわり手打ちのそば屋が多いです。それに比べると、こちらは極めて大衆的でした。そばはなんとか製麺製かもしれませんが、たっぷりの山菜もはいって充分においしかったです。
 雨カッパを着て歩いて峠を越えてきたような、価格に敏感な外国人もやってきて、そばをすすっていました。

 人気の五平餅は、扁平ではなく団子三兄弟型(古い!)です。クルミやゴマがすりつぶして混ざっています。それほど甘くはありません。口直しの漬け物もついていました。

 近江屋
 0573-69-2412
 岐阜県中津川市馬籠4308-1

 島崎藤村の生家でもある馬籠宿本陣は文学館になってます。大昔に入ったことがありますが、内部はすっかり忘れています。
 トウソンって誰?という大方のインバウンドと同様に、わたしも素通りしました。
 とにかく外国人が多いです。スペインのサンティアゴ巡礼路で知り合ったイスラエル人のおっちゃんも、「ナカサンドーを歩いたことがある」と自慢していたのを思い出しました。

 有名な栗きんとんの店です。
 創業の元治元年(1864)って、都では蛤御門で禁門の変が起きるなど幕末の動乱期でした。

 そば屋や五平餅の看板を眺めながら、宿場の坂を下りました。

 馬籠宿は、中山道の43番目の宿場です。