冬晴れの須磨アルプスを楽しむ

 冬晴れの1日となった19日、六甲連山の西端に連なる須磨アルプスを歩きました。真っ青に晴れ上がり、汗ばむほどの絶好の陽気でした。
 眼下には明石海峡大橋から神戸市街、大阪湾、さらに六甲の山々から山を削って開発されたマンション群まで見飽きない絶景が広がりました。
 標高はありませんが、次々とピークを越え、コースは変化に富んでました。馬の背というアルプスの名に恥じないガレ場を越えて、この日のメンバー7人で記念撮影しました。

 鉄拐山からは、ここから連なる六甲全山縦走路の先が見渡せました。

 昼飯は弁当を持参せず、コース途中の高倉台団地の商店街で、温かいそばを食べました。

 馬の背では、前を行く小学生の一団がキャーキャーと叫びながらよじ登っていて、ハイカーも多くて渋滞が発生するほどでした。


 【2019/01/19 10:00】
 阪急から新開地で山陽に乗り換えて須磨浦公園がスタートでした。
 ここは「近畿の駅百選」に選ばれていて、わざわざこの写真を撮るためにやって来たこともあります。

 ケーブルカーを横目に山上の須磨浦公園を目指しました。
 近くに平敦盛の塚があります。

 道は整備が完璧で、階段の連続でした。

 須磨海釣り公園が眼下になりました。さすがにこの時期に釣り糸を垂れている人はいないようでした。

 【10:43】
 須磨浦公園の山上駅まで登ってきました。

 山上駅のすぐ横にある鉢伏山(246m)を通り越しました。全長56kmに及ぶ六甲全山縦走路の最初の山でした。

 小学生の大集団と一緒になりました。

 旗振山までくると、明石海峡大橋がくっきりと臨めました。

 旗振茶屋には「創業昭和6年」と記した看板がかかっていました。

 「単独行」の加藤文太郎が槍ヶ岳・北鎌尾根で遭難死したのは昭和11年です。ということは文太郎もここで休憩したことがあるのでしょう。

 鉄拐山(234m)まで来ると、これから目指す栂尾山や横尾山が見渡せました。

 【11:42】
 おらが山公園の「おらが茶屋」で名物のカレーを食べるつもりでやってきました。ところが冬季休業中(?)でシャッターが閉まっていました。

 高倉山のピークを過ぎたところに「高倉山」の記念碑がありました。高倉山は北西がすっかり削り取られて、その土砂でポートアイランドなどが誕生しました。切り開かれた土地には高倉台という団地が生まれました。碑の格好もそれを表しているようです。

 人工の急斜面をまっすぐ階段で下りました。

 【11:55】
 高倉台の商店街で入ったうどん屋です。
 わたしは好物の「玉子かけごはんセット」(そばに変えたので550円)でした。

 7人がバラバラな品を頼んだもので、ひとりで営業していたお兄ちゃんはおおあわて。ひとつづつ出てきて、かなり待たされました。

 香川県産のオリーブエッグだそうです。淡白な、さらっとした玉子でした。

 食べ処 えん。
 神戸須磨区高倉台4-2-6、高倉台近隣センター内
 078-779-5543

 【12:54】
 満腹となったところで、本日一番の試練でした。青空に向かって伸びる階段を黙々と登りました。

 ウバメガシが密生する山道を登りました。

 栂尾山(274m)の展望台から見下ろす神戸市街です。ポートアイランドから神戸空港島までがよく見えました。

 横尾山(312m)には二等三角点がありました。

 荒々しい山容を見せる馬の背です。ここを下り、登り返します。

 難所の馬の背を通過して、皆さん、ひと安心。笑顔がこぼれました。

 切り立ったガレ場を慎重に下りました。

 【14:08】
 東山の手前のピークでコーヒーブレークとしました。
 温かいコーヒーとお菓子で、ひと息つきました。
 トップの記念撮影は、ここで写しました。

 最後のピーク、東山から歩いてきたコースを振り返りました。

 高倉台の団地群が真っ白に光っていました。

 板宿に向けて歩きやすい道を下りました。

 麓の板宿八幡宮は参拝者も多く、舞楽の音も聞こえてきました。

 【15:24】
 山陽・板宿がゴールでした。