サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダまで22kmほど。途中には村が2つしかないという単調な道の連続。ところが、ナヘラを出た真っ暗な道で、黄色い矢印を見失った。着いたのは巡礼路とは違った村。リカバリールートを歩いているうちに朝日が上った。
小麦畑が続く丘を超えた。
夕飯は、単品で頼んだローストビーフ。
【06:15】
この日も出発は早い。
町には街路灯がついているが、ひとたび郊外に出ると真っ暗。ヘッドライトを頼りに歩く。
ところが、どこかで別れ道を見落とした。しばらくして矢印がないことに気づいたが、舗装路は続いているのでそのまま歩いた。
【07:56】
こまで来て、道を間違えたことが確実に。とりあえずはカフェに入り、ガイドブックを出して、ルートを確認した。
カフェ・コン・レチェを飲んで気を落ち着かせる。
英語がわかりそうなお兄ちゃんを見つけて、「ここはどこ?」。アレサンコという隣町ということがわかる。
三角形の2辺を歩くような格好でリカバリールートを発見。
それでも前方を横切る巡礼者の姿を見た時はホッとした。
【08:30】
タイムロスは30分くらいだった。
それはよいのだが、パウロ・コエーリョの「星の巡礼」に出てくるアソフラの村を通り過ぎてしまった。
やれやれと、オレンジを食べて休憩。
シルエニャのリゾート住宅が並ぶ。左手に豪華ゴルフクラブがあり、リゾート開発が進められたが、スペイン・バルブ崩壊で、いまはゴーストタウンのよう。
【09:59】
オレンジジュースではなく、コーラを飲む回数が増えた。
小麦畑の道は、これでもかと続いた。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで565km。
【11:28】
ゴールのサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ着。まだ早い。
この看板を見て、「ガスパチョでひと息」。
カルサーダの大聖堂。祭壇の上には、生きたニワトリが2羽、飼われているそうだが、結婚式が行われたりで入ることができなかった。
観光案内所で紹介さたホテルは満室。「あそこなら」と教えられた修道院付属の宿泊所は、ビジネスホテルのようにきれいだった。
チェックイン・カウンターの対応は、年配の修道女。英語は不得意なようで、呼んでくれたのは映画「天使にラブソングを」に出てきたような黒人シスターだった。
教会では結婚式が行わていた。登場した新婦は、ちょっと貫禄十分だった。
【18:27】
巡礼定食にもちょっと飽きて、単品を注文。とりあえずビールは欠かせない。
ローストビーフを頼んだが、ポテトの量が半端ではない。これで9€。ビールを入れると定食と変わらなくなる。あまりお得な選択ではない。