「数」ある欧州旅 『7』

 初めてスイスを訪れたのは、2007年の夏でした。旅はチューリッヒから始まりました。SBB CFF FFS(スイス国鉄)中央駅の正面です。ほとんどのトラムが、ここから放射状に延びていました。

 ボーデン湖畔での「ブレゲンツ音楽祭」(湖上オペラ「トスカ」)を見る前に立ち寄ったザンクト・ガレンです。駅前からバスでユネスコ世界遺産のザンクト・ガレン修道院に向かいました。

 アイガーの山麓をトレッキングしました。アイガー、メンヒ、ユングフラウの3名山を含むベルナーアルプスを一望できるシルトホルン(2970メートル)の頂上にある回転展望台にもロープウエーを乗り継いで上がりました。
 ここは映画「女王陛下の007」のロケ地でもありました。展望台の食堂メニューには「ジェームズ・ボンド朝食」もありました。

 このときの旅のお終いはジュネーブでした。名所の大噴水、ジェッドーが吹きあがるレマン湖畔に、観光船のチケットオフィスが映っていました。

 ドイツは4度、訪れました。一度は、海を越えて。
 「渡り鳥ライン」は、コペンハーゲンからハンブルクまでを結ぶ交通幹線です。デンマーク側のロービュとドイツのプットガルテン間の19kmはフェリーで結ばれています。列車ごとフェリーに吸い込まれた後は、船倉の3階デッキからエレベーターで7階の展望デッキに上がり、缶ビールを手に海風に吹かれました。

 チェコのプラハから列車で到着したのはドレスデンです。ヒルトンホテルの日本食レストランで、昼飯に刺身定食を食べました。ハッピ・アワーではりませんでした。

 バッハ・フェストを楽しんだライプツィヒは、「荒城の月」の瀧廉太郎が学んだ街でした。没後100年を記念したプレートが、かつで住んだ「フェルディナンド・ローデ通り7番」近くの町角に立っていました。