屋久島 「安房森林軌道」を歩く

鹿児島・屋久島のシンボル・縄文杉がこれほど「山ガール」に人気のスポットであるとは知りませんでした。大株歩道入口は、色とりどりのタイツやシャツで身を包んだギャルやカップルでいっぱいです。
安房森林軌道は、伐採された屋久杉を運び出すために敷設された森林鉄道です。
大株歩道入口から出発点の荒川登山口までの7.1キロの線路上を下りました。当然、行きは反対向きに歩きましたが、午前5時15分にスタートしておりまだあたりは真っ暗でした。


大株歩道入口の突き当たりです。大型トイレが設置されており、ここで線路は終わってます。
現在も現役の安房森林軌道の業務は、ここのトイレからでるし尿排出のようです。

下り初めてすぐ振り返りました。右の急坂が縄文杉への道です。

しばらく下ると、左へ分岐するポイントがあります。

支線かと思いますが、すぐに行き止まり。機関車の方向転換のためのポイントのようです。

屋久島ネーチャーガイドが、引き連れた山ガールに説明してました。
「アンパンマンです」「きゃー、かわいい!!」

「減速」といわれなくても、それほどスピードは出せません。

気をつけないと、こんな通行者もいます。
屋久シカです。奈良のシカよりは小ぶりです。近づいても逃げません。

「徐行・砂」。ということは、ブレーキの制動を確保するために、車輪に砂をまけということでしょう。

「木橋」を渡ります。

木の根と苔むす静かな世界です。

鉄路の下を清流が流れます。

小杉谷小・中学校の校門前を右ターンします。
かつてはここに森林作業に携わる人たちが暮らした小杉谷集落があり、小・中学校もありました。左下がグラウンドで、昭和45年に「最後の運動会」が行われました。

校門の石柱側から見た線路です。

小杉谷橋を渡ります。

振り返ると、右が下ってきた小杉谷線、左は石塚線の分岐です。

石塚線に沿ってちょっと進むと、左手に神社へ登る石段があります。鳥居も残っています。
その先は、使われていないことを証明するように、レールの上まで雑草で覆われていました。

「待避所」が次々と現れます。

谷から流れ落ちる水をよけるためのウオーターシャルドです。

小杉谷線ではここだけの隧道です。

もうすぐ荒川登山口です。
小杉谷線は、左から進入して、すぐにバックします。まっすぐ進むと屋久島電工区間となり安房へと続きます。

荒川登山口に戻ってきました。

荒川登山口は、自家用車の乗り入れ禁止です。利用者は麓の屋久杉自然館からバスに乗り継いで40分かかります。

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