お遍路初日(24日)は、60番・横峰寺から64番・前神寺まで打ちました。
五月晴れというより、初夏の太陽がカッカと照り付ける1日でした。いつも右手に石鎚山を意識して歩を進めました。
この日、最後に線香を灯し、般若心経を詠んだ前神寺の大師堂の上にも、真っ青な空が広がっていました。
【9:06】
横峰寺を打ち終えて、麓にある札所・香園寺を目指します。
【9:37】
急な坂道を慎重に歩を進めます。転げ落ちたら大変です。
こんな道ばかりなら苦労はないですが・・・。
【10:09】
見晴らしがよいスポットで振り返ります。
左彼方が石鎚山でしょう。
【10:26】
地図を見るとルートの目安に展望所がありました。
実際の展望所は、ルートを外れて5分ほど登ったところにありました。立派なものです。でもここまでやってくる人は少ないようで、最後は藪漕ぎ状態でした。
展望所はありましたが、展望はありませんでした。
【10:53】
2時間近くひたすら下山して、やっと自動車道に出ました。
【11:02】
香園寺奥ノ院の白滝までおりてきました。
滝の上に不動明王。両脇に「コンガラ」「セイタカ」二童子を従えています。滝に打たれる修行の場になっているようです。
【11:26】
灌漑用のため池がいくつもあります。
【11:40】
61番札所・香園寺(こうおんじ)に着きました。
なに、これ? まるで体育館のように巨大な大聖堂です。これまでの札所の中で最大でしょう。
大聖堂の内部は、仏壇を取り巻くようにシートが。これはまたすごい大ホールです。
香園寺
愛媛県西条市小松町南川甲19
【12:11】
国道11号にそって歩きます。
はるかに石鎚山が。どこがピークかは特定できませんでした。
丘の上に立つのは愛媛県立小松高校です。大学時代の友達に、この高校の出身生がいました。
【12:18】
わずか1.3キロで次の札所・宝寿寺です。
質素な本堂です。前の香園寺の「商売上手」、いや「繁栄」を見ているだけに落差は印象的です。
88もの寺が名を連ねているのですから、いろいろあって当然です。
こちらの納経は、昼の1時間は食事休憩です。こんなの初めてです。
気持ちの良い藤棚の下で、コンビニで買っていたおにぎりをほおばりました。
宝寿寺
愛媛県西条市小松町新屋敷甲428
【13:19】
63番札所・吉祥寺もそれほど離れていません。
大きなクスノキが鐘楼を覆っています。
四国霊場の中ではここだけが毘沙門天を本尊にしています。
吉祥寺
愛媛県西条市氷見乙1048
【13:38】
「麦秋」というのは、この季節のことなのでしょう。麦がたわたに実っています。
【13:54】
石鎚神社の参道までやってきました。石鎚山を御神体として祀る神社です。
【13:58】
奈良時代の初期に角行者小角が開いたと伝わる64番札所・前神寺に到着しました。
前神寺
愛媛県西条市洲之内甲1426
それにしても良すぎるほどの天気の1日でした。
予定通りお遍路初日の日程を歩きました。JR石鎚山に行きましたが、冷たいビールを飲めるような店は1軒もありません。国道に戻り、やってきたバスに飛び乗って朝に出発した伊予西条に戻りました。ところが、ここの駅前にも開いている店は見当たりません。あきらめてキオスクで缶ビールだけを買って、普通でその夜のホテルを予約している伊予三島へ向かいました。