サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂の横に、国営五つ星のパラドールがある。こんな豪華ホテルとは縁がないが、朝、昼、晩の３回、各１０人に無料で食事がふるまわれている。建物が王立救護院だった歴史の名残らしい。
わたしも朝食をいただきに行った。パンとコーヒーだけのいたってつつましい食事だったが、ごちそうさまでした。
豪華なメーンダイニング。残念ながら見るだけだ。
夕食は、最後のタパスをつまんだ。
オブラロイド広場に面したパラドールの玄関から左に下ったところが待合場所。
午前９時からの朝食の半時間ほど前に行くと、先客は７人だった。定員は１０人。
立入禁止の奥まで入り込む。
ここがパラドールの厨房。ディナーの時は戦場となるのだろう。
さて、朝食。なにが出てくるかと期待したが、パンとコーヒーだけ。スープくらいは欲しかったなと、内心はちょっとがっかり。
ハンガリー人４人、オランダ人、スペイン人、ハポネに・・・。全員がカミーノを歩いてきただけに、すぐに打ち解けた。
折角だから中庭などを見学。
あまり縁がなかったフロントを横目に出口へ。
町に出たところで、２週間ほど前から顔を合わす機会がなかったイスラエルのＲ氏と再会した。フィステーラまで歩いてきたそうだ。
「ぼくは日本のナカサンドー（中山道）を歩いたことがある。今度はお前がイスラエルに来る番だ。必ずぼくのところに連絡しろ」。ありがたいことばだ。
夕食は、最初の夜と同じ店でタパスをつまんだ。
この日は、大聖堂のミサに参列。ボタフメイロも揺れた。
「大聖堂のボタフメイロ」、「大聖堂のあたりでのんびりと」
明けきらない朝の町。
まだまだ迷い込みたい路地はあちこちにあった。